記事タイトル:G.Re'buffatの世界5 



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お名前: MAKO−chan   
2006年7月9日(日)
夢のまた夢、ミディー南壁「ガストン・レビュファー・ルート」。

エギーュ・デュ・ミディロープウェイ頂上に開通50周年の歴史の
一コマとして一つのパネルがあります。その解説文は、
The 13th July 1956 the famous guide Gaston Re’buffat ,
Makes the first ascent of the southern pillar of the  
Aiguille du Midi.
パネルには、エギーュ・デュ南壁登攀の写真が大きく写し出されています。

いよいよ、
THE MONT BLANC MASSIF The 100Finest RoutesNo55ルート
「Aiguill du Midi face sud」
アルパインクラブ・ガイドブックNo7ルート
South-East Pillar:Rebuffat Route グレード(all free)に挑戦。

気温11℃、エギーュ・デュ・ミディロープウェイ乗り場へ向かう。
前日に午前7時発の切符を買ってあるのでトップで並ぶ。日本人観光客
に話かけられ話をする。
鈴木ガイドから軽量化の為ピッケル・クランポンは不要と指示があったので、
カメラも持参せず最軽量化の装備とする・・・それでも登山靴はどうしよう
も無いが。

駅のトンネルを抜け東陵を下る。相変わらず恐ろしく切り立っている。
初めて下降したのはヴァレ・ブランシュ(Valle’e Blanche)からタキュル氷河
(Glacier du Tacul)をへてメール・ド・グラス(Mer de Glace)へのスキー滑降
に挑戦したときにクランポンを履きイタリアン人ガイドに確保されながらで
あったと記憶している。

今回は、鈴木ガイドのタイトロープを頼りに、初めてキックステップで下降
する事になる。転げ落ちるなら右側(南)と呪文を掛け一歩ずつ進む。多数
の人が下降していて踏み後は明瞭だが、所々に氷(氷河の)が出ていて、こ
の氷の堅さが半端ではない。

やがて傾斜が落ち、南斜面をコスミック小屋方向に坪足・キックステップデ
で進む。途中より分岐するミディー南壁基部に向かう踏み跡はだんだん細く
なり、傾斜が増すため常にザイルがタイトになる用の進む。時々方向を鈴木
ガイドに指示してもらい 午前7時40分取り付き着。我々の前には、スタ
ートした3名パーティー(男2女1、男1名はガイド?)、取り付準備中のイ
タリア人男女2名パーティー、男2名パーティー(多分フランス人)がいて、こ
れは待ち時間がかかるなあと覚悟する。男2名パーティーがトポをみてキョロ
キョロしているので、取り付くルートを確認すると「コンタミン・ルート」と
の事、1パーティー減り「しめた!」。後ろにフランス人男女各1名パーティー
着、男にガイドかと尋ねると「おれは、彼女の先生だ」との答え、即ちガイドではない。

午前8時30分スタート。

1P目。ハング下のバンドをめがけてスタート、バンドを右に行き早めに上のツルツル
のスラブに取り付きハング下の横クラックをめざす。ツルツルのスラブ一歩目の目印は
岩の「黒い丸い」所です、横クラックへの立ち込みはホールド無しで岩の上に手を置
て立ち上がる。後発のフランス人はバンドを左一杯まで詰めて、行き詰まている。

2P目。巻くと、有名なS形クラック(此棔砲見えてくる。先行のイタリア人男女
グループが登攀中、ビレーポイントに着くの待ちスタート。Sクラックは最初右へ出
て左へ上がっていく。

3P目。先行のイタリア人女性を抜かす。広いテラスで男性も抜かす。

4P目。左へトラーバースし、オープンブックの壁の乗り換え。下までストンと切れ落
ちていて高度感(恐怖心)充分。

5P目。左のクラックへ取り付く。ピトンの有る右クラックへは行かず先行フランス人
3人組を抜きにかかる。私がビレー点に到着した時点でフランス人トップが出て鈴木ガイド
の上でスリングビレーを取るが、我々にルートを譲ってくれる。
後ろのフランス人男性は、東京に住んでいた事がありビレー中に言葉を交わす。

6P目右へ巻く様に登ると、下にエギーュ・デュ・ミディの展望台が突然見え登攀終了。
ロアーダウンし柵を乗り越えて展望台へ。観光客が拍手で迎えてくれる・・・照れくさい。
時計を見ると時間は午前11時38分、登攀時間3時間「マアマか・・」。中国人観光客
から写真を一緒に撮りたいと申し入れされ何人かのカメラの前に立つ。登攀用具を収納し
ロープウエイーの駅に向かう。

下山後当然ビールで乾杯。ミディ南壁が見えないのが残念。
「天と地の間に」を体験させくれた鈴木ガイドに感謝感謝。

これで、G.Re’buffatの世界の連載を終わります。1年前の話で恐縮です。
ご存じと思いますが、レビュファーの「モンブラン特選100コース」はガイドナンバーが
増えるほど難易度も上がります。
今回の登攀記は日付では無く難易度の易しい順に掲載しました。

誤字脱字等、ご容赦ください。

完。
・・・鈴木昇巳特選「シャモニ・クライミングルート」を掲載出来ればと考えています。
[2007年9月4日 22時6分57秒]

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