6L6GB全段差動プッシュプルアンプの回路図

Pri Driver回路
初段が、12AU7,6L6GBへのドライブ段が6FQ7(6CG7)の差動回路構成です。手持ちの回路図面作成ソフトの関係で図面上の記載が異なっていますのでご了承ください。また、回路定数は実機と異なっている部分がありますので、回路構成としてだけ見ていただければ思います。初段の定電流回路に使用しているダイオードは、もちろんCRDです。(シンボルが見当たらなかったのですみません。)2mAをパラ接続しています。設計では、初段のバイアスを3Vにしています。6FQ7(6CG7)の定電流回路も基本的には同様です。6FQ7のグリッドには、+90V位かかるのでバイアスが4Vとしてカソードが+94Vくらいになるように調整しています。オシロスコープで波形をみる限り特におかしな点はないのですが、CRDの発熱が気になっていて改造したいと考えています。6FQ7の部分の定電流回路には最初12BY7Aを使おうと思いソケットとヒーターの配線だけはしておいたのですが、回路構成が複雑になるのとシャーシ内が今でも余裕がありませんので、採用しませんでした。LM317Tなどを使ったものが紹介されていますが、まだテストしていません。



6L6GB Final回路
最終段回路です。ここは、以前PPアンプとしていましたのでバイアス回路などになごりがあります。実際のバイアス回路はこの図面と異なり、球単位に調整できるようになっています。カソードにはいっている10オームの電圧を測りバランス調整としています。なお、この図面も定数など参考程度にみてください。実機とことなっている部分があると思います。図面にはないのですが、出力トランスの二次側にはC、Rをシリーズにした移送補正がはいっています。出力トランスは、TANGOのU25−8を使っています。球は6L6GCではなくもちろんGBです。(設計は、GCでやったので特にスクリーングリッド電圧など実際にはそうとう定格をオーバーしています。寿命は短くなるでしょう。)単に価格が安いということです。ペアチューブが安かったのでつい買ってしまい、結局使わざるを得なくなっただけです。図面では3結結合になっていますが、これもうそで出力トランスから出ている途中のタップから接続しています。(すみません。)ここでの定電流回路でもD4がCRDです。トランジスタでダーリントン接続していますが、最初が手持ちの関係で2SC1815、つぎが日立の2SD124Aを使っています。R7での電圧を測定してカソード電流が約100mAになるように調整しています。なお、初段に戻すNFBは6dBほどに調整しています。