バッチテストへの道

SIGスノーボード・ごーちゃん編 2000年1月16日


検定本番!

事前講習の後、みんなと食事し、スクール受け付けで集合時間を確認して検定バーン

 で集合時間まで練習。

 総滑(総合滑走)は普段の滑りをすればいいと割り切って、ショートターンとロング

 ターンの練習に絞る。

 

 人に見られていない練習だと思い切って滑れるのだが、反面、目標が無いのでターン

 数がつかみ難い。

 ショートターンは思い切って滑ればなんとかなりそう。

 ロングターンもなんとかなりそうなのだが・・・。

 

 ショートターン1回、ロングターン2回練習したらもう集合時間になってしまった。

 すべり足りない気がするけどしょうがない。

 

 受付で本人確認の後、検定内容等の説明。

 各種目を最初に前走係が滑ったあと、ゼッケン順に1級、2級、3級の順で滑る。

 3級はロングターンとショートターンのみ。さらに2級はスタート位置を上げて

 総滑。1級はスタート位置を下げてドリフトターンが加わる。

 スタートはスターターの声がかかってから自分の手をあげて合図。合図が無ければ

 演技開始とはみなされないらしい。

 安全の為にも、自由な演技のためにも、周りの一般スキーヤーの状況を見極めて

 からスタートすべし。危険な状況なら滑走を止めて再滑走の判断は審判が行う

 とのこと。

 ゴールしたら止まってから挙手でゴールの合図。

 結果発表は最終種目(1級のドリフトターン)が終わった後ということになる。

 今回は、認定証とバッチが協会からスクールに届いていないということで、

 後日郵送との事。

 

 SIGの仲間ははげましだかプレッシャーだかわからない言葉を勝手気ままに

 かけてくれる。

 ふっ・・・、持つべきものは友達だぜ。覚えてろよっ!(笑)

 

 ゲレンデに出て各自リフトに乗ってスタート位置へ。

 Kieさんが付き合ってくれたが、自分のための下見かもしれない。(笑)

 でも知り合いがいると取り敢えずスタートにスタンバるまでは気が紛れる。

 

 いよいよ最初の種目ロングターン。

 講習の時はポールが立っていなかったのでイメージし難かったのだが、

 7mくらいの間隔で立てられたスタートポールやゴールポールはかなり狭く

 感じられてコース取りが相当制限される感じ。

 

 前走の係の人の滑りを参考にして回転数をイメージしようと思ったのだが、

 練習した左手スタートでは無く右手スタートだったんで、少し迷う。

 確かにレギュラースタンスの僕は右手スタートならゴールストップが楽だ。

 1級のレギュラーな人達は右手からスタートしてるのでそちらがいいような

 気もする。

 

 自由練習の時に左スタートを選んだ理由は、金子さんの見本のせいもあるけど

 いつも急斜面でのスタートが圧倒的に左手スタートが多かった(立ちやすい

 ため)と言う慣れの問題が大きかった。

 もともと、ブラインドサイドでブレーキするくせがあったし、直前で変えると

 ろくな事が無いと思い直して左手スタートに決断。

 

 自分の番が来るまでゼッケン11の人と緊張するよね〜とか話して気を紛らわ

 した。

 

 11番がゴールして、いよいよ僕の番。

 胸はドキつかないけど精神的なプレッシャーを感じる。

 巧く滑れるだろうか?上下動に気をつけなきゃ。エッジング、エッジング。

 

 さて、スタート。周りを確認し右手を挙げる。

 先ずは右への斜滑降からバックサイドターン。

 エッジに乗らなきゃ。よいしょ。

 あ!立ち上がりが遅れた。腰を落としてフロントサイド。

 う〜ん。板が流れぎみ、ちとブレーキし過ぎかも?

 ええい。板を走らす事だけ考えてバックサイド、フロントサイド。

 ブレーキかけて猿谷校長の顔を見て引きつった笑いでゴールの合図。

 (やばいかな?)と思いつつすぐにリフトへ向かう。

 途中の小さなこぶでジャンプして緊張を解く(ふりをする)。

 

 気にはなるけど、転倒したり大きな失敗は無いし、回転数はうまく合わした。

 今日は採点が甘いって言葉を信じればなんとかなるかなぁ?

 いつもの様に滑ればいいって思ってたのに、やはり固くなっちゃう。

 うまく見せようと思うと部分に囚われるからタイミングが少しずつずれちゃう。

 それをごまかそうとすると消極的な滑りになっちゃうんだよなぁ。

 

 次はショートターン。

 上下動、上下動。と考えながら順番を待つ。

 コースについては直線的に落ちてく事だけ考えればいいから気が楽だ。

 とはいえやっぱり緊張するよなぁ。

資料画像

 

 手をあげてスタート。

 少し直滑降でスピードをつけてターン開始。

 直線的に滑るため猿谷校長の顔を見てそこに向かって滑る。

 右、左、右・・・。何回転かしたあと急にフォームが気になり目を落として

 しまった。

 少しブレーキもかけ過ぎてる。

 やばっ・・・。リズムが狂った。

 少しボードが流れる。

 えいっ。考えてもはじまらん。あとは一気にすべりきろう。

 最後はよかった気もするが、やはり抑え過ぎてしまった。

 とほほほ。

 

 ゴールの後、やっぱりジャンプしてリフトへ。

 Kieにも「ゴール手前の4ターン目くらいで流されたんじゃない?」。

 しっかり見られてるのである。(~_~;)

 

 最後は自由演技の総合滑走。

 緊張は続いているものの、これが最後だと思うとプレッシャーはかなり軽く

 なった。

 ゴール地点が20m程伸びたみたい。

 

 ロングターンの様に左からスタート。

 思い切ってボードに乗りバックサイド、フロントサイド。

 体の伸びはないけどエッジに乗る事でカービングをアピールしよう。

 最後は早いショートターン。

 緊張で全体の切れはいまいちだけど雰囲気は出せたんじゃなかろうか?

 

 取り敢えず最後まで転ばずに3種目終了。

 みんなと合流して他の人の滑りを見る。

 あ!コケた。

 同じ2級受験の人が転倒してしまった。

 ここまで転倒者無しだったのに残念。

 

 最後の1級受検の人のドリフトターンを参考までに見学。

 しかし、見てるときれいにドリフトしてる人が少ない。

 前の肩が先行運動せずにひねった形になっちゃってる。

 ターン後半で逆ひねりになるから後ろ足のスムーズな押し出しにつながらないん

 だね。

 う〜む。確かにこの種目は基本動作のチェックにはいいのかもしれない。

 

 すべての検定種目が終わって、結果発表は3:30から。

 ゼッケンと引き換えに合否発表とのこと。

 プレッシャーから開放されたのであとは時間まで思いっきり自由にすべりまくる

 のだ!

 

 さて、いよいよ合否発表。

 そわそわはするけど、思ったよりどきどき感は無い。

 発表はまず3級から。

 

 3級の合格者を読み上げます。

 21番、22番・・・以下全員合格!

 わー。

 おめでとうございます。

 

 それでは2級。

 12番、13番・・・。

 

 あ!合格か?ほんとに???

 やっぱりの様なほっとした様な・・・。

 野次馬に来てたみんなにはVサインを出したけど、ちょっと実感が無い。

 それよりも落ちた11番の人がおめでとうと言ってくれた事が胸に凍みた。

 悔しかっただろうね。

 

 合格者は、このあと認定証とバッチをもらえるはずなんだけど、今回は郵送と

 いうことなので名前と住所を紙に書かされた。

 

 採点表は紙に書かれて張り出されていたんだけど、僕のはオール70点だった。

 赤点ぎりぎりって奴。

 今日は採点が甘いって聞いてたから複雑な気分。

 採点ポイントを金子さんに聞きに行ったら(合否にかかわらず教えてくれるよ)、

 採点シートには

 

 ロングターン:上下動 70 ショートターン:OK 70 総合滑走:OK 70

 

 って書いてあった。

 やはりロングターンでの上下動のめりはりが無いとのこと。やはりここはおまけなの

 かも?

 講習の時よりはずっとよくなってたって慰めてくれたけどね。

 

 1級合格者はSAJに入会しないといけないらしい。

 地元のクラブにでも入っていればいいが、そうでない場合は、鹿沢ハイランドの

 クラブに入会ということになる。

 JSBAの様に会員じゃないと1・2級の受験資格そのものが無いというよりは

 ましだけどなんとなく抱き合わせ商法みたいだね。(~_~;)

 説明してた人の話じゃ、将来的にはJSBAの様なシステムになる可能性が

 高いらしい。

 2級を受検するならやはり今がチャンスなのかも?

 

 話が終わってしまったので認定料はいらないのか?などとIGAさんと話してたら

 受け付けの方が騒がしくなった。

 どうやら、認定料の徴収を忘れてたらしい。

 最初の検定なのでまだ要領がわからんのだろうね。

 2級合格者が一人ゲレンデに出ちゃってたので放送で呼び出してみんな揃った。

 呼び出された人は「2級に合格した***さん」と呼ばれて嬉しかったのだろうか?

 それとも恥ずかしかったのだろうか?

 

 認定料は1級2級は2500円。3級は少し安いみたい。

 ほんとは合格しただけで認定してもらわんでもいいんだけど。

 

 と、まぁ、初めてのSAJ2級チャレンジはこんな感じでした。

 検定を狙ってる人は参考にしてみてね。

 

 ご〜ちゃん


 SIGスノーボード検定合格第一号となったごーちゃんにご協力いただきました。

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