北アルプス 剣岳 2002年5月3日(金)〜6日(月)
 
ガイド : 鈴木昇己
松原尚之
参加者:6名
北アルプスの中で穂高と共に人気の高い剣岳、八ツ峰主稜と平蔵谷〜本峰の2コースに分かれて登る予定です。まだまだ雪は多く、完全な雪山装備です。
   
入山日は大晴天、抜けるような空の青さ。明日、天気予報は良くないので少し明日にまわしてほしいなぁ〜。
    
朝1番のトロリーバス・ロープウエイを乗り継いで昼には剣沢小屋へ。外でビールを飲み昼寝をして剣岳の景色を満喫、明日に備えて就寝しました。
2:00に目覚めると雨の音、「ダメだ雨!」の声を聞いて朝まで熟睡。一日中雨の音を聞いて停滞する。次の日も雨、朝9:00頃に上がったが、強い風とガスの為停滞することに、かなりの方が何も見えない中、行動を始めて登って行く。
昼頃に風は強いが、完全に晴れてきた。別山に登って体を少し動かす、別山からの剣岳の雄大な景色は、とても素晴らしいです。
雨が多量に降った為に八ツ峰コースは断念。
全員別山尾根に変更して、朝2:30に出発。空には降るように星が見えました。雪はしまって歩き易く、6:00には山頂で記念撮影、雪が緩む前に平蔵のコルを駆け下りました。
2日間停滞しましたが、人の少ない静かで雄大な剣岳、最高のお天気に恵まれた、素敵な山行になりました。(K記)


剣岳山頂にて H14.5.6

    

 平蔵のコルにて H14.5.6
ロッククライミング 小川山 2002年5月11日(土)〜12日(日)

広瀬ダイレクト最終ピッチのクラック
天気予報が良くない為、二子山を今年初めての小川山に変更。ここは不思議と晴れていることが多く、岩の乾きも早い。
やはり晴れていた。

天気予報を聞いて皆来なかったのか、山には人がいません。どこへでも好きな所へ登ってください、どうぞと!
足慣らしに1・2本登って、屋根岩三峰の南稜神奈川ルートのマルチへ。静かで目にしみる新緑の中のクライミング、最高です。
二日目も雲は多かったがクライミング日和。両脇ピンクのシャクナゲ満開の山道を、涸沢岩峰群U峰ダイレクトのマルチへ。最終ピッチのやや被りぎみのクラックが、高度感がある。少し難しいが楽しめる。

下山中に突然目の前をカモシカが横切って林の中へ、ビックリしました。
初夏の小川山のクライミング充分に満喫いたしました。 (Y記)
北アルプス 北穂高岳東稜と前穂高岳北尾根  2002年5月18日(土)〜20日(月)
 
ガイド: 鈴木昇己
杉坂 勉
参加者:
東稜4名
北尾根6名
入山は雨が降ったり止んだりの不安定な天候の中、涸沢へ。明日の天気予報も良くないらしい。
翌日4時起床、恐る恐る外へ出てみると満天の星空。山の天気は行ってみなければ分からないことを実感した。早速出発の準備を整える。硬く締まった雪にアイゼンをしっかり蹴り込んで北穂沢をひたすら登ること約1時間、カール状の太い斜面から東稜の稜線へ。
突然槍ヶ岳の雄姿が目に飛び込んできた。後ろを振り返ると北尾根の優美なスカイライン。ここよりアンザイレン、絶景を楽しみながらゴジラの背を登る。最後の雪稜を越えると北穂高岳小屋のテラスに出た。北穂沢の腐った雪の急斜面を慎重に降りる。10時ごろ涸沢に戻った直後雨が降り出してきた。ラッキーな山行だった。北穂東稜はバリエーションルートの入門コースとして最適、残雪期の雪稜登高は本場アルプスを連想させる好ルートたっだ。(H記)
    
北尾根はマッターホルンを目指すための登竜門になるということで参加しました。昨日同様、今宵も満天の星空。ヘッドランプの明かりを頼りに、北尾根X、Yのコルへ。薄明るくなる頃コルに到着。純白の新雪が薄っすらと稜線を覆っていてとても綺麗。ロープに繋がれてクライミング開始。アイゼンを着けてのクライミングは慣れていない者にはとても登りづらい。オレンジ色に染まった穂高連峰の夜明けに見とれてしまう。Y峰は岩が脆くとても緊張しました。北尾根のハイライトと言われているV峰。出だしは脆い岩のトラバースの後、しっかりしたクラック状のクライミング、高度感は抜群。2ピッチ、スタカットで登り、後はコンテ。どんどん高度を上げていく。いつの間にか雲が湧いてきた。
「もうすぐ頂上です」と言われヤレヤレ。平日のせいか頂上は私たちだけ、皆で握手を交わしお決まりの写真撮影。明神のコルから奥明神沢の雪渓を落石に注意して一気に岳沢に下りました。北尾根はクラシックというに相応しい名ルートです。マッターホルン頑張ります。(K談)


東稜ゴジラの背


北尾根V峰の登攀
谷川岳 一ノ倉沢フリータイム 烏帽子岳奥壁中央カンテ    2002年5月22日(水)
 
ガイド: 鈴木昇己
少し肌寒い4時10分駐車場を出発。
一ノ倉出合からいつもより少ない残雪の上をテールリッジを経て取り付きへ。予定の変形チムニーは、前日の雨でルートに水が流れていて、とても登れる状態ではなく、中央カンテに変更。3ピッチまではチムニーの方から水が霧のように降ってくるので、足を岩の上に置くときは細心の注意が必要、緊張の連続です。
風が吹いて岩はかなり乾きましたが、まだ濡れている場所が多くあり、足に力が入ります。先生がトップで登る時はロープが絡まないようにスムーズにロープを送り出してビレイすることは慣れないと難しいものです。
下山は懸垂下降8ピッチまたまた緊張の連続。振られないように慎重に下降する所が何箇所もありました。烏帽子のトラバースでは鎌形ハングの崩壊で岩の上にはたくさんの石、砂、泥、草がのっていて、出合に着いた時は両足ともくたくたでしたが、長いルートを登り終えた充実感、気持ちはとてもさわやか。天気は良く奥壁の高度感あふれる絶景の素晴らしいクライミングでした。
(Y記)

セルフビレイ確実に
中央稜  2002年5月23日(木) 南稜  2002年5月29日(水)     2002年5月30日(木)
烏帽子奥壁ダイレクト




中央稜の下降




最終ピッチの核心部を登るHさん



5P目を登るIさん

人工登攀の練習 Tさん
ロッククライミング 三ツ峠 2002年5月25日(土)〜26日(日)

お天気はとても良く、三ツ峠のゲレンデは人があふれていました。「観音クラック、地蔵石ルート、さぁてこれから」などトップロープで練習をして順次マルチルートを登りました。

次の日は、一ノ倉衝立岩、穂高屏風岩、甲斐駒Aクランケなど来るべき日に備えて人工登攀の練習をしました。その後山小屋でロープの扱い方の指導を受け、変化に富んだ講習会でした。(Y記)

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