作:しにを
(ナレーション:千葉繁) かつて真実の愛の為に戦った少女たちがいた。 熱き拳でのみ語られる物語があった。 戦って戦って戦って、一人の少女が勝利の栄冠を手にしたのだった。 そして、時は流れた……。 ・ ・ ・ ・ ・ 《シーン1》 天空にある巨大な蒼月。 そこから飛び出すかのような、4つの黒影。 −暗転− 『QOH99』での数々の死闘がセピア色の写真となって次々に画面を横切る。 合間合間にLEAFキャラ群が表示。 最後にLEAFキャラ全員集合シーンになり、黒い爪が画面を斜めに走る。 −暗転− 《シーン2》 志保「馬鹿な、まったく歯が立たないなんて」 琴音「これは二人、二人いるの?」 坂下「くらえ、雷龍衝撃破」 翡翠「私の防御を抜けるには足りませんね。…お願い、姉さん」 瑞穂「また、瞳の色が変わっていく」 琥珀「お返しですよ」 いつの間にか翡翠=琥珀が手にした試験管から煙が立ち昇り坂下を包む。 琥珀「翡翠ちゃん、融合解除」 翡翠と琥珀が分離し、坂下を乱舞技で削り倒す。 琥珀「次は瑞穂さんですか? あなたも似たような事が出来ましたね」 −暗転− 《シーン3》 アルク「前の大会の優勝者と聞いたから期待してたんだけど、所詮この程度か」 梓 「私が力負けして、千鶴姉がなす術もないなんて…」 アルクェイドが、千鶴の頭に乗せた足をぐりぐりしている。 初音 「お姉ちゃんに酷い事をしないで」 アルク「お次はあなた? おちびちゃん」 その時、アルクェイドと千鶴の周りの大地がめきめきと音を立てる。 アルクェイドの足首を千鶴の手が掴む。 アルク「うん?」 手首の動きだけで、アルクェイドを放り投げ、瞳を紅にした鬼千鶴が立ち上がる。 千鶴 「……あなたを殺します」 アルク「本気になったわね。そうでなくちゃ意味がない」 −暗転− 《シーン4》 芹香 「……」 空中から雷鳴が轟き、幾本もの矢となって僧服の少女を襲う シエル「効きませんよ、異端の魔術など」 黒鍵が芹香をかすめ、墜落する。 綾香 「直接攻撃なら、どうよ」 疾風の如くシエルに突っ込むが躱される シエル「いい攻撃ですけど、見えてますよ」 背後に回ったシエルが綾香に手を出そうとし、サイドステップをする。 今いた処の空間が歪み、焦げるような匂いが漂う。 シエル「電波攻撃は、当たるとまずいですねえ」 瑠璃子「……」 シエル「貴方には期待してるんですよ、その攻撃なら遠野くんにも……」 −暗転− 《シーン5》 智子 「よしセリオに神岸さんにマルチ、他の者も遠隔攻撃可能な者で一斉攻撃」 ミサイルがおたまがバレーボールが矢が、乱れ飛ぶ。 秋葉 「無駄ですわ」 秋葉の身体に近づく前に全て破砕される。 セリオ「……何か彼女の周囲にエネルギーの層を感じます。分析不能」 秋葉 「誰から倒されたいんです?」 吹っ飛ぶあかり。 マルチ「あかりさん」 秋葉 「他愛も無い。? ……いえ、見くびっては駄目なようね」 ゴゴゴゴゴゴゴ。 智子「神岸さんのおさげが、髪の封印が解けた…」 −暗転− 《シーン6》 アルクェイドの元に集まる4人。 アルク「とりあえず準備は終わったみたいね、ご苦労さん」 秋葉 「でもこんな悠長な事するしかないなんて、もどかしい……」 翡翠 「でもさすがにQOHの出場者、強い方ばかりでした」 琥珀 「あれだけ叩きのめされれば、次に合った時には何倍も強くなってるでしょうね」 シエル「戦いの中でレベルを上げて、誰か一人でもシキ=ロアを凌駕できさえすれば。 例えそれが私たちのうちの誰かでなくても……」 アルク「奴が目を覚ますまでに、誰か一人でも……」 秋葉 「兄さん……、待ってて」 −暗転− ・ ・ ・ ・ ・ 今、新たな戦いが始まる。 渡辺製作所present THE QUEEN OF HEART SPECIAL 〜 MOON PRINCESS〜 COMING SOON!!! ―――後書き 何これ? というかこーいう事やっていいんだろうか? よもや誤解する方はいないと思いますが、渡辺製作所様とは何の関係もありません。 単なる1ファンだというだけです。「98」も「99」も買って、パットも3つも買う はめになって、私のパソコンだと動作不良起こすので、妹を騙してノートを購入させた位 好きです、「QOH」。 間違っても、こんなゲームは……出して欲しいなあ。 渡辺製作所のHPのお言葉で妄想が膨らむ膨らむ。(落ち物ゲーだったりしたら、それ はそれで楽しいような気もしますが……) OPデモ風なものを各自で脳内モニターで動かしてお楽しみ下さい。 BY しにを 2001−3−20 追記:当時、渡辺製作所様のHPで月姫格闘を匂わせるような発言があって、一部の人間 が期待していました。まさか本当に出るとは、それも本家と組んでとは。 世の中いろいろ起こるものです。(10/14)
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