小疑問

 ここは、私が日頃ふと疑問に思ったことを書き留めておく場所です。タイトルの通り、あまり深い疑問についてはとり扱わず、些細な疑問にとどめておくこととします。正直な所、私はホームーページ上で自分が深刻に思い悩んでいることを公開できるほど懐の深い人間ではありませんので。
 というわけで、ここでとり上げられるのは、本当に些細なことです。私自身が自己完結的に解答を出してしまっている問題も、少なくありません。ですからここで提示されている疑問に対して正面から向き合おうなどとはしなくて結構です。気楽に御覧下さい。なお、ここでの記事は新しいほど上にありますので、御覧になる場合は一度御自分の見覚えのない所まで画面をスクロールさせてから、順次上がってゆくのが良いかと思われます。そうでないと意味の通らない記事もあると思われますので。


 11/27
アオサギ
 ものすごく久しぶりに書くんですけど…まあ、それだけびっくりすることがあったということで。
 普段どおりに仕事をして、食事をしようとしていたときのことでした。食堂の列に並んでいる人々がしきりに窓の外を気にしていたので、私もついその方向を見てみました。
 何このでかい鳥、というのが第一印象です。春から夏にかけてはカルガモが見られるような池にいたのですが、大きさがはるかに違います。高さで1メートルぐらいあるんじゃないかと思いました。長い首と脚、白い頭部を横切る黒い帯状の模様、青みのある灰色の体、翼を広げると黒い羽根がのぞく、という姿も見たことがありません。
 先程ネットで調べてみたら、どうやらアオサギと呼ばれる種類のようです。日本にいるサギの中では最大級で、比較的良く見られるものだということでした。
 しかしまあ、大自然の中でしかも野鳥愛好家が見に行くようなスポットであれば珍しくはないのかもしれませんが、現に私がいたのは都会のど真ん中です。それに池とは言っても自然のものではなく、ビルの庭の一部として人工的に造成された、噴水もあるような水深の浅い代物なのです。
 そんな中をこの鳥は、少なくとも私がその場を離れるまでの数十分の間、池から突き出た岩の上に乗って、逃げるどころか警戒するようなそぶりも見せず悠然と過ごしていました。それだけ居心地が良かったのか、それとも泰然自若としているように見えて実は大ボケをかまして迷い込んだだけなのか…? 

2006年
 1/26
入りやすい店
 今日ふらっと一人で、初めて入ってみた居酒屋さんは中々良いお店でした。値段設定が良心的なうえ、酒の品揃えもメニューのラインナップも私好みです。それに静かで、ゆっくり飲むことができました。機会があったらまた来よう、素直にそう思いましたよ。
 その時までこのお店が営業していれば…ですけれどね。
 不吉なことを言いますけれども、別に悪意があるわけでも皮肉という訳でもなく、本当に心配なんですよ。静かだったのは私以外にお客さんがいなかったからでして。六時過ぎに入って約一時間後に出るまで、本当に、他には一人もいませんでした。一方お店の側は店主と思しき初老の男性と、アルバイトらしい女性の計二人。いくら私が大酒のみでも、これでは儲からないんじゃないかという気がします。
 まあ、混んでいなければそれだけ利用しやすいので、便利と言えば便利で客の側からはある種好ましくはあるのですが。その分経営的に続かないみたいなんですよねえ…。現に、いつでも気軽に入れるので気に入っていたお店が、私の数少ない心当たりだけでも二軒ほど潰れています。
 うまく行ってくれるといいんですが、さて…。

11/22
センスのありすぎるCM
 宣伝なのですから本来センスはあればあったに越したことはないのですけれどね。しかし考え物になるケースもあると、最近知りました。
 ガンダムSeedDestinyのDVDか何かのテレビコマーシャルなのですけれど、ネタが「生協の白石さん」なんですよね。元々軽妙な受け答えで知られていますし、現にこのCMもかなり面白く作られています。
 問題は、宣伝されている作品本体にそこまで芸のある台詞がないことです。CMと比較してしまうと、見劣りする気がしてなりません。もちろん作品の上での名台詞はありますけれど、それはあくまで話の流れに乗っているものであり、反応としてはあまりひねりがありません。
 そういえば、本編放映中の時点でも、本編よりフレッツADSLのCMの方が余程面白いとか言われてました。CMは基本的には本編のパロディなので、もちろんこのような批評は半ば冗談ではあるのですが。もう半分が冗談では済まない所が深刻です。CMと比較して、それだけ本編の完成度が…。
 大々的に宣伝される以上は、それ相応のものでなければならないというところです。もちろん、ガンダムSeedDestinyは地上波で一年間に渡って放映された作品なので、当然それだけのものであるはずなのですが…?


10/17
イザーク・ジュール(ドモン・カッシュでも可)からアナベル・ガトーへ
 何の話か、というと声優さんの話なんですけどね。
 今日放送のTVアニメブラックジャック、主役のブラックジャックの声を当てているのは大塚明夫、この道でも屈指の渋く低い声質の人です。アニメはちょっと…という方でも、スティーブン・セガールやジャン・レノの吹き替えをやっているあの声の人、ということであればお分かりになる方が多いと思います。
 ただ、今回は学生時代の回想エピソードがあったため、その部分については別の人が演じていました。さすがにあの貫禄のありすぎる声じゃあ学生としては有り得ない、と、製作者サイドの多くが思ったのでしょう。そんな訳で担当は関智一、熱血系からサブキャラまで演じ分ける芸達者な人です。最近ではドラえもんの新しいスネオ役の人として話題になったかと思います。もちろんプロですので音域は広いのですが、基本的には高い部類に入る声質です。
 いくら年月の経過があるといっても同一人物として、これはこれで有り得ないだろう…というのが正直な感想でした。これをガンダムシリーズに当てはめると、タイトルの通りになります。まあ、お二人ともそれぞれ当然のように名演技でしたし、原作も屈指のエピソードと呼ばれるだけあって、そんな余計なことさえ考えなければ十分に楽しめる内容でしたけれど。
 そういえばこのブラックジャックという作品、以前にはキラ・ヤマト役こと保志総一郎も声の出演をしていましたね。ヘルニアか何かで苦しむ青年の役でしたが。始めのうちキラだな…と思って聞いていたのですが、処置が悪く激痛にのた打ち回るその様は、嗚咽するキラ・ヤマトというよりも「ミルモでポン」の松竹君(美形で金持ち、性格もそれなりに善良なモテ男だが本命のヒロインには見向きもされず、空回りばかりのお笑いキャラ)が泣き叫ぶ様子そのままで、正直な所笑ってしまいました。幅広く仕事ができる才能も、ある意味困り者かもしれません。
 しかしこの番組、そういうことを狙ってやってるんですかねえ…。ちなみに来週はエンディングテーマを歌う元SPEEDのhiroが本人役で声の出演、というありがちな企画とか。ミゲル・アイマン&ハイネ・ヴェステンフルスのTMRばりには頑張って欲しいものですが。ま、アイシャのビビアンにならなきゃそれで良いのかも知れませんけれどね。

9/17
 パワーデフレ
 タイトルは私がでっちあげた造語で、「パワーインフレ」の対義語です。何となく名前をつけてみたくなったもので。
 もっともこの「パワーインフレ」も一般的な言葉ではないので、まずその説明からします。主人公が敵を倒してさらに強くなってゆく、というストーリーを長く続けているとありがちな現象で、敵が際限なく強くなって行くことです。創作…特に漫画に関わる所では比較的良く聞く言葉ですね。これも恐らく造語、和製英語というものでして、本来の英語ではこういう表現はしないか、そもそもそういう明確な概念がないと思います。
 典型としてはドラゴンボールですね。次から次へと、前回よりもはるかに強いというふれこみの敵が現れ、その場その場では見せ場があって面白いのですけれど、ストーリー全体を眺めてしまうと、じゃあ以前の戦いは何だったんだ、ということになってしまいます。また、その流れに取り残されたキャラクターの扱いはどんどんひどくなっていきます。再びドラゴンボールを例に挙げるなら、ヤムチャですね。その場その場では盛り上がりがあって面白いのですけれど、全体として見てしまうと過去の戦いが矮小化され、あれは一体なんだったんだ、という話になってしまうのです。それに「またか」という印象を与える、ワンパターンな作品になります。
 最も有名かつ典型的な例ですのでどうしてもこのドラゴンボールが槍玉に挙げられますが、これは別のメディアでも良くあることです。何を例にとって見ても良いのですけれど、私が知っている所で言えばアニメの初代ガンダムも玩具のゾイドの公式バトル設定もそうでした。
 とはいえ、次第に敵のレベルを上げていかないと、話に緊張感がなくなってしまいます。前と同じような敵なら、何だかんだ言って勝てるだろう、というように見えてしまいますからね。まあ、戦闘ものを続ける以上ある程度このパワーインフレの傾向が出てくるのは仕方がないのですが、ストーリーを組み立てる人間としてはなるべくそれを抑えるのが腕の見せ所です。また、インフレを起こせる程度に長く続けられる、と言うのはそれなりに良い作品の証拠でもあります。出来が悪くてパターンを作る前に打ち切り、なんてものもいくらでもありますから。
 さて、前置きが長くなりました。本題のパワーデフレに入りましょう。対義語と冒頭に書いてあるので既にお分かりの方もいらっしゃると思いますが、上記のパワーインフレとは逆の現象です。敵を倒していくような物語において、敵が弱くなることのことです。結果あっさり負けるので、話は短くなります。
 この現象は、話の長さが足りなくなったときに生じます。典型的には不人気が原因の打ち切りですね。製作側が当初予定していたよりも短いうちにストーリーを完結させなければならなくなったため、もっとてこずるはずだったものが簡単に片付くことになります。見ている側としては拍子抜けするほかありません。
 シナリオを書いている人間としては非常に不名誉なことだと思いますが…まあ、同情できるときもあるんですよね。私自身は気に入っていたのに打ち切られた、という作品もいくつかありますし。それでも何とか、急ぎながらもうまくまとめた、ということもあります。今でこそ名作とされる初代ガンダムも、予定よりは放映回数を削られているんですよ。一方でそうやってまとめる余力すらなく、ぐだぐだのまま終わるなどと言うケースも結構ありますから。
 一方同情する余地が見つけにくいのは打ち切りではないケースです。つまり予定の長さはちゃんとあったのに、そのままの流れで話を完結させることが困難になった、ということがあります。原因は、簡単に言ってしまうと全体構成の不備です。前半から中盤にかけてやるべきことが済んでいない、あるいは後半に向けた複線を張りすぎていると、こういう手法でお茶を濁して終わらせるはめに陥ります。 素人仕事じゃないんだからもうちょっと考えればいいのに…と言いたいのですけれど、こういう事例も結構あります。
 同人ならともかくプロとして創作活動している人って、それなりに選ばれた才能の持ち主だと思うんですけれど、違うんですかね。あるいはそういう才能はまぐれ当たりの部分でもあるのか、それとも枯渇しやすいのか…。 

9/17
 プロに聞け
 少々前の話題で恐縮なのですが…というか、直後にやってしまうと万一ではあっても当たり障りがあるかと思いまして、敢えて少し日を置いてみることにしました。
 さて、本題なのですけれど。某有名新聞の記事として、身近に起こっている問題について専門家が対応策を回答する、というコーナーがありました。そこでのお話です。
 質問者は学校のPTAの役員をしているという、生徒さんのお母様でした。今度運動会をやるのだけれど、父母などではない無関係の人間が立ち入ろうとしたりするという話もあり、一体どうした良いだろう、そんな旨を心配していました。
 そこで回答者の「専門家」という人が言うには
「確かに女子生徒のブルマ姿を狙った盗撮者などが…」
 云々、という奴で、以下不埒な行為を阻止する具体策が一通り書かれていました。もちろんそうやって、不埒な行為を止めさせようとする、また親御さんの不安を解消することは正しいことだと私も思います。
 しかし…今時「ブルマ」って、何でしょう。少なくとも数年前からネット上などでは「絶滅寸前」などと言われていたので、現実世界では既に完全に絶滅しているものと、私は思っていたのですけれど。よしんば現存していたとしても、それはごく希少な事例であり、大新聞でわざわざ論じるべき話題ではないはずです。わざわざブルマなどと言わず、「体操服」と書けば良いでしょう。活字にしてしまえば字数も同じですし。
 この人本当に、「プロ」とか、「専門家」とか、そういう風に呼ばれる価値のある人なんですかねえ…。思わずそう疑ってしまいましたよ。現状知らないんじゃないか? そんな気がします。それだけにその後に続いている具体的な予防策も、私個人の評価としては信憑性がた落ちです。私自身書いている小説の中で登場させはしていますけれど、あくまでフィクションですから。
 これで原稿料がもらえるなら楽な商売ですよね…。クチがあるなら紹介して欲しいものです。前にも別件で似たようなことを書きましたし、毒のあることを言うようですが、お金をもらって仕事をしている以上、批判されることも含めてそれなりの責任を負うべきだと私は思っています。ましてや半ば以上公共のものである、マスコミュニケーションで堂々と発表されていることですからね。まあ、私が金銭面でせこい人間であることも紛れもない事実ではありますけれど。
 もっとも逆に、実の所はこの人こそ本物のプロだという可能性もないではないのですけれどね。絶滅したと思い込んでいるのは私を含めてネットに情報源を依存している人間だけで、丹念にフィールドワークを行えば実は今でも現に使われている事例はそれなりにある…の、かも知れません。ただ、そのことを暗にでも示してしまうのは、賢明ではないと思います。今時生のブルマが拝めるということが分かれば、それこそ盗撮をするような人々がその場所を熱心に調べたあげく、喜び勇んでカメラ持参で出かけていくことになるでしょうから。
 さて、真相やいかに。って、確認する気もないんですけど。

7/25
 通勤電車の女性専用車両導入
 どうでも良い、というのが私個人としての正直な感想だったのですが…。私自身がこれまで使っていた車両が専用車に指定されてしまったため、さすがに人事ではなくなりました。私としては別に何という意図があった訳ではなく、比較的空いているので自然とそこに流れていたというだけのことです。
 とは言えその決まりに逆らえるでもなく、今日は渋々すぐ隣の車両に乗りました。
 そうしたらもう、爆笑寸前です。周りを見渡す限りの男、男、男。老若男々…って奴でした。正直、異様な光景でしたよ。
 連結器越しに隣の車両、つまり女性専用車両の様子も見えたのですが、それについては別にそんなものだとしか思えませんでした。振り返ってみて男しかいないこの光景の、意味もなくおかしいことおかしいこと。私は中学、高校と男子校に通っていたので周囲に男だけ、という環境は慣れていたつもりだったのですが、それでもご老体から学生と思しき若者まで、とにかく男しかいないという光景には普通ならざるものを感じざるを得ませんでした。はっきり言えばむさいだけの空間でしたが、少なくとも今日に限って言えばある意味楽しめました。まあ、慣れてしまえば鬱陶しいだけなのでしょうけれど、とは言えもともと通勤ラッシュなんてもの自体が鬱陶しいわけで。
 せっかくのことですから良い結果が生まれればそれが何より、と思うのですが、さあどうでしょう? 事実上同性専用車両に乗ってみた身としては、詰まる所女性陣がその環境をどう感じるかによらざるを得ないと思うのですけれどね。

7/21
 ミスマッチ…というかぶっちゃけ何考えてんだろう? という組み合わせ
 その1 本日食した原材料に「酒」や「酒粕」とある、酒何とか饅頭
 パッケージからして、某高名な日本酒の銘柄がそのまま記載されているという、中々強烈な一品でした。お土産としていただいたものです。しかしまあ、大概こういう商品の場合アルコール分は完全に飛んでいるので、基本的には普通のお饅頭の味だろう、と思って食べてみたのですが…。
 う゛っ…酒の臭いが…でも甘っ! ちょっと待て、これはマジで日本酒のつまみにうっかり甘い物を食べてしまったときのあの特有の不快感が…。
 はっきり言って、まずかったです。という訳で、具体名を挙げるのは避けています。まあ、本来いただきものにいちゃもんをつけるのは失礼なんですけれど、これはもうネタとして買って来たとしか思えないので…。
 日本酒好きには基本的に辛党が多いですし、そうでなくとも飲んでいる間に甘い物を食べる人はまずいません。私自身はお酒を本格的に飲むようになって以来、甘い物を自発的に食べることはごく少なくなりました。一方、甘党でお酒を好き、という人もあまりいません。洋酒は平気でも、特に日本酒は特有の臭いが苦手、という人が多いです。まあ、例外的に両方好き、という方も中にはいらっしゃるのですが、あくまで少数派です。
 饅頭屋さん、あるいは酒屋さんならその程度のことは当然ご存知のはずだと思うのですが…一体どういうお考えで作ったのやら。

 その2 ガンダムのオープニング主題歌にケミストリー
 現在放送中のアニメ機動戦士ガンダムSEED DESTINY、現在のオープニングテーマは『Wings of Words』、アーティストはケミストリーです。
 私はガンダムもケミストリーも嫌いじゃないんですけれどね。まあ、ガンダムの昨今のあり方に色々と言いたいことがあるとは言え。
 しかし、ロボットアニメのオープニングに穏やかな曲を持ってきてしまうと、どうにもノリがおかしくなります。基本的には接点のないジャンル同士ですので、雰囲気が合わないんですよね。その違和感にうまく映像を合わせることで独特のものを表現できればそれはそれで素晴らしい演出ですが、今回使われている映像は以前の比較的激しい曲のときに使われていたものの使い回しが多いので、完全にぐだぐだになってしまっています。
 公式HPによると「これまでのガンダムSEED DESTINYのイメージをいい意味で裏切る」ということですが、そもそも裏切ることさえできていないですね。裏切るというのはそれまで味方だったという密接な関係を持ったものが敵方に回るという、強烈なインパクトを与える行為なのです。しかしこの場合は元々無関係だったわけで、敵でないことはもちろんですが味方でもありません。つまり単なる第三者が突然割り込んできたようなもので、良くてギャグ、悪いと寒いだけにしかなりません。これではケミストリーに対しても失礼ですよね。
 先日見たテレビ番組の曲紹介によると「ガンダムファンの熱い要望により実現した」などということですが、私にとってはとてつもなく違和感のあるコメントでした。どんなファンがどう熱望したのやら。
 私も含めてある程度以前からガンダムが好きな大人かそれに近い男性であれば、そもそもケミストリーを起用するなんてことを思いつかないと思います。一方で幼い子供たちにとっては、ほとんど知らないアーティストのはずです。そうすると女性ファンということになるのかもしれませんが…それも何か違うような気がするのですよね。逆にケミストリーの側にしても、わざわざアニメの人気にあやかろうとするほど落ちぶれてはいないはずですし。
 結局新オープニングの放送開始時期と新曲の発売時期が偶々重なって、しかもその時点でどこともタイアップが決まっていなかったある程度の大物を連れてきた、というだけのことのように思えてならないのですけれど。大勢の人が見るような作品に関することが、そんな簡単に決まってしまうのですかねえ…。

6/23
 テレビの買い替え時
 使っているテレビの画面が急に暗くなり、一時期何も見えなくなって音声のみ聞こえるという状態になってしまいました。幸い今は回復していますが、そろそろ限界のようです。まあ、いつ買ったのかも覚えていないものですし、最近は特に画面の暗いシーンが見づらくなっていましたから、良く頑張ったと言うべきでしょう。
 問題はその後、次に何を買うかです。昨今は地上波デジタルとかプラズマとか騒がれていますけれど、正直な所私としてはそういう画質に全く興味がないんですよね。ただ単純に、見えればよいのです。面積としては四畳半の私の部屋に、大画面など置いても却って見にくいだけですし。このため、割高な最新型を買おうという積極的な意欲はありません。
 しかし…今の所は割安なデジタル非対応の製品も、考えものだったりします。そのうち全てデジタル放送に切り替わってしまいますので、その時にはただの箱です。特に私は上記の通り、品物は駄目になるまで使い切る性分ですから、本体が壊れていないのに仕えなくなるというのは癪に障ります。
 理想としてはデジタル対応かつ画面サイズがそれほど大きくない価格の手ごろなもの、というところなのですが、そもそもそういう商品ってカタログにすらないんですよね。新製品導入と同時に高いものを買わせようというメーカーの魂胆が見えるようで、やな感じです。とはいえ私もテレビなし、さらにその画面を利用しているゲーム機なしに生活するのは考えにくいたちですので、このまま放置する訳にもいきません。
 とりあえず明日電気店に足を運んでみるつもりですが、はてさてどうしたものか…。

6/11
 ファミコンウォーズDS6月23日発売予定
 「ファミコン」じゃないと思うんですけど…。ハードがニンテンドーDSだから。ま、それを言っちゃあゲーム雑誌の「ファミ通」もアレなんですけどね。
 でもこれ欲しさにハードも買おうかと思ってしまいました。スカッと楽しく遊べそうだったもので。
 今プレステ2の某シュミレーションゲームをやっているのですが、これがちょっと、何というか…危険な香りがします。質の高いゲームを作ろうと努力した形跡はあるのですが、その分システムが複雑になり、やたら面倒なんですよね。楽しめる前に飽きてしまいそうです。手間暇をかければ良いというものではないのが、ゲーム作りの難しい所だと私は思うんですけれど。
 そう言えば、少し前に各メーカーとも次世代ハードを開発するという話がありました。当然現行機種よりもさらにハイスペック、ということなのですが、高性能の無駄遣いに終わるソフトが頻出しそうな気がしてなりません。今はもっと他に、やることがあるように思えるんですけれどねえ

5/3 
 昨日の記事はちょっと辛口すぎましたかね
 とりあえず安易にキャラクターを持ち出すのはどうかと思う、というのが趣旨でした。しかし今日の朝刊を見ると、今回の場合は止むを得ないのかな、という気もしてきます。経済面に大きな写真で載っていたのは、それぞれガンダムとパックマンを手に記者会見に臨む両社トップの姿でした。これでは新聞記事としてもネタにせざるをえません。
 …ガンダムと並んでいるパックマンがボールかザクレロに見えてくるのは私の気のせいでしょうか?
 気のせいですね。

 5/2
 シナジー
 何だかんだといいつつ日本経済のお話、その2だったりします。大新聞の一面、あるいは経済面に載っているような事柄に関してです。
 バンダイとナムコが合併するそうで。両社についての紹介記事を見ますと、バンダイについては「ガンダム」を始めとするキャラクター事業に強く…という、まあ妥当な紹介がされています。「ガンダム」そのものの始まりは二十何年前というはっきり言って古い作品ですが、現在でもその名を関した新シリーズがテレビ放映されており、その商品を販売しているなど、この会社にとってはまさに看板といえるものです。
 一方、続いてナムコに関しての記事を読んでみると、「パックマン」に代表されるゲーム産業に強く…。
 おいちょっと待て!
 正直に申し上げますが、その記事を読んだ瞬間私は叫びそうになりました。いまだに、パックマンですか?
 まあ確かに、看板キャラクターになっているのがパックマンであることは確かです。会社全体の宣伝などには、ナムコ自身が好んでパックマンを使っています。最近では企業の買収劇に際して「パックマンディフェンス」(買収されそうになった企業が対抗策として相手企業を買収し返す、つまり食う側食われる側が入れ替わるまさにゲームのような劇的で強力な手法)という用語が持ち出されたこともあり、知名度は高まるばかりです。
 しかし、それでも、パックマン自体は現在、ナムコにとっては多くの商品ラインナップの一部でしかありません。何しろ元々が古いゲームですからね。現在携帯電話向けのゲームとして供給されているようですが、これは昔の、つまり仕組みの簡単なゲームの方が携帯電話でもダウンロードしやすく、遊びやすいというそれだけのことに過ぎないと思います。要するにテトリスと同じですね。「パックマン」の名を関したゲームは他にもありますが、これは旧来のパックマンとはかなり趣を異にしています。
 現在のナムコのゲームの主力商品としては、RPGの「テイルズ」、「ゼノサーガ」、格闘の「鉄拳」、レースの「リッジレーサー」、その他アクションの「太鼓の達人」…といった人気シリーズが挙げられます。他にも色々あるのですが、このように多様なジャンルを展開できる安定したソフトウェアの開発力が、ゲーム産業としてのナムコにとっては最大の強みです。ジャンルごとの流行廃りは止むを得ないにしても、テレビゲームそのものが廃れない限り、企業として生き残れますから。この業界としてはドラゴンクエストやファイナルファンタジーのRPGで知られるスクウェア・エニックス、ストリートファイター等の格闘ゲームのカプコン等がそれぞれの分野で第一人者と言えますが、ナムコの多彩さには及ばないというのが私の評価です。
 そしてこのような多様性は、キャラクター商品に強いバンダイにとっては何よりも貴重だと、私は思います。何しろ手持ちのキャラクターごとに、それにふさわしい形でしかも良質なゲームを展開できることになりますから。やっていて楽しいゲームなら、関連商品の景気も上がるというものです。逆のケース、つまりゲームがつまらないあまりキャラクターの人気も落ちるということもありうるのですが、ナムコであればその心配はほとんどありません。他の企業が関わっているかどうか以前の問題として、現在のナムコのスタッフが駄目なゲームを世に出すことを許さないでしょう。
 これが私の、今回の合併ニュースについての考えなのですが…それを踏まえていただければ、ナムコの紹介に「パックマン」が、経済記事としてはいかにナンセンスかお分かりいただけたかと思います。バンダイのキャラクターとナムコのソフトウェア開発力、その融合が大事なのです。うまく融合できるかどうかが企業としての成否、つまり経済として最大の関心事の鍵となります。それを伝えなければならないというのに、ナムコ固有のキャラクターであるパックマンを持ち出すという、二十年来のイメージに安易に頼ってしまう新聞の姿勢は一体何なんだ、というのが今回の私の疑問です。新聞の「新」の字に恥ずかしくないんですかねえ…?
 想像すれば分かると思うんですよ。キャラクターにキャラクターをぶつけてはいけません。決して。それぞれ伝統のある、濃いキャラクター同士であればなおさらです。
 だからこそ、ですが。ここは敢えて想像してみてください。そうすれば、その駄目さ加減が皆様お分かりになるかとおもいます。すなわち。
 パックマンorパックマン(とりあえずそれぞれのメインカラーにしてみました)を…。
 え…? これでもどこぞのなんちゃらよりはまし、ですって? 気のせいですよ、きっと。こんな冗談よりも酷いものがあるはず、あるいはあったとしてもお客様と私が共通してみるような公衆の面前に晒されている訳が、ないじゃないですか。

4/26
 萌え萌え
 萌えブームです。いや、真剣に日本経済のお話として。
 私自身冗談だろうとしか思えなかったのですけれどね。しばらく前に経済専門誌で「萌え」、「オタク」市場についてのレポートがあり、関連企業の株価は急上昇しました。とかく経済というと難しく考えられがちですが、意外とこう、いい加減な所で動いたりもするものです。投資家がそう、この種の銘柄の良否を真剣に検討したうえで買い進めたとは思えません。現に最初のインパクトから一定期間が過ぎたら、株価の変動も落ち着いてしまいました。衝動買いをするのはなにも、オタクばかりではないようです。
 ともあれ、一時の波乱はもうないにせよ現状で「萌え」が日本経済にとって無視できない要素になってきたことは確かなようで、このごろはテレビのニュースでも社会ではなく経済の話題として、経済分析の専門家がコメントをするようになりました。専門家は純粋に経済の一要素としてみているのか、多くの場合他の話題と同様淡々とした口ぶりです。まあ、この方々は言ってみれば経済オタクですから、あまり違和感がないのかもしれませんけれどね。
 一方で、原稿読み兼聞き役のアナウンサーとしてはやや苦笑、あるいは戸惑いがちの人が多いです。先ごろまでは「アキバ系」などと言って単なる好奇の対象としてニュースを読めばよかったものを、急に真面目にやれといわれても困りますよね。
 そのせいなのか、どうもイントネーションに混乱が見られます。
 果たして「萌え」は「え」なんでしょうか、それとも「も」でしょうか。…と、文章ではかなり表現しづらいんですが。言い換えるとアクセントを「も」に置くか「え」に置くか、ということです。
 私個人としては、少なくともオタク系の文脈で喋る場合には「も」だと思っていました。何だかんだといっても近頃の若者言葉ですし、内容が内容ですからどちらかといえば気の抜けた、後ろアクセントの方が合うと思うのです。しかしアナウンサーの口から語られる場合には、「え」の方が圧倒的に多いです。先頭にアクセントが来る方が発音としては強い意識が必要になりますので、これは意図的にやっているのだと思います。
 さてさて、どちらが正しいのでしょう。どうでもいいといえば本当にどうでもいいことなんですけれどね。
 そういえばこんなこともありましたが。とある若手男性アナウンサーがニュースの冒頭で原稿を読んでいる際には確かに「え」と発音していたのですが、資料映像の中でアキバ系の人が「も」と言っており、さらにその後の専門家と女性アナウンサーの会話においてもふたりとも「も」の発音でした。そして最後に始めの若手男性アナウンサーがコーナーを締めくくったときには、この人の発音も「も」になっていました。やっぱり「も」の方が正しいんですかねえ…。あるいはやや意識していた男性アナウンサーに対して女性アナウンサーや経済専門家の発音はごく自然でしたから、実はこの人たちが単にオタクなだけという可能性もありますけれど。

4/25
 セキュリティ系のソフトって…の2
 
この所、新聞ではウィルス対策ソフトに起因したコンピュータの障害が新聞を賑わせています。ああ、やっぱりな。というのが正直な所今の私の感想です。 
 前年12月24日のここの記事に書いたのですが、この種の対ウィルス系のソフウェアって、一歩間違うとウィルスそのものに劣らないほどの悪影響を発揮するもののようです。現に使用している多くの企業や公共機関が、システムダウンやそれに近い状態に追い込まれたようですからね。
 そして新聞に障害の概要が記載されていましたが、これは特定の作業を際限なく継続させた結果通常のプログラムの動作を阻害するという、危険なプログラムとしてはむしろ良く知られた、それだけに基本的なものだったようです。これがもし外部からの攻撃であったなら、このウィルス対策プログラムでも問題なく防いだことでしょう。しかし安全性確認の不備という内部のミスに対してはいかんともしがたいという現実を見ると、昨今の「セキュリティ」とは何なのかと思わずにいられません。パソコンの安全のためだというどこのホームページを見ても「防衛のためには最新のバージョンに更新されたウィルス対策ソフトを」などという趣旨が書いてある訳ですが、このざまでは全く意味がありませんよね。しかも、最近のウィルス対策ソフトには自動更新機能がついているのが当たり前なので、ユーザーが意識していなくてもそのまま、あるいは立ち上げた瞬間に問題のあるプログラムが入ってきてしまいます。喩えて言うならば、契約している警備会社がミスをした結果無差別に人の出入りを阻害するような警備員を配置し、結果として自分自身の家にも入れなくなる、そんな所です。
 ちなみに、私自身が使っていて障害が発生した製品は、ここ数日問題になっているのとは別の企業のものです。そしてこの企業の製品についても私自身に関してだけ発生した特殊な障害ではないようで、たまたま聞く機会があった別の人に関しても、同様あるいはもっと酷い問題があった結果別の対策ソフトに乗り換えたそうです。
 結局この種のソフトウェアを提供している企業についてはより一層…ではありませんね。動作確認をするという、最低限の安全対策を採っていただくほかありません。そして問題が発生したならば、誠実な対応をするという当然のことをすべきです。私はそれを期待しています。というか、この企業はその分野における世界的な大手の一角ですから、ここが対応を誤るようならネット社会そのものがお先真っ暗ですので、ある程度は望みをもてないとどうしようもありません。
 期待通りに行ってくれればそれで、という所ですが、さてどうでしょうね…。

4/16
 二重人格?
 月並みながら、出会いと別れの季節です。先日は私がいる係で歓送迎会がありました。私自身は異動をしなかったので、継続メンバーとしていらっしゃる方をお迎えし、お出になる方をお送りするという立場です。
 そこでお出になる方、つまり今後の心配をしなくても良い立場になった方から、ちょっとしたきっかけで一言ありました。
「空下君(もちろん仮名。実際には本名で呼ばれています)は二重人格だからね。ホームページ見れば分かるけれど」
 まあ、酒の席ですので私自身一字一句正確に覚えているという保障できません。おっしゃったご本人も話の流れでそうしただけで、別に私に対してどうしても何か伝えておきたかったというわけでもないはずですから、覚えていらっしゃらないかもしれません。ただ、この種のおっしゃりようがあったことは確かです。少なくとも私は、自分が気になった話の趣旨を歪めるほどには酔っ払っていませんでしたから。
 さて、本題なのですけれど。そんなに私、普段とこのページとで、人格違いますかね…。まあ、もちろんこちらをごらんの方々の大半は私という人間を直接はご存じないはずでありますので、違うかどうかといわれてもお分かりにならなくて当然なのですけれど。
 ただ、私自身としては違えているつもりがない訳です。少なくとも、むしろ同様にするのが望ましいと思っています。なぜかというと、両方とも「プライベート」ではなく「オフィシャル」な場だと認識しているからです。こうしてカタカナにした方が分かりやすいかと思って表記しましたが、「私」と「公」と、言い直しても、少なくとも私自身にとっては同じことです。
 このネットというのは、私にとって紛れもなくオフィシャルな場です。何しろ接続環境さえ許せば、どなたでも閲覧できるのですからね。このような漢字交じりの日本語の文章を表示するシステム、さらにそうして表現されたものを理解する能力があれば、世界中のどこからでも私がこうして欠いたことを読み取ることができます。そのためこんな天下の往来に等しいような場所で恥ずかしいようなことはしていない…つもりです。まあ、私が「恥ずかしい」と思う基準と人様がそうお思いになる基準は違いますので、何を馬鹿なことをおっしゃる方も当然おいでになるでしょう。ただ、少なくとも自分なりの節度というものは守っています。そもそもそれをはみ出すほどの度胸もありませんからね。
 一方、職場というのも当然ながらプライベートではありえない空間です。まあもちろん、一日の中で最も長い時間顔を突き合わせている以上、休憩時間にはある程度私的な話題なりなんなりがあって当然ではあるのですけれど。ただ、そもそもはプライベートではない仕事という事柄が主な目的ですから、私としてはなるべくオフィシャルと言える態度を心がけているつもりです。特に文章として残る仕事については、上司に見せるものではなくても注意を払っています。
 という訳で、私自身としてはこのホームページでも仕事場でも、基本的には「真面目な文章」というものを心がけています。時と場合を選んでふざけることもありますけれど、それもあくまで自分で決めた枠組みの中でのことです。
 その上で、職場でのキャラクターと違うと言われてしまうと何だかなあ…という感じです。自分自身の人格が破綻すると思えるほどぶっ飛んだものは、ここでも公開していないつもりなんですけどね。それとも、私自身がそうでもないと思っているだけで、実は世間的にやばい代物を平然と陳列しているのでしょうか? はてさて結果は、いかがなものでしょう。とりあえずは、普段の私を直接ご存じない方からご意見をいただきたいという所でございます。私という人間が、そもそもネット上でどういう性格に見えるのか…。

3/17
 せめてにぎっといてくれ
 今日の仕事帰りは夕食ついでに軽く一杯、と思って某有名居酒屋チェーンの○民(一応伏字。実際これだけだと特定不能になるあたりが何とも…)へ。適当に飲んでつまんで、それだけでは夕食にならないので最後に焼きおにぎりを頼みました。メニューには、狐色に焼きあがったうえ、肉味噌つきだといういかにも美味しそうな写真が載っています。
 で、しばらくして出てきたのが二つのいびつな物体。それぞれ形が違っており、何型とも形容しようがありません。しかも、焼き色が不均衡で、片側は限りなく黒に近い、文字通りのこげ茶色です。
 いぶかしみつつもまあ、食べないうちから食べ物を云々するのもどうかと思ったので、とりあえず口に入れてみることにしました。しかし、手でつかむとその途端崩れそうになり、慌ててもう片方を支えなければなりませんでした。
 味のほうはもう言わずもがな、としてしまうのが無難なのでしょうけれど、それでは私の気がおさまりません。そもそもご飯を丸めてしょうゆをかけて焼いたものなのでそれ以上失敗しようがないのですけれど、その下限を行くものでした。ちゃんとした形になっていないため焼けすぎており、ご飯のふっくら感がほとんどなくなっています。
 これがまがりなりにも人からお金を取って料理を出す、飲食店のすることでしょうか? そもそも形からして「焼き」以前の「おにぎり」の段階で失敗しています。心を込めて手で握れとは言いませんから、せめてコンビニのおにぎり程度に、型に押し込んでそれらしいものにする、ということができなかったのかと不思議でなりません。手で握るにしても、テレビ番組でよくあるような素人の一発勝負ではないのですから、もうちょっとやり方というものがあるのではないかと思います。
 なまじ付属の肉味噌が美味しかっただけに、食べていて物悲しくなってきてしまいました。レシピは悪くないはずなのですが、その取り扱いが…。
 元々このチェーンは大手の中では好きなほうだったので、こういうことがあると残念でなりません。それなりのものが食べたければ値段もそれなりの所へ行くしかないのかもしれませんけれど、経済事情としてそうもいきませんからねえ…。

2/23
 ごみは正しく分別を
 下記の事情により個人的に気分が悪かろうと何だろうと、とりあえずしなければならないのがまあ仕事と言うわけで。
 今朝一番の仕事は作業部屋の準備でした。先方の建物にお邪魔した形で仕事をしなければならないため、散らかすわけには行きません。そこでまず、最低限必要なものとしてゴミ箱の設置から始める人がいました。私自身は別の作業をしていたため、そこでのやりとりには加わっていません。
「じゃあ、こっちが燃えるごみで、こっちが燃えないごみということでよろしくお願いします」
「はーい。じゃあ書いておきましょう。こんな感じで」
「いっそあれにしない? 草冠に朋」
「はい?」
「これ→萠」
「あー、なるほど、『萠えるごみ』ですね。いいかも」
 か、勘弁してくれ…。何だって仕事場でそんなふざけたオタク臭い単語を、それもことあるごとに目にしなきゃならんのだ。
 私としては、その場に突っ伏す寸前の会話でした。
 いや、まあ、正直な話趣味の世界ではそういう方面のものを全く受け付けないという訳ではないですけれどね。書いている小説の中にもある程度その傾向を意識したものがありますし。
 ただ、遊びではなく仕事ですから。私自身一応真面目にやる気はありますし、そのために就業時間内にはある程度意識的に気を引き締めているのですが、それをぶち壊しにされてしまいそうです。
 といっても、その話をしている同僚の皆さんがオタクかというと、そんなことは全くないのですけれどね。言い出した方などは私と同い年の子供がいらっしゃるという、そもそも若い頃には「オタク」という単語自体がなかった世代ですから。だからこそ、仕事場で何の気なしに、そんな会話ができるのです。
 逆に私としては、迂闊に口出しもできずに黙っているしかありませんでした。嫌は嫌だったのですが、職場では一応理屈屋で通っているので、何の説明もなく「駄目だ」とは言えません。相手の方が年長で地位も高いですしね。とはいえ、オタク用語で「もえ」とはどういうことかなどと説明する訳にも、当然ながら行かないのです。別に無理に隠している訳ではないですが、自分からさらけ出すのは恥ずかしいので。
 その後の成り行きとしては、そういえば「萠」という字が戸籍では仕えないから「萌」を使って…という話をきっかけに、自分の子供の名前も希望の字が仕えなくてどうこう、でも今はあの漢字使えるんだよね…などという流れになっていきました。ちなみに、手元の漢和辞典によると「萌」が正しく「萠」が俗字だそうです。もちろん、その辞典にはオタク系の「萌え」の意味は載っていませんけれど。
 なお、後でさりげなく、しかし恐る恐る私が確かめてみると、そこには…
「もえるごみ」
 ひらがなでした。話しているうちにうやむやになってしまったのか、あるいはさすがにふざけていると思ったのかは良く分かりません。とりあえず私としては一安心です。
 しかし、私自身は多分、そこに書かれた字を見るたびに、「萌」を思い出すんじゃないかと思っています。やれやれ…。 

2/23
 悪夢、再び
 今日の仕事は出先へ直行でした。私は普段から遅刻しないようある程度早めに着くことにしているのですが、今回はそれが裏目に出て先方の正門が開いていません。裏口なら開いているかと思って回ってみましたが、やはり駄目でした。自分の職場だったら合鍵を使って入ってしまうのですが、もちろんそんな訳にも行かず、待つしかありません。
 そこで正門へ戻ってみると、見知った同僚が複数。ああ、同じように締め出されてるんだな…と思いながら挨拶をしようとして、疑問が生じました。その人達は、今日こちらには来ず、通常通り職場へ出勤するはずだったんですよね。何か間違ったかな、まさか自分がこっちに来る日付を勘違いしていたか…と、思いつつふと時計を確認すると…
 六時ちょうど!
 えええええええええーっ? ち、ちょっと待て、俺はそれより後に朝起きてるはずだぞ。一体何がっ!
 と、思った所で視界が暗転、気がつくと自分の布団の中にいました。
 夢だったんですよね、これがまた要するに。
 新パターンです。早くつきすぎて締め出されたら嫌だな…と、前日から思っていたのですが、それが夢になって出てきてしまいました。まあ、先にここで取り上げた「朝起きて出勤する」という私にとっては悪夢の亜種なんでしょうけど。
 やはり悪いことは考えない方が良いものなのでしょうかねえ。やれやれです。
 ちなみに今日、現実世界で行ってみたら、やはり時間が余って締め出される寸前でした。あたりを散歩して時間を潰しましたが。

2/20
 それは響
 以前の記事で、「私の場合金曜日の夜は大概大酒を飲んでいるので、翌日の午前中はアルコールが残っていて半ば死んでいて、他にできることもなくだらだらとアニメやら何やらを見ています。」と書きましたが、土曜の夜と日曜の朝も大体同じ状態です。二日酔いなら寝てればいいのに、という所ではあるんですけれど、まあ、色々事情もありまして。
 で、日曜の朝はと言うと、テレビ朝日系ではここ数年仮面ライダーをやっています。私自身そんなに興味がある訳ではないんですけれど、世間的には流行ってるみたいです。基本的にはまあ子供向け番組なのですが、若手のいわゆるイケメン俳優を主役に抜擢して、母親にも人気が出ているとか。この番組に出た後有名になった人も少なくないようですね。
 ただ、今回始まったシリーズでは少し様子が違います。主人公がもちろん二枚目ではあるんですけれど、少し年齢が高いんですよね。それにあわせて俳優さんもベテランとは言わないまでもこれまでのシリーズの人と比べれば既にそれなりの実績があり、私でも顔くらいは知っている人でした。大河ドラマにもちゃんとした名前のある役で出ています。
 ふーん、路線を変えたんだな…。まあ、安心してみていられるし、自分はイケメン目当てではなくただの暇つぶしだから別にいいけれど。
 なんて考えながら眺めていたのですが…戦闘シーンに入ってから、
「はあ?」
 と、思わず気の抜けた声を上げそうになりました。
 戦闘シーンでライダースーツの中に入っているのは通常の役者さんとは違う専門の役者さんですから、その演技がどうこうということはなかったのですが、声は通常の役者さんがアニメのアフレコと同じように当てているわけです。
 その「声」がどうも…。気合が入っていないように聞こえるんですよね、何だか。活字で表現するなら気合の入った声は例えば
「ハアッ!」
 …と、いう所ですが聞いた感じでは
「はあ」
 なんですよ。しかも、要所要所でこれですから、力が抜けることひとしおです。しかも、この作品は「音」がテーマになっていますので、何とも微妙としか言いようがありません。
 まあ、この役者さんは元々そんなに野太い感じの声ではなくて、むしろ軽妙な印象を与える人ですから、そのあたりが難しいのかもしれませんが。ただ、わざわざ「音」をテーマにした作品を作っている以上、もうちょっと考えても良かったんじゃないかと思うのですが…。それとも、それなりに実績のある人だけに、一度頼んでしまった以上降板させるという訳にも行かなかったんでしょうかね。
 日常シーンの演技では飄々とした感じがよく出ているので、それはそれで良いとは思うのですが…。

2/19
 良い脚本
 登場人物の心理の微妙な機微まで描くことが必要だ、と、このとある脚本家の先生が言っていました。マスコミでのことですので、それなりに権威があるという扱いです。
 もっともだけどありきたりと言えばありきたり、わざわざ取材されるような人間にしては大したこと言ってねーな、と、ぶっちゃけて言えばその時点で胡散臭く思ってしまいました。そんなこと、言われなくてもみんな分かってます。脚本に限らず、小説でも漫画でも、物語があるものを書く人にとっては常識ですよ。その微妙さを上手く表現するのが難しいんです。
 で、その人が脚本をやったという作品を見てみましたが、これがある意味大爆笑。役者が大根なので、その辺の微妙さが一切伝わって来ません。いくらいい脚本を提供しても、これでは問題外ですよね。コメントとかしている前に、やる事があると思うのですが…。

2/18
 夢オチ
 以前はそうでもなかったのですが、最近どうも眠りが浅いらしくて、よく夢をみるようになりました。今日はそんなお話です。
 朝起きると、何故か居間にいました。
 例によって大酒を飲んだ挙句そのまま自分の部屋に戻ることもなく眠りこんでしまったのか…とも一瞬思ったのですが、見れば自分の体は、隅のほうとは言えきちんと布団が敷かれた上にあります。
 一体何事かと思って居合わせた家族に聞いてみると、何だかどうしようもない成り行きがあって仕方なく居間に寝かせたもので、その間かなり迷惑な行動があったとかなかったとか。しかも目の前の食卓には既に朝食の支度が整えられており、早く食って仕事に行けと急き立てられる始末です。
 うげえ…またやっちまったか。と、一瞬は思ったものの、それにしては前日それほど飲んでいないはず、という思いが頭をよぎります。この起きた日も平日のはず、そして私は仕事のある前日に、翌日に支障があるほど飲むようなことはしていません。少なくとも最近は、ですけれどね。ともかくも昨日の酒が残ったままこんなに苦しいまま起きるはずはないはずだ、と思いました。
 そこで、あれ? あれ? あれ…? と、思っていると、その光景が突然中断しました。
 夢だったんですよね、要するに。気がつくと私は、見慣れた自分の部屋の布団の中にいました。
 何だ、またかよ。というのがその時の正直な感想です。このパターン、つまり朝起きる夢、というのが私の場合最近最もよくあるものなのです。夢の中で一度目を覚まして仕事に行く作業をして、それが中断されて目を覚ましてみれば結局また仕事に行かなければいけないという…。はっきり言えば、一種の悪夢です。正直言って、毎朝好きで出かけている訳ではありませんからね。仕事である以上好きなことばかりやるわけにも行きませんし、やりがいのある仕事なら仕事で、その分プレッシャーもありますから。つまり仕方なくやっていることを精神世界と実世界と、感覚としては繰り返していることになります。
 結果朝っぱらから最悪の気分ですが、だからと言って出かけないわけにも行きません。好きなときに有給休暇を取れればそれはそれで素晴らしいことでしょうけれど、それができないのが仕事と言うものですからね。そんなわけで通勤ラッシュの電車を経て出勤して、指示のとおりに働き始めました。
 そうしたら何だかあれよあれよというまに物事が進行し始めて、気がついたら普段の職場を離れて見慣れない所にいました。周りにいるのも同僚ではなく他の部署に配属されているはずの同期の友人達で、そして自分自身は普段では絶対にしないような目立つ言動をしていて、それに自分自身は恥ずかしさを感じながらも何故かやめられなくて…。
 え? え? ええええええっ?
 …と、思っていたら、目が覚めました。つまり、これも夢だったんですよね。
 気がついたらやはり、見慣れた自分の部屋の布団の中にいました。
 二段オチかよ、俺。
 基本的に「実は夢でした」という結末は、物語を作るうえでは特に嫌われます。何しろ夢である以上なんでもありですから、途中経過や構成が破綻していても、それは夢なんだから仕方がない、で片付けられてしまいます。しかし、そもそも小説書きは構成することが仕事の基本ですから、それができていないとはつまり、自分自身の仕事を放棄するようなものです。要するに、書いている自分はクズだと認めるようなものですね。まあ、その前提を覆すような名作もあるにはありますけれど、余程の自信がない限りはやらない方が無難でしょう。なにしろこうした夢オチについては、広辞苑にも載っているような有名な古典に、「邯鄲(かんたん)の枕」または「邯鄲の夢」というものがありますので。ここで語られていることを越えるか、あるいは抜け出せなければ、発想が軽く千年以上進歩していないと笑われることになります。
 しかも目が覚めた直後は、少なくとも自分自身としては今日三回目(夢世界で計二回、現実でさらにもう一回)の起床だったため、気分が落ち込んでいること極まりないものでした。この日も当然のように、出勤でしたからね。何だってこんなことを三回もせにゃならんのだ、というのが正直な所です。
 しかしまあ、夢オチは良くないという常識を踏まえた上で、もう一度同じ手でひっくり返すとは中々やるじゃないか、と後から思うようになりました。少なくとも、中途半端にではあっても脳が寝ている間に考えたにしては上手い、というのが自分自身での感想です。
 さてさて、こういう私には実際、物書きの才能があるのでしょうかね。普通に書いているより夢の方が面白いと言ったら、それはそれで何ではあるのですけれど。

1/22
 空下堂の現代国語講座
 センター試験も終わり、いよいよ受験シーズン本番ですねえ…。という訳かどうかは実の所微妙なのですけれど、ともかくも内容は表題のとおりです。
 よく、「重要な所には線を引け」なんて、言いますよね。あるいは「線」ではなく「マーカーで印を」などとも言います。これは受験指導に限ったことではなく、ビジネスマンを対象にした書籍を始めとして、文章を読む上での注意点としては広く強調されています。重要な点を押さえた上で、その前提に立った理解と、さらにその先へと進んで行こうと、そういう趣旨ですね。
 その手法自体が間違えているとは、私も思いません。そうやって教えていらっしゃる方々は、実際そのようにして成功したか、あるいはそれに類することをされていたのでしょう。
 ただ…これって実は、普通の人に応用しようとすると疑問符がつくんですよね。なぜかというと、「重要」という冒頭の一言に、罠があるからなんです。国語のテストを例に挙げると読解問題は重要な点がどこかを聞くものがほとんどなので、それが正確につかめる時点で問題は既に大方解けています。つまり線を引くというのは、見やすくするという程度の意味しかありません。逆に読解力がないと、重要な点を逃してどこにも線を引けずに終わってしまいます。さらに、さほど重要でない、つまり回答としては間違えた所に線を引いてしまうと、そこに気を取られて本当の要点を見過ごすことにもなりかねません。
 文章読解を教えている人は、もちろんその道の専門家ですから、教わる以前から元々高い能力を持っています。要点を外すなどということはまずありえないでしょう。だから線もきれいに引ける訳です。一方教わる側は素人ですから、当然間違えることがあります。線を引いても、それが正しい選択だという保障はありません。むしろ線を引くという作業によって「分かった」気になってしまうのが一番怖いですね。だから教わる際には、そもそも何が重要なのかという見極め方も教わっておかないといけません。
 ただ、その読解力って、テクニックを教わっても向上しにくいものだと私は思うのですよ。何しろ言葉ですから、外国語と同じで実際に経験をしないと中々上手くならないでしょう。外国語の場合は聞いて話す、日本語の文章であれば読むということですね。それも日本語に関しては一応みな読み書きはできるはずですから、能力を上げようと思ったら相当な量を読みこなさなければなりません。少し話を戻せば、文章読解を教えるような人は日々ものすごい分量を当然のように読んでいるはずです。受験間近で切羽詰っているのなら仕方がありませんけれど、そうでないなら技巧を教わる前に文章をたくさん読むことを、私だったらお勧めします。

1/19
 気がつけばナローバンドそして…
 私の所のインターネット接続方式はADSLなのですけれど、最近やたらと遅くなってしまいました。ダウンロードをした際に表示される転送率が、数kbpsというていたらくです。
 いくら一定量の通信速度を保障するものではないという方式とは言え、これではさすがに納得しかねるな…と思ってプロバイダに問い合わせメールを送った所、詳細なメールが帰ってきました。少なくとも、昨年末にこのページに書いたセキュリティソフトに関する問い合わせへの回答よりは親切な印象を受けます。さすがは大手プロバイダ、初心者にも優しい、と言った所でしょう。
 しかしこれはこれで長すぎて読む気が失せる…等と思いつつ、最初に試すようにとの作業を確認しました。内容を要約すると次のとおりです。
「一度モデムの電源を切ってから、入れ直してみてください」
 おいおい何だそりゃ。それで精密機械が直るなら苦労はないっての。とは思ったのですが、指示内容が後へ進めば進むほど煩雑になっていたので、駄目で元々で試してみることにしました。
 結果は…大分良くなりました。ADSLが開通した際の「速っ!」という感想を、久しぶりに覚えました。
 しかしまあ、苦笑するしかありません。一体どういう仕組みで動いているんですかね、この機械は…。まあ、パソコンでも再起動すれば何事もなかったように動くことがありますから、詰まる所それと同じではあるのでしょうけれど。
 ちなみにこの記事も単なる愚痴ではなくて、一応送信試験も兼ねています。

1/15
 鳥(ヒッチコック?)
 この小疑問のコーナーで初期に取り上げた話なのですけれど、東京都のカラス対策は効を奏したらしく、数がかなり減ったそうです。それはまあ良かったのですけれど、その結果として天敵がいなくなったため、今度はハトが増えてきたとか。カラスのようにゴミを荒らしはしませんけれど、フンを落とすので大迷惑、ばかりではなくこのフンが病気の原因にもなるそうです。そこで餌をやらないようにという話になっています。
 自然とはとてもいいがたい都内でも、生態系のバランスというものができていたんですねえ、というのがとりあえずの感想です。
 そこで生じた疑問なのですけれど、ハトを減らしたら今度はまた別の生き物が大発生したりしないんでしょうか。理屈からすればハトが天敵となっているものですから、それより小さい虫か何かとか。個人的にはその方が嫌な気もします。蚊の類などは病原の媒介になったりもしますしね。ただ、まあ、ハトというものは餌をとるのが下手な生き物なので、人間がそれをやりさえしなければ大丈夫という話ではありますけど。さて、どうなることでしょう。

2005年
1/1
 メインコンテンツである小説の新年一発目、しかも元日の更新
 新年早々不吉ですよね、これ。明らかに。死神シリーズの新作って…。ご不快にお感じになった方がいらっしゃれば、誠に申し訳ございません。
 いや、私もあまりにあれだとは年が改まる前から分かってはいたので、他のがあればそれにしようかと思っていたのですけれどね…。端的に申し上げて、アップできる状態に仕上がっているものがこれしかありませんでした。明日、1月2日にするということも考えはしたのですが、それは姑息な手段に過ぎないとも思ったので。
 さて、これが私にとって何と出るやら…。

12/24
 セキュリティ系のソフトって…
 例えは悪くなりますが、これもある種ウィルスみたいな性格のものなんですよね。システムに常駐して、他のプログラムの活動に影響する、という意味では。まあ、専門的にはこの種のプログラムを総称する正確な用語があるのかもしれませんが…。今回私としてはかなり深刻に思えるトラブルに遭遇したので、つくづくそう感じました。
 ことの始まりは、それまで使っていたセキュリティソフトの更新サービス期間切れです。そう言えば毎年この時期だったっけ…と何気なく思いつつ、警告メッセージに言われるがまま、制作会社のHPを開いて期間の延長を申し込もうとしました。
 しかし、開いてみると私が使っていたバージョンでは既に期間延長を終了しているため、新バージョンの購入を推奨するとのことでした。正直な所おいおいもう終わりかよ…と思いましたけれど、新バージョンの価格が延長に比べてそれほど高くはなかったため、まあそんなものかと納得して購入、ダウンロードしました。なお、私がインターネットを通じて決済をするのはこの種のセキュリティソフトを買うときだけです。基本的にインターネットはもちろんクレジットカードもあまり信用していないので…。
 そうやって用心深く行動していたつもりだったのですが、今回ばかりはそれも無駄でした。何しろダウンロードしたセキュリティソフトが原因で障害が発生してしまったのですから。原因不明のインストール失敗によりエラーが大量発生、どうにか静まったかと思ったら今度はネットへのアクセスの全てが不可能、つまりHP閲覧もできずメールも送れないというていたらくです。しかも、トラブルに対処しようとしてもソフト自体がうまく立ち上がってくれません。
「そりゃあ一切のアクセスを遮断してしまえば安全だろうさ!」
 と、ひとしきり毒づいてから、他の方法でソフトを一時的に「無効」にしておけばアクセス可能であると気がつきました。そこでどうにかユーザーサポートのHPを開き、メールで回答を得ることができました。結果を要約すると次のとおりです。
「新バージョン、旧バージョンともアンインストールした上で、再度インストールするしかありません。手順は次のとおり、詳細についてはURLを記載した弊社HPをご覧下さい」
 メール本文だけでも全て印刷するとA4用紙で数ページ、URLを指定されたページも加えると数十ページにも及ぶ、とてつもなく面倒な手順でした。しかもその指定URLが一部間違っていたり、ウェブページの内容が相互に前後していたり重複していたりと、不親切きわまりありません。途中何度となくキレたり欝になったりして、間に二度ほど追加の質問を送って、どうにか処理することができました。ごくごく限られているとは言え私にもコンピュータに関する知識が若干ありましたから最後までやり終えたものの、初心者の方だったら挫折しても不思議ではない内容です。
 正直な所もううんざりでしたが、このご時勢にまさかセキュリティソフトを組み込まない訳にも行かず、また出費をふいにするのも癪な話です。再度インストールした所今度は正常に作動しました。とりあえずアンインストールだけ行って、他の会社の製品をインストールしようかとも真剣に考えたのですが…気になったことがあったのでやめにしました。それが今回のタイトルです。
 私は専門の技術者ではないのであくまで推測ですけれど、このトラブルは新バージョンと旧バージョンの双方が並存してしまったため、相互に干渉した結果発生したもののように思われます。新旧双方を削除するように、という指示は、恐らくその原因を取り除くためのものでしょうから。他へ干渉して阻害するというのは、一歩間違えばウィルスそのものですよね…。それに、削除・復元のやり方も何やらウィルスの除去と似た方法でした。結局、毒をもって毒を制す、というのがこの種のプログラムの本質なのかもしれませんね。他社の製品を入れてしまうと今度はどんな干渉が生じるか分からないので、踏み切れなかったという訳です。
 そういえば、コンピュータではない本物のウィルスと、それを除去する生物の免疫機能の関係も、似たようなものでしたっけね。ウィルスや病原菌、時にはそれらに冒された自分の細胞をも、体に常駐している免疫細胞は有害とみなして破壊してしまうそうですから。細胞の機能としては凶悪な部類に入ると思います。極論ですが、他の細胞などに対して攻撃的な性質を持っているという面では病原体と変わりません。そのためこれに障害が起きると、最悪の場合正常な細胞を破壊して生物そのものが死んでしまいます。そこまで行かなくとも、花粉症に代表される、無害な物に過剰反応するアレルギー症状は良く知られているところです。また、ワクチンというものは病原の情報を免疫系統に伝達して抵抗力を増大させる、言ってみれば新しい定義ファイルのようなものですから。
 元々コンピュータに悪さをするプログラムに「ウィルス」という呼び名が与えられたのは、感染すると宿主の機能を使って自己増殖し、さらに別の対象へ感染してゆくという性質が病原体とよく似ているためだと聞いていますが…こういう所まで似ているというのは、何とも不思議なものですね。システムというものは、高度化すると生物無生物に関わらず、仕組みが似通ってくるものなのでしょうか。
 今回のトラブルの、感想はこんな所です。とりあえず骨折り損にするのは癪なので、ここだけでなく小説でも何かでネタにしたいとは考えています。まあ、私の場合アイデアができてから実際に完成するまでにはかなりの時間を要するので、だいぶ先の話にはなりそうですけれどね。

11/21
 名探偵ポワロとマープル(NHK総合日曜7:30〜)
 ひええええ…。というのが今日の感想です。声の演技のあまりのまずさに、本筋が記憶から飛ぶ寸前でした。まあ、以前から本業の声優ではなく俳優・女優がゲストとして声を当てているキャラクターにはやばい人が多かったのですけれど。今回は特にその人が「名演技でした」とポワロから評価されるというお話だったので、脱力感もひとしおです。
 私は別に声優原理主義者ではないので、本業でなくとも演技に問題がなければいいとは思うのですけれどね。実際ポワロ役、里見浩太郎は十分うまいと思いますし。しかし安易に起用するのは番組だけでなく、やる人の評価も落とすような気がするんですけれどねえ…。特にまがりなりにも俳優・女優をやっている人は、演技の巧拙が必要以上に暴露されてしまうので。
 里見浩太郎は「名演技だ」と言いながら、内心どう思っていたのでしょうね。

11/1
 テレビアニメブラックジャック、放送中
 せっかくですので、引き続きの話題です。何というかこの作品、ある意味それ自体因縁深いもののようで…。
 先週放送分は、当初予定のものではなく第0話の再放送になりました。当初予定分には地震のシーンがあり、先の震災直後に放送するのはふさわしくないとの判断があったそうです。そもそもこのブラックジャックという作品、漫画の段階でも単行本収録が見送られるようなことがあったとか。何しろ医療がメインテーマですから自然と病気を扱うことが多く、その患者団体などから却って偏見を助長するからやめるようにとの抗議等が多かったようです。結果、連載の後半では病気ではなく怪我を扱った話が大半を占めたとか。
 それだけならまあ、縁は異なもの…などということで済ませてしまう所ではあります。しかし私にはどうも、このアニメ化はその「縁」というものをむしろ、自ら引き込んでいるように思えるんですよね。
 前の記事冒頭で触れた「三つ目がとおる」のキャラクターらしきものが出ている、というのはスタッフが意図的にしているものだそうです。原作では一般の患者その他という扱いだったキャラクターについて、他の手塚治作品からストーリーとして矛盾しない範囲で、設定を変えながら借用しているようです。まあ別に、これが今回のアニメスタッフの暴走という訳ではなくて、そもそもこの原作者の作品には同様の手法が数多く見られるのですけれどね。私も膨大な手塚治作品を網羅するほど詳しくはないのですが、それでも「ああ、この人全然関係のない別の話に出てたな」と思ったことが結構あります。
 ただ、何よりの極めつけだったのは今日放送された話に出てきた医師でした。眼鏡に比較的大きな鼻の(お茶の水博士等ほど極端に大きくはない)人物って、これ今は亡き原作者本人…。
 始め私は何かの見間違いかと思いました。何しろこの『ブラックジャック』という作品は無免許医師が主人公ですので、その他の医師は体制側についた悪役だったり、あるいは無免許の人間にすがるしかない無力な人間であることがほとんどです。実際途中までこの医師はどうということもない病院の人間といった様子だったので、まさか原作者に擬せられるようなキャラクターではないと思っていました。
 しかし、です。話の後半で真打登場とばかりに登場したブラックジャックがこの医師に呼びかけて一言「手塚先生」。しかもこの医師、その後の手術にもきちんと立ち会っていました。これは間違いなく、原作者の分身ですね。実際にブラックジャックの原作そのものでこうやって登場していたかどうか、私には分かりませんけれど。
 こういう演出、正直に言って私は嬉しいんですよ。つい「おお」とか言ってしまいましたし。
 ただ、このような「知っていて初めて面白い」というやり方、危険ではあるんですよね。やりすぎると予備知識のない一般の視聴者を置き去りにして、一部のマニア、オタクのような人間にしか受けなくなるので。もちろん話の骨格がしっかりしていれば枝葉の部分など気にしないほうがむしろ楽しめますし、ブラックジャックの原作にはその力が十分にあるとは思いますけれど。
 ともかくも、こういう「濃すぎる」やりかたが、今後どんな影響を与えるのか興味深くはあります。地震の回できっぱり終わりなのか、それとも…?

10/11
 テレビアニメブラックジャック、本日放送開始
 何故「三つ目がとおる」のキャラが…? 原作もそういう話なのか? というのもあるのですが、最大の謎はエンディングテーマ。その名も
「黒毛和牛上塩タン焼き680円」
 コミック色の強いバンドやお笑い芸人か何かがふざけて歌っているなら分かる気がするタイトルですが、アーティストは大塚愛。
 詩の内容も、焼肉の身になって愛する人に食べられる喜びを歌うという強烈な代物です。しかし曲そのものはむしろごく真っ当なバラードで、それとの違和感がまたたまりません。聞いていて思わず笑ってしまいました。
 しかし、よりにもよって命の重さに正面から取り組む作品のエンディングテーマにこれを選ぶ製作者の意図って、一体…? 第0話では重傷のイリオモネヤマネコの治療を軽症の人間よりも優先させるというエピソードでしたが、動物も人間も同じ生きている命と変わらないと、そういうメッセージなのでしょうか? だとしたら多分伝わりませんよ(苦笑)。手術シーンがほぼ間違いなくある作品のエンディングで、肉を食べるって良く考えたらインパクトが強すぎです。あるいはそれを狙ってやっているんですかねえ? 

10/11
 グランセイザー ⇒ ジャスティライザー の、セルフ回答
 
シスプリがヒロイン12人で成功したから、思わずやっちゃんたんですかね? あれはギャルゲーの延長として、それぞれのヒロインを個別に選択できるからうまく行ったんだと思いますけど…。

10/3
 グランセイザー ⇒ ジャスティライザー
 土曜日の朝九時から開始される、テレビ東京系の特撮番組なんですけどね。グランセイザーはこのたび無事終了し、ジャスティライザーはその後番組です。私の場合金曜日の夜は大概大酒を飲んでいるので、翌日の午前中はアルコールが残っていて半ば死んでいて、他にできることもなくだらだらとアニメやら何やらを見ています。
 で、 「12人じゃ多すぎる」って、スタッフが分かったのはいつからなんでしょう? 少なくとも、同じ枠が確保されていたりスポンサーが同じだったりするので、スタッフに共通点がないとはどうしても思えないのですけれど。ちなみにグランセイザーは「星座の戦士」なので、一般的な占いで有名な黄道12宮に対応した、十二人の戦士が活躍する物語です。ジャスティライザーは始まったばかりで詳細は分かりませんが、少なくともメインは三人のようです。
 私個人としてはグランセイザーが始まる前の「12の星座の戦士」といううたい文句を聞いた瞬間から、「やばいんじゃないか」と思っていました。繰り返しになりますが、主役の人数として12人は多すぎる気がしたのです。それぞれのキャラクターの個性やエピソードが分散してしまって、文字通り「話にならない」という、結果になるのではないかと、そう危惧していました。
 結果は…少なくとも私が語るべきものではありません。私自身は途中で観るのを止めてしまったもので。対象年齢がまるで違うというのは分かっていますけれど、それでも何だか、少なくとも私は良くない気配を感じたためです。
 主役はチームは多くて五人。その五人のキャラクターが固まった後、中盤以降に加わる元ライバルを含めても最大で六人。それ以上になってしまうと、キャラクターの個性が薄まってしまって話自体がつまらなくなる。それが今までの「特撮」あるいはそれに影響された多数のアニメや漫画で確立された常識だと、私は思っていたのですが。どうも商業として成り立つかどうかという、本来は相当厳しい水準の審査の段階で、その点が見過ごされたような気が…。
 まあ、別に。もういいんですけれどね。この件に関して新シリーズのジャスティライザーはは常識どおりの構成になっているようですし、私自身制作会社等に敵意がある訳ではありません。むしろ業績が良くなってくれたほうが景気も良い、そう思っています。
 ただ、何故こんな、私としては無茶としか思えない企画が、まがりなりにも(失礼?)全国ネットで通ったのが、私としては不思議で不思議で…。

8/25
 マウスが…の3
 パソコン本体付属のマウスが不調、かといって市販品でも満足できないので、メーカーに問い合わせることにした…というのが前回までのあらすじでした。
 で、代わりのものが買えないかかと問い合わせた結果得られた回答を要約すると、次の通りでした。
「個別機器の提供はできません。不調のものは預かって点検、修理しますのでご連絡ください」
 その間本体をどうしろっての、マウスなしで使えってか…。怒るもあきれるも通り越して、笑うしかありませんでした。
 まあ、本体そのものやモニターといった主要な機器なら、こういう対応が当然なのでしょうけれどね。しかしマウスを回収して修理するって、そんな大仰な…。意味があるとは思えません。
 壊れたらさっさと買い換える、お金を出せば大概のものがすぐ手に入る、それが近代の大量消費社会なのですし、パソコンメーカーなんてそれに乗って成長してきたのだと思いますけれど…。こういう所はとんでもなく前時代的なんですかね。
 あるいは使える可能性があるものは可能な限り使いまわす、というリユース、リサイクルの観点に立った、環境に優しい最先端の企業姿勢なのでしょうか?
 いずれにせよ私はそれに付き合う気にはなれないので、近いうちに市販品を買いに行きますけど。

8/13
 マウスが…の2
 PC本体付属のマウスが動作不良を起こしたので買いに行ったのですが、結局何も買わずに帰ってきました。
 そもそも思い違いをしていたんですよ。私が使っているPC本体付属ものは、本体付属の専用機器に受信機が内蔵されているという、特殊なものでした。しかし、本体を買った際に無線マウスが当たり前のように添付されていたので、それが他でも使えると思っていたのです。
 一方市販のワイヤレスマウスは、USB端子の一つに受信機を接続して、送信機がマウスになっている、というものでした。つまり、私としては好ましくない、USB端末を消耗するものだったのです。これでは私自身の感覚として、有線USBのものと変わりはありません。そもそも無線である以上それぞれの機種に固有の周波数やら何やらがある訳で、土台メーカー付属品を使っている私には向かないものだったようです。ちょっと考えればそのことは分かるはずだったのですが、日頃なくてはならない機器の不調に動揺していた私は全く気がつきませんでした。
 結局、都合の良いものはそうそう売っていないということになる訳です。念のため私が足を向けた大手量販店の店員さんに、本体付属のようなメーカー純正品があるかどうか聞いてみたのですけれど、すぐさま「それはメーカーさんに問い合わせていただくしかないですね」と、あっさりあしらわれてしまいました。
 全く、もう…。もちろんこれからメーカーには問い合わせをしますけれど、この時点で既に苛立たずにはいられないできない出来事でした。どうせその回答に応じたサポートを受けた所で、苛立ちが払拭させられる訳ではないでしょうし。
 別に今気がついたわけではないのですけれど、パソコンというものは結局こうだと割り切るほかないのでしょうか。

8/12
 マウスが…
 ポインターがスムーズに動かなくなりました。反面、マウス自体を止めているはずなのにずるずると動いたりもします。一瞬ウィルスか何かにやられたのではないかと思いましたけれど、マウスを持ち上げてしまえばぴたりと止まるので、機械的な誤作動だと分かりました。ボールとローラーの接触部がおかしくなっていたんです。
 これは本体に付属の純正品だったのですけれど、それを買ったのが去年の10月、一年ともたなかったですね…。まあ、そもそもマウスなんてものは消耗品だと承知しているつもりですし、消しゴムのカスやら埃やら、故障の原因になりやすいものが多い使用環境も悪いといえば悪いのですけれど、ちょっとやわなんじゃないかと思います。
 仕方がないので以前使っていたもので代用しようかと考えたのですが、駄目でした。今使っている本体はワイヤレスかUSBのマウスにしか対応しておらず、古いピン式のマウスでは直接接続することができないのです。同様に、ワイヤレスキーボードにもマウス端子はありません。進歩するのもいいですけれど、こういう互換性のなさは考えものですよね…。古いといったって、同じ会社の2年前のモデルには、普通にピンのマウスが使われていたのですけれど。
 大体、キーボードやマウスって、そもそもワイヤレスにする必要があるんですかね? 今使っている本体はスペックが良いというだけの理由で選んだので買った時点では気づかなかったのですけれど、箱を開けてみた時点で私は首を傾げてしまいました。作業をする際にはどうしたってモニターの正面、一定の距離にいないと使えないと思うのですけれど。間違った方向に発展しているように感じられてなりません。まあ、この機種はテレビチューナーこそないもののDVDは再生できるので、その意味ではリモコンがあった方が便利なのですけれど、それ専用のものはちゃんと同梱されていたんですよね。
 まあ、いつまでも愚痴っていても仕方がないので、とりあえず明日あたり仕事帰りに買いに行きますけれど…。いつもローラー部から壊れるので、いっそ光学式にしようかとも考えています。疑問に思っているとはいえこれ以上USB端子を塞ぎたくないので、同様にワイヤレスのつもりです。さて、いくらになることやら…。

8/7
 健康診断の結果報告書(その2)の、続き
 精密検査の結果が来ました。相変わらず「飲酒を控えましょう」という警告文は出ていますが、ともかくも「正常です」との判定が出て正直な所安堵しています。
 再度検査を受けるようにとの指示が出てから実際に測るまでの十数日間、それまでよりも量を減らしていただけで、断酒をしたという訳でもないのですけれどね。数字というものは意外と簡単に操作できるものだな…と思いました。あるいは、人間の体のバランスというものは、それほど脆い土台の上に成り立っているのでしょうかね?

8/7
 あ、間違えた
 下の記事、免許を取って以来初めての更新ではなくて、二回目でしたね…。事情はどうあれいくらなんでも、一回目でゴールド免許は取れません。
 何をどう勘違いしたのやら…。

7/13
 運転免許証を更新してきました
 ペーパードライバーなので必要に乏しく、感覚としては面倒なことこの上なかったのですが。まあ、取得に要した金銭を考えると捨てるのももったいないですからね。
 手続きに当たって、まずは出かける前に警視庁運転免許本部から送られてきた「運転免許証更新のお知らせ」の確認です。私はとりあえず行ってみたら必要なものが揃っていなかった、などという事態が嫌いなたちなので、書類の類は必ず、複数回目を通します。特に今年は免許を取って以来初めての更新なので、どうしても慎重になります。
 えーと…手続き期間は、まだ余裕。場所は…ああ、「優良」なら、あの免許試験場じゃなくて、一部の警察署でもいいんだ。手数料は、このくらいなら交通費込みでもいつも財布に入ってるし…曜日と時間帯もまあ行ける範囲だな。持参品は、免許証とこのハガキと手数料。ハガキだけ忘れなきゃいいか。っと、細かいけど「条件等」に「眼鏡等」があるから、これも忘れないようにしないとな。しかし最近また視力が落ちたみたいだから、大丈夫かな…。
 などと、内心でつぶやきながら、一つ一つ確かめていきます。
 それが終わって、最後にそのハガキ自体も必要だというので持ってゆく鞄にしまおうとした所、最も大事だと思われる注意事項に目がとまりました。上記の注意事項等がこまごまと内側の面に書かれているのに対し、それだけは郵送用の住所氏名が書いてある面に朱書き、また表題である「運転免許証更新のお知らせ」との記載の直後にありました。
「駐車場に限りがありますので、電車・バスをご利用ください。」
 ふうん…まあ、うちに車なんてないから関係のない話だな。
 と、一瞬心情として流しかけてからふと腑に落ちないものを感じました。
 …そもそも何のために行くんだっけ?
 まあ、実際警視庁管内、特に私が利用する二十三区内で、来客用の十分な駐車場を持っている警察施設なんてありえないという理屈は分かりますけれどね。バブルがはじけたとはいえ十分に地価の高いこのあたりでは、そんなものを整備するだけで明らかな税金の無駄遣いです。公共あるいは多数の来客が見込まれる施設へは電車、バスなど公共交通を利用する、というのが都心やその周辺では常識ですよ。それが分からないと駐車場を探し回る羽目になったり、あるいは駐車違反で摘発されたりします。
 しかしまあ、そもそも自動車を運転をするためには絶対に必要なものについて手続きをするのに、自家用車に乗っていくことができないというのは苦笑するほかないですよね。私が区分「優良」なのも、実際に優れた運転手だからではなくて、単にわざわざ買ったり借りたりして乗る必要を、この三年間感じなかった結果というそれだけのことですし。都内で自家用車を持っていいのは、しかるべき駐車場まで運んでくれる運転手を雇える人だけなんじゃないかと、半ば本気で考えた一日でした。

6/22
 健康診断の結果報告書(その2)
 まあ、正確に言えば今年で三年目の定期健診結果なのですけれどね。去年は一昨年とほぼ同様で、配送事故もなかったため特に記事にはしませんでした。
 で、今回なのですけれど、出勤してみたら机の上に報告書が置いてありました。下の記事にも書きましたけれど、今日は午前中休んだので、時間としては昼休み中です。
 まあ、去年も大丈夫だったし今年も大丈夫だろう、と思って軽い気持ちで開封したのですが…
「精密検査」
 目に入ってきたのがいきなりその文字でした。
 何かの間違いだろうと思ってその他の部分を見ようとしたのですが、動揺しているせいもあってすぐには状況を把握できません。少ししてようやく、基準値を超えている数値があると分かりました。
 ALT、肝臓についての数値だそうです。再検査の項目についても、やはり「肝臓」と書いてありました。数値そのものが間違っているという可能性を除けば、どうやら間違いはないようです。午後の仕事には正直な話身が入りませんでした。
 ふう…一体何が悪かったんでしょうかね。まあ、私は確かに大酒のみですけれど、同じような量、あるいはそれ以上に飲んでいた去年は別に何の異常も出なかったんですよ。今年の数値も基準値を少し超えただけですけれど、前年比では大幅増です。
 さすがに気になるので今ちょっとネットで調べてみたのですが、原因はアルコールのほかにも色々あるようですね。ウィルスとか脂肪肝とか。さすがに今この時点で一発肝硬変はないとは思う、いや、思いたい所ではありますが…。
 ウィルスだったらもう諦めるしかないですよね。治療に専念するほかありません。そもそも感染する心当たりがないので大丈夫だとは思っています。
 問題は脂肪肝ですね。喩えるならフォアグラ。うーん…そこまで過度に食べているつもりはないのですけれど、正直痩せてもいませんからね。飲酒とのコンボがまずかったのでしょうか。同じ機会に測った体重、体脂肪率はそれぞれ前年1キロ、1ポイント増、という結果ですので、怪しいです。
 まあ、何より、今素人考えで思い悩んでも仕方がない、とは理解しています。精密検査で問題なしと分かればそれまで、そうでなければその結果を元に適切な処置をするだけです。そもそも医者でもない人間が病気について憶測するのは危険な行為ですし。
 しかし、結果が出るまで憂鬱であることに変わりはありません。こればかりは酔って忘れて鬱憤を晴らすという訳にも行きませんしね。確かな結果が出ないうちに先走って断酒しても仕方がないと割り切って、今日もビールは一缶飲みましたが、やはりうまいとは感じませんでした。これまでなら日本酒などの二杯め以降を飲んで酔っ払うのですけれど、今日はこれだけです。その分空いた時間を使って、こうしてHP更新作業に当たっています。
 さてさて、これからどうなることやら…。お酒は小説同様、私にとっては大切な楽しみなのですけれどね…。指定された再検査の日はまだ先なので、しばらく沈んだ日々が続きそうです。仕事が忙しければ考える暇もなくなりますけれど、あいにくこの前繁忙期は終わったばかりです。まあ、忙しさのあまり再検査も受けられないという惨状よりはましですが。 
 小説も、テンションが下がっているときには進まないので考え物です。ダーク系のお話ならうまくはまるかもしれませんが、それにどっぷりというのも何だか危ないですよね。
 とりあえず何か他のもので気を紛らわせるしかありませんか。そういえばあさってにゼノサーガのエピソード2が出るみたいですし、それでも買いますかね。

6/22
 扇風機を出しました
 さすがに暑くなりましたからね。それに今日は別の用事で午前中は休暇をもらったため、時間も少し余っていました。
 収納場所は私の部屋の隅、棚の下です。しかし散らかっている私の部屋のこと、すぐには出せそうにありません。これまでも暑い日がありましたけれど、今日まで出さなかったのはそのためです。
 まずは扇風機を入れた箱の手前の床に堆積していた本を片付けることからはじめなければなりませんでした。ついで、詰め過ぎの棚下から一時物をどかします。それでようやく、箱を引き出せるようになります。
 しかし、ただ単に出せばよいというものではありません。半年以上部屋の隅に押し込んでいたものですから当然かなり埃をかぶっています。また、本があるうちは気づかなくとも、どかしてみれば分かるごみも少なくありません。結局、あたりを軽く掃除しなければならなくなりました。
 さらに、扇風機の箱を戻した後、再び棚下に物を詰め直すという作業が必要になります。他にしまい場所があればもちろんそんなことはしないのですけれど、不要になったものを捨てるのが億劫な私の部屋にそんな場所はありません。仕方なく物置も当たってみたのですけれど、結局何か捨てなければどうしようもないという結論に達しただけでした。
 今日も暑かったですし、一汗かいてしまいましたよ。
 …何のために扇風機ってあるんでしたっけね?

6/11
 TBS系の土曜日午後6時から9時まで
 ご覧になれない、あるいは放送日や時間帯が異なる地方の方には申し訳ない話ですが…。とりあえず前提条件として、私空下樫樹は関東在住で、地上波テレビ放送はキー局が一通り見られます。
 で、題名についてのことなのですけれど。
 TBSの午後6時から6時半までは「鋼の錬金術師」、敵役として禁断の錬金術の結果生み出された人造人間「ホムンクルス」が登場する物語です。彼等ホムンクルスは悲しい生い立ちを持つがゆえに、人間の枠に収まらない能力を持ち凶悪な所業も辞さない、危険な存在として描かれています。
 一方その後、8時から9時までが「脳力探険クイズ!ホムクル」人間の脳と体の関係を解き明かすというクイズ形式の番組なのですが…。
 タイトルの後半部、明らかに語源が「ホムンクルス」ですよね。セットに書いてある文字は「ホムンクルス」ですし、TBS公式ホームページの番組照会でも、英語表記の綴りが「HOMUNCULUS」となっています。
 間に挟まれた時間だけを考えるとわずか1時間半、それだけのうちに同じ単語が敵役からタイトルになってしまう、この変わりようは一体…?
 まあ、もちろん、番組ごとに製作スタッフが違うという建前は私も承知しておりますけれどね。それでも同じ日の近接した時間帯に放送してしまうという、編成の意図はいかがなものでしょうか? それともテレビの編成って、そういう細かいことを気にしないものなのでしょうか? 

2004年
6/3
 思い出したように…というより本当に思い出したので再開です
 そういえばこのコーナー、あったんですね。という、無責任極まりない店主です。
 とりあえずまあ、気がついたので半年ぶり以上の更新という体たらくで、果たしてどなたかご覧になる方がいらっしゃるのでしょうか…?


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