記事タイトル:甲斐駒ケ岳赤石沢Aフランケ登攀記 


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お名前: client-MAKO-chan    URL
MAKO−chanの日記より。
9月17日(土)天気:はれ
午前8時半韮崎駅前にて、鈴木ガイド、Yさん、Iさんと合流。
鈴木Gの車にて、駒ケ岳神社へ向かう。

駐車場は三分の二強の駐車スペースが使用されている状況のなか、
竹宇駒ケ岳神社に一番近いスペースに車を停める。
午前9時20分、各自パッキングを整え、出発。

竹宇駒ケ岳神社にて水を補給し、尾白川の吊橋を渡り、黒戸尾根の登りが始まる。
今日の宿泊予定の七丈小屋までは、単純高度差1630m累積高度差は1700m
南アルプスらしいひと登りである。

因みに、甲斐駒ケ岳の頂上までの単純高度差は2196m累積高度差は2300m
国内の山では富士山を除いてもっともスケールの大きな登りのひとつと記憶している。
確か、赤石岳東尾根も高度差2000m程度と思ったが?(32年前の記憶)

ブナ、ミズナラ、コメツガの林の中、木陰に助けられながら、
15時半小屋に到着。
16時までに小屋に到着していないと、夕食を作てもらえないのいので、
一安心。

まずは、ビールで乾杯。
小屋の混雑度は、一人毛布一枚のスペース程度。
夕食数は42膳とか。?
夜は中秋の名月。オベリスクが黒く輝いていました。
因みに、オベリスクの初登頂記録者は英国人ウエストンです。
20時過ぎ就寝。

9月18日(日)はれ(快晴)
午前3時起床、午前3時30分小屋を出発。
ヘッドランプを頼りに午前4時20分八合目御来迎場着。
数パーティーが出発の準備中。
テント泊パーテーが先行し、アプローチを開始。
全パーティー「赤蜘蛛」か???。
我がパーティーも赤石沢に向かい八丈沢を急下降。

午前6時20分憧れの「赤蜘蛛ルート」取り付き点着。
先行1パーティーの後、40分に登攀開始。
出だしから、ハングのA1。2ピン目が遠いが鈴木Gの
お助け長ヌンチャクで乗り切る。

2,3Pと50m+αで継続登攀。
一部A1のジェドールの弱点を突いた素晴らしいルート。
9月の3,4日の小川山でのクラック講習の成果があり、
ハンド、フットジャム共バッチリ決まる。

4P目、ハングを越え大テラス着、時計を見ると午前9時18分。
見上げると、右手に恐竜カンテ、正面にスーパークラックみえ、ムムム凄い。
後発パーティーを待ち9時50分スタート。

5P目、かぶりぎみのスタート。左に回りこみ、垂壁の下へ。

6P目、垂壁のボルトラダ−。
一箇所遠いボルトがあり、エトリエのりストループを使用。
鈴木Gは、空中で私をビレーしているので足が痛いだろうと思い必死で登りました。
握力は限界に近かった思います。複雑な空中ビレーの交代後7P目へ。

7P目、恐竜カンテを右に越え、ボルトラダ−の登り。スタート時に鈴木Gより一言
「ここは、ボルトがよく抜けるだよ」私「・・・・」

8P目、快適な登攀、上のスラブはA1。13時9分着、後続が見えるのを待ち
14時スタート。

14時20分岩小屋着。15時10分後続パーティー着。15時30分出発。

16時30分七丈小屋着。

当然、ビールで祝杯。その後は私のボッカした日本酒一升パックの
封をきり反省会(?)と成りました。

私の課題、アブミ架け替えのスピードアップ。
今のスピードではビックウォールは登れない。
体力不足。登攀終了時点でボッカの余力なし。本人ガックリと反省、
ビバークに成ったら如何するんだ。

21時頃就寝。
毛布に包まりながら、オールフリーで登攀!!!!。
ルートを思い出しながら、暫く眠れなくなりました。
 
9月19日(月)
午前5時50分起床。
朝食後、鈴木Gは下山。
私は、天気が持ちそうなので甲斐駒ケ岳を越え
北沢峠へ下山する事にしました。
広河原発最終のバスで甲府着18時でした。
楽しい、3日間でした。

さて次は、腕を上げて鈴木ガイドから、
Aフランケ「同志会左フェース」
奥壁「左ルンゼ」に挑戦OKの
サインが出るのを楽しみにしています。
鈴木先生無理ですかネエー・・・。
以上、私の勝手な独り言です。
完
[2005/09/20 23:41:57]

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