「羽州山形七福神巡り」



昨年の平成15年1月12日、読売旅行主催の「奥州仙台七福神巡り」に参加した。参加

費用は年にちなんで、2003円であった。そこで平成16年は同じく読売旅行主催の「羽

州山形七福神巡り」(2004円)に1月11日に参加した。当日は仙台では少し雪がぱら

ついたが、山形県に入ると激しい雪となった。

七福神巡りの歴史は古く、室町時代の京都に始まり、江戸時代の文化文政年間に庶民の間

に爆発的に広がったそうである。日本全国には約300箇所の七福神があるそうである。

私の住んでいる八王子では七福神に「吉祥天女」が加わり「末広がりの八福神」と言うそ

うであり来年の正月には巡ってみたい。

当日はバス一台43名満員の状況であった。パンフレットによると「福運の神 七福神 恵

比寿、大黒、毘沙門、弁財、福禄寿、寿老神に布袋尊 室町時代より信仰され古くから巡

拝されています。福の神に愛に行こうよ!!」と説明されている。

尚、数寺では住職又は奥様が直接説明をしていただいた。

@     布袋尊(福寿、安楽の神)

中国唐時代の禅僧契此様がモデルです。弥勒菩薩の化身として未来世まで守って下さる

様にと信仰されています。太腹の福相は円満最上の事。修行の末、世間の欲望を捨て去

った姿は、大らかです。人生は奇々怪々進路に窮した時、布袋様がきっとお助け下さい

ます。

(白馬山 法来寺:山形市釈迦堂66)

   三国伝来日本三釈迦如来の仏像をお祀りする法来寺は、山形市の東方、馬見ケ崎川

扇状地の扇頭部に位置し、天台宗の寺院でした。京都嵯峨清涼寺式といわれるこの如来像

は、白馬に乗り馬見ケ崎北(右岸)唐松に安置され祈願すると馬のいななきが聞こえ大願

成就したので一帯を馬見ケ崎と呼び、山号や寺号また地区名などもこれにちなんでつけら

れました。室町時代、法来寺は、馬見ケ崎川南(左岸)に移り曹洞宗として現在に至って

います。

「布袋尊」                              「法来寺」

A     毘沙門天(正義の味方、戦勝の神)

仏の世界の北方を守護する神、仏教の守護神。仏様の説法を沢山聞いて多聞天とも呼ば

れる毘沙門天は、仏様の心に添うように人々に福徳を授けてくれます。古いインドでは

暗黒界の神様でしたが、その強い力を讃えられて次第に光明神化して人々の崇拝を受け

ました。左手に宝塔を捧げて仏様への帰依を奨め、右手に戟(ほこ)を持って法の護り

手として清らかな行いを援助します。

(長光山 養千寺:山形市大字妙見寺42)

  元和の初期、萬松寺五世和尚様によって開かれた曹洞宗の寺です。天明の飢饉の時、

人々の難儀を救うため笹谷峠を越えて売られてきた仏像を八世和尚様が本尊として求

めたと伝わるように庶民と共に歩んできた寺です。愚禅老師の90歳台の筆跡がい

くつかあります。大磬(おおがね)は平成3年現住の代に求めたものです。
    
    「毘沙門天」
    
    「養千寺」                   「大磬」

B     福禄寿(幸運の神)

南極星の象徴、泰山真君を人格化した神様です。お使いの鶴と共に幸運、高禄、長寿の

三徳を司り、私達の幸福俸給健康をお守り下さいます。福と禄と寿を維持するには頭を

使えと、長頭でいつもニコニコのお顔には福来る。福寿無量、健康延寿、金運上昇、除

災招福の功徳があります。浴効よろしく、近くの蔵王の高湯で健康と延寿を!

(千歳山 萬松寺:山形市平清水247)

   千歳山萬松寺は「阿古那の松」の名勝古蹟(山形県第1号)で今昔物語、平家物語

に記載される東北最古の歴史を持つ寺です。702年頃(飛鳥時代)阿古那姫によ

って建立され以来行基菩薩、慈覚大師、藤原実方、西行法師、沢庵禅師、細井平州、

幸田露伴、斉藤茂吉、野口雨情など多くの文人が訪れています。平安時代に一条天

皇によって勅願寺となり、徳川将軍家の御朱印寺として、15代各将軍の位牌を安

置する。
    
    「福禄寿」                   「萬松寺」

C     弁財天(音楽、智慧、財物の神)

七福神の中で唯一の女神。インドでは天地の神梵天のお妃様で水の神様です。水の流れ

は言語や音楽を司り、良縁、金運の神として、福徳自在を授けて下さいます。

(真鏡山 無量寺:山形市双月町4−5−12)

   ヒンズー教の水神サラスバーティが佛教に取り入れられて弁財天となりました。学

問と技芸、雄弁と知恵、福徳と財宝を得させる女神として尊崇されています。

   無量寺は寛文2年(1662年)本寺金勝寺九世直震長涼大和尚によって開かれた

寺です。元盃山登山口に作られた庭は心地の池と馬見ケ崎の清らかな水を引いた美

しい庭です。ここに昭和60年に福島県原町の仏師佐々木某の彫刻になる弁財天が

まつられています。これは無量寺が八ケ郷堰の上流に位置し鈴川地区はもとより下流

の八つの地区が共に栄える様にとの願いを込めて現住職が歓請したものです。
    
    「弁財天」                   「無量寺」

D     寿老神(長寿を授ける神)

長寿を象徴した神で寿老人とも呼ばれています。老子が天に昇ってなったという仙人で

す。三千年の長寿を保つ玄鹿が常に側にいます。玄旨の経巻を持つことから、長寿を保

つ秘訣を示しております。不老長寿、諸病平癒、子孫長久のご利益を得ます。ひまわり

温泉の浴効を得て心身のリフレッシュをしてみて下さい。

(大虚山 円同寺:中山町大字長崎420)

 開創は室町時代の文安元年(1444年)、長崎古城主中山式部少輔宗朝公が開基。

中山氏累代の菩提寺になります。開山当時の円同寺の梵鐘は県指定の文化財になって

おり、慶長年間に何故か山形市長谷堂の寺に運ばれ現在に至っています。町中央公民

館側にある町の旧跡玄蕃堰付近は、宝暦年間までの円同寺の境内跡地です。
    
    「寿老神」                   「円同寺」

E     大黒天(福徳の神)

打ち出の小槌に宝の袋、鼻は低く、マユ下げて、いつも笑顔の大黒様、福の神の代表的

存在。もともとインドでは戦いの神様でしたが、日本にたどりついた時には、破邪の神

福徳円満の神様に変身しておりました。サンタクロースのモデルとなった。大黒様の面

相を学び信仰すれば、運の開くこと、まちがいなしです。

(鳳凰山 白鳥寺:山辺町大字山辺515)

   白鳥寺大黒天は尊像では無く大きな彩画として軸に描かれています。本堂中央天井

に描かれた鳳凰画の作者新海輝雄画伯によりこの大黒天も作画されています。白鳥

寺は古くは京の都七福神で有名な黄檗山萬福寺の末寺であったが様々な歴史的経緯

をたどり現在は曹洞宗に改宗されています。他に最上四十八地蔵尊、川西三十三観

音の霊場となっています。
    
    「大黒天」                   「大黒天の説明」
    
    「白鳥寺」                   「天井に描かれた鳳凰画」

F     恵比寿神(商売繁盛の福神)

釣り竿を持ち、鯛を抱えた姿は、漁師の間で大漁を象徴する福の神として祭られた。額

に汗し、己の本業に専念すれば必ず福財を授け下さる恵比寿神、商売繁盛、福徳円満を

かなえて下さいます。

  (湯殿山神社:山形市旅籠町3−4−6)

   明治9年初代山形県令三島通庸により、県庁の守護神として建立された里之宮湯殿

山神社内に、山形の伝統行事“初市”の守護神で、商売繁盛の神として“市神さま”

と呼ばれ親しまれている市神神社があります。ご祭神は、“八重事代主命”と申し、

別名“恵比寿神”であります。1月10日(10日えびす)の初市には商売繁盛、

五穀豊穣を願い、縁起物の“大かぶ”“しらひげ”をうけに多くの参拝人でにぎわい

ます。毎月7日がご縁日でご祈祷も受けられます。
   
    「恵比寿神」
    
    「市神神社」                  「湯殿山神社」

                    (平成16年1月11日)