作:しにを
『秋葉』 志貴「秋葉って学校にいる時、どうなのかな。うまく馴染んでるのかな?」 晶 「え。…………。えーと。えーと。……。」 志貴「? …………」 晶 「それよりも、あのう、遠野先輩ってお家ではどんな感じなんですか」 志貴「え。…………。うーん。……。」 晶 「? …………」 琥珀「……お茶おかわりお注ぎしますねえ」 『安全装置』 秋葉「そう言えば、兄さん。視力が落ちた訳でもないのにどうして眼鏡かけてるんです?」 志貴「線の話は、前にしたよね。 〜中略〜 で、眼鏡してるんだよ」 秋葉「それは不思議な話ですね。でも、それじゃその眼鏡がないと……」 琥珀「志貴さん、発狂しちゃうんですねえ。ふーん」 志貴「あの、琥珀さん、いつの間に?」 『手料理を食べて下さい』 翡翠「今日は、姉さんに手伝ってもらって私がお食事を作ってみたのですが……」 志貴「……」 秋葉「……」 琥珀「上手く出来てますよお」 志貴「どれ、……美味しい」 秋葉「あら」 翡翠「……」(ちょっと嬉しそうに俯く) 琥珀「(でも、なんで茶碗蒸とお肉焼くだけで、コレが出来ちゃうのかなあ)」 『手料理を食べて下さい2』 秋葉「兄さん、今日は琥珀に見てもらいながら私が腕を振るってみましたの」 志貴「なんでまた唐突に」 秋葉「兄さん、何かご不満でも?」 琥珀「志貴さん、こっそりとお手伝いしてますから大丈夫ですよう」(小声) 志貴「どれ。……美味しい」 秋葉「だから言ったでしょう」 志貴「琥珀さんがほとんど作ったように見えるけど?」(小声) 琥珀「裏工作は得意ですから」 『自分でも作ってみました』 琥珀「志貴さん、上手いですねえ。料理の才能ありますよ」 志貴「そんな事ないよ。琥珀さんの教え方がいいんだよ」 琥珀「でも、本式にチャレンジしたら凄いお料理つくれますよ」 志貴「ほんと?」 秋葉「……」 翡翠「……」 秋葉「……、なんかムカツクわね、翡翠」 翡翠「……」(こくり) 『さて?』 志貴 「ねえ、シエル先輩って、どんな傷を負ってもすぐに自動修復されるんだよね」 シエル「そうですよ」 志貴 「ふうん」 シエル「……」 志貴 「……」 シエル「……遠野くんのエッチ」 志貴 「ええっ!?」 『体罰の方が……』 秋葉「兄さん、これは罰を与えねばなりませんね。いえ、そんな顔なさらなくても……。 ご心配なく。私は兄さんに残虐な真似なんて出来ませんわ。肉体的な罰でなく、 精神的な罰を受けてもらいます」 志貴「……」(怯えている) 秋葉「ここに、兄さんのベッドの下から翡翠が見つけた紙袋があります。」 志貴「え……?」 秋葉「まだ中は拝見していません。で、琥珀と翡翠も呼んで、兄さんを交えて内容を確 認しようと思います。それが罰です」 志貴「これは、有彦が、じゃなくて、ちょっと待って」 秋葉「琥珀、翡翠、ちょっといらっしゃい」 志貴「俺が全面的に悪かった。お願いだから、それだけは勘弁してください」 『読書』 秋葉 「……」 志貴 「なあ、秋葉。『春琴抄』読みながら意味ありげに時々こっち見るの止めてくれないか」 シエル「……」 志貴 「それと、シエル先輩。『完全自殺マニュアル』はシャレにならないよ』 『夢魔』 志貴 「なあ、アルクェイド、前に寄越した夢魔って今もいるの?」 アルク「なになに、また夢見たいの?」 志貴 「断じて違う。あのちょっと興味があって、ぐにゃぐにゃ」 アルク「ふんふん、いーわよ」 翌日 志貴 「なあ、有彦、昨日…」 有彦 「ち、違うんだ。俺は」 志貴 「何故、こっち見て逃げるんだろう?」 『三杯めには……』 志貴「そう言えば、ここに住んでた親戚連中を秋葉が追い出したんだよな」 秋葉「直接的すぎる物言いですけど、その通りですわ」 志貴「いったいどうやったんだ?」 秋葉「……」 志貴「?」 秋葉「……。本当に、知りたいの、兄さん? 本当に……?」 志貴「やめておきます」 『本当に効果あるのかな』 志貴 「そう言えば、最近窓から現れないな。少しは常識が身についたのか?」 アルク「うーん、そういう訳じゃないんだけど」 志貴 「どうしたんだ?」 アルク「最近、出窓にペットボトル(水入り)が置いてあるにゃ」 志貴 「……」 『けっこうバリエーションがあります』 シエル「遠野くん、お弁当作ってきたんですよ」 志貴 「もしかしてまたカレーパン?」 シエル「さすがに一週間続けてじゃ飽きちゃいますからね」 志貴 「(ほっ)」 シエル「ええと、カレー焼きそばパンと、カツカレーサンドと、カレースパゲティパンあ るんですけど、どれがいいですか、遠野くん?」 志貴 「……。焼きそばパンを」 『たとえ四畳半一間でも以下略』 秋葉「あの、兄さん、プライベートで何をなさっていてもご自由ですけど、ぐぅ、とか、 ひっ、とか奇声を発しながら『シスター・プリンセス』をやるのだけはやめてもら えませんか?」 志貴「……」 琥珀「なんか秋葉様への当てつけみたいだもんね、翡翠ちゃん」(小声) 翡翠「……」 『私は1票投じました』 シエル「人気投票、私が実質最下位だなんて…」 アルク「あら、さっちんとかに抜かれなかっただけマシじゃないの」 秋葉 「お姫様、妹、メイドには、遺伝子レベルで負けている、だそうですしね」 琥珀 「でも、眼鏡娘ってそれに匹敵するんじゃないですか?」 翡翠 「シエル様は、伊達眼鏡のようなので、狭義のメガネ者達の解釈だと異端だそう です。眼鏡をしてないシーンが多すぎますし」 琥珀「それに眼鏡有りは登録されませんよねえ」 シエル「……」(戦闘モードに入る) 『後書き?』 アルク「何よ、これ? 大体、天抜きってタイトルが意味不明」 琥珀 「天抜きというのは大雑把に言うと、天ぷら蕎麦からお蕎麦を抜いたものですよ」 秋葉 「だから何なの?」 シエル「あっ、肝心のものが無いという意味じゃないですか」 翡翠 「ええと『自己の中のX指定の世界』(T.ARI様)と『OVER LOAD』内 コンテンツ「蒼天通学路」(大澤良貴様)のサイトの影響を受けているそうです。 それと植田まさし風のオチなし4コマ漫画を目指してみました、との事です」 by しにを(01/3/19)
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