ガイド: |
鈴木昇己
杉坂 勉 |
|
|
参加者: |
東稜4名
北尾根6名 |
|
入山は雨が降ったり止んだりの不安定な天候の中、涸沢へ。明日の天気予報も良くないらしい。
翌日4時起床、恐る恐る外へ出てみると満天の星空。山の天気は行ってみなければ分からないことを実感した。早速出発の準備を整える。硬く締まった雪にアイゼンをしっかり蹴り込んで北穂沢をひたすら登ること約1時間、カール状の太い斜面から東稜の稜線へ。
突然槍ヶ岳の雄姿が目に飛び込んできた。後ろを振り返ると北尾根の優美なスカイライン。ここよりアンザイレン、絶景を楽しみながらゴジラの背を登る。最後の雪稜を越えると北穂高岳小屋のテラスに出た。北穂沢の腐った雪の急斜面を慎重に降りる。10時ごろ涸沢に戻った直後雨が降り出してきた。ラッキーな山行だった。北穂東稜はバリエーションルートの入門コースとして最適、残雪期の雪稜登高は本場アルプスを連想させる好ルートたっだ。(H記)
北尾根はマッターホルンを目指すための登竜門になるということで参加しました。昨日同様、今宵も満天の星空。ヘッドランプの明かりを頼りに、北尾根X、Yのコルへ。薄明るくなる頃コルに到着。純白の新雪が薄っすらと稜線を覆っていてとても綺麗。ロープに繋がれてクライミング開始。アイゼンを着けてのクライミングは慣れていない者にはとても登りづらい。オレンジ色に染まった穂高連峰の夜明けに見とれてしまう。Y峰は岩が脆くとても緊張しました。北尾根のハイライトと言われているV峰。出だしは脆い岩のトラバースの後、しっかりしたクラック状のクライミング、高度感は抜群。2ピッチ、スタカットで登り、後はコンテ。どんどん高度を上げていく。いつの間にか雲が湧いてきた。
「もうすぐ頂上です」と言われヤレヤレ。平日のせいか頂上は私たちだけ、皆で握手を交わしお決まりの写真撮影。明神のコルから奥明神沢の雪渓を落石に注意して一気に岳沢に下りました。北尾根はクラシックというに相応しい名ルートです。マッターホルン頑張ります。(K談)
|
|