記事タイトル:変形チムニーに行って来ました |
自分の書き込んだものを1年以上経った今読んでいて、思い出したことがありますので、ちょっと書き加えます。 車中のラジオが昭和36年のヒットソングを放送している中で、「山の娘 ロザリア いつも一人歌うよ・・・」という歌詞の曲がかかりました。それを昇己先生は、声に出して唱和していました。 憂いを含んだような、歌詞とメロディーで、私も好きな曲です。[2003/11/04 20:13:20]
〈花のこと〉 変形チムニーを登ったこの日、一の倉沢出合から入って雪渓に出る手前で、「シラネアオイ」 の株を2本見かけました。昇己先生が指さして教えてくれたのです。 1株に1個ついている青紫色の大きな花びらが神秘的に見えました。その時はそう思った のですが、花びらと見えたのが実は花萼(がく)であるということが後で分かりました。 田中澄江『新・花の百名山』(文春文庫)を読んでいて気づいたのです。400ページに、 「花期は5〜7月で、径5〜10cmの美しい淡紅色の花を茎頂につける。花びら状の萼片が 4個で、花弁はない。」とあります。高山植物の図鑑を見てみたら、そちらでも花弁でなく 花萼であると指摘されていました。 この日、ルート上の岩礫に咲く、イワカガミとおぼしき花を見ました。これは、帰宅後 図鑑を見て、きっとそうだろうと推定したものです。田中澄江さんの前掲書386ページに、 「花冠はロウト形で5中裂し、裂片の先は細かく裂ける。」とあります。読んだだけでは イメージが湧きませんが、図鑑と合わせるとなるほどそのとうりと思いました。 珍しい花に出会えるのも、山に出かける楽しみのひとつですね。[2002/06/06 18:44:46]
6月3日、昇己先生のガイドで烏帽子沢奥壁変形チムニーを登ってきました。 日記風に報告します。 朝3時に起き、3時半水上を車で出発。 深夜ラジオが昭和36年のヒット歌謡曲をかけている。それを聞きながら行った。 一の倉沢出合を4時に出発。薄明るくなってきて、ヘッドランプは要らない。 テールリッジを登る。これがルートを登るためのいい準備運動になった。 もう汗がしたたる。 変形チムニーの取り付きを午前5時半に出発。 核心のチムニーは、写真で見て想像していたより大きい。幸い乾いていた。 岩も硬く、安心して体重をかけられる。 できるだけ左右の岩に脚を拡げていくと、登りやすい。 それが無理なところはバック・アンド・フットでいく。 午前9時、ほぼ3時間半の登攀が終わった。懸垂下降で戻ってきた。 私には初めての一の倉沢での登攀。 昇己先生にとっては、今年の谷川岳6連勝!となった。[2002/06/03 22:08:25]