降りられない!?駅
駅構内にいきなり「東芝京浜事業所」の文字が。そのまま入ろうとすると、守衛に止められてしまう。
JR鶴見線海芝浦駅(横浜市鶴見区)構内 2004年3月13日撮影
ある駅で降りてみると、こんな光景に出くわしてしまった。この駅で行き止まりなので、そのまま折り返すしかない。
この海芝浦駅は東芝京浜事業所の敷地内にあり、駅の出入口が敷地の出入口となっている。
当然ここに用事がない限りは降りることができない。この駅の客もほぼ全員東芝の社員である。
工場への専用改札口がある駅(南武線向河原駅など)はいくつかあるが、
このように「東芝専用駅」と言ってもいいようなものは、全国的にも非常にめずらしい。
この海芝浦駅はかなり知られた存在となっており、私のように降りられないのを承知の上で訪れる人が多い。
かつては何もない駅だったが、最近はこのようなものができている。
ちょっとした公園のようなスペース、その名も「海芝公園」
この公園の入り口を見ると管理者は「株式会社東芝」となっている。
そう、ここは東芝の好意によって作られた”電車待ちスペース”なのである。
真ん中の塔のようなものは風力発電機であり、当然東芝製である。
ホームの横はもう海(京浜運河)。遠くに見える橋は首都高速湾岸線の鶴見つばさ橋。
JR鶴見線の浅野〜海芝浦間はかつて芝浦製作所(現在の東芝)が貨物輸送や社員輸送に使っていた専用線だった。
それを鶴見臨港鉄道(現在もバス会社として存在)に譲渡したものである。そして鶴見線全体が国鉄に買収された。
この路線に限らず鶴見線の大半が工場の敷地内を走っているようなものである。
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