そらのやま「旅行記」Yukito Shimizu

旅行記2『オーストラリアに咲く花は』

 オーストラリアの動物たち
          テレサ オブライアン

 私はクマに似ていますが、クマではありません。私はだれでしょう。

 私はコアラです。
 私は、ユーカリの森に住んでいます。
 私は、毎日一キログラム以上のユーカリの葉を食べますが、水は飲みません。
 私は、夜食べ物をとります。昼間は木の枝(またになっているところ)に眠っています。
 雌のコアラは、一度に一匹の赤ちゃんを生みます。赤ちゃんは彼女のポケットで育てます。
 子どものコアラは、大きくなり過ぎたときはお母さんの背中に乗って過ごします。

 力強い脚と長く太いしっぽの、オーストラリア草原のはばとび名人(ロングジャンパー)です、さて私はだれでしょう。

 私はカンガルーです。
 雌のカンガルーは、赤ちゃんをおなかの袋で運びます。
 子どものカンガルーはジョーイと呼ばれています。
 私たちは、長く太いしっぽをバランスをとるのに使います。
 私はマッブと言われる群れですんでいます。
 私はとても強い脚を持っていて、一跳び九メートルくらいもとびます。九メートルというのはバスくらいの長さです。
 私は、草や、丈の低い木や木の葉を食べています。

 毛皮と、水かきの脚と、しっぽとくちばしを持っている、私はだれでしょう。

 私はカモノハシです。
 私は、川に住んでいて、水に飛び込むのが好きです。
 私は、川岸を掘り込んだ穴に卵を産みます。
 私は、水かきのついた強い脚を持っています。それは水の中を泳ぐのに役立ちます。
 私は、鳥のようにくちばしを持っています。私はそれを使って昆虫や水の底のかたつむり(巻き貝)を捕まえます。

 鋭い爪、針だらけの背中、森に穴を掘っている私はだれでしょう。

 私はハリモグラです。
 私は、ありとその他の小さな昆虫を食べています。私は、長いべとべとした舌で彼らを捕まえます。
 私はとても鋭い爪を持っていて、食べ物をとるため穴を掘るのに使います。
 私の背中と横側は、鋭い針でおおわれています。
 私は丸くなって、針のボールでディンゴ(野生の犬)のような敵から身を守ります。
 私はとても強くて、自分の体重の二倍以上の石でもひっくり返すことができます。

 飛ぶことのできない大きな鳥、私はだれでしょう。

 私はエミューです。
 私は、世界でもっとも大きな鳥の一つです。背の高さは人よりも高い。
 私は他のエミューたちと小さなグループでくらしています。私たちは、種やフルーツを食べるために平原を探して歩きまわっています。
 私は、巣に緑色の卵を産みます。縞模様のひよこが産まれます。
 私は、飛ぶことはできませんが、たいへん速く走ることができます。

 あなたはこの絵の中に、どんな動物がかくれているのを見つけることができますか。

 鳥は自分の色をどのように得たのでしょう
         ━━━━ アボリジニのお話 ━━━━━

 これは、鳥が自分の色をどのようにして得たのでしょうか、というお話です。
 むかし、むかし…夢のような昔……
 陸と、動物たちが作られたころ……
 鳥はみんな黒かった、一つの色だった……
 ある日、
 小鳩が食べ物を探して飛び回っていました。
 小鳩は、大きなおいしい虫を捕まえようとして、地面におりようとしていました。
 しかし、小鳩は、ちょうど尖った小枝の上におりてしまったのです。
 尖った小枝は、小鳩の小さな脚を深く傷つけてしまいました。
 何日間か、傷ついた小鳩は寝込んでしまいました。小鳩の脚は腫れ上がりました。小鳩は死にそうでした。
 小鳩の仲間は、小鳩を助けようとみんな集まってきました。カラスを除いては………
 カラスは、手を後ろにしてただうろうろしているだけでした。
 突然、オームが前に駆け出しました。尖ったくちばしを突き出して………
 バーン!  小鳩の脚が爆発しました。
 いろいろな色が、オームに飛び散りました。赤、緑、青、オームの羽としっぽと胸に。
 それは、ほかの鳥たちにもかかりました。ある鳥は、赤に、茶色に、青に、黄色に。
 ある鳥は、点々に。
 ある鳥は、縞模様に。
 全部の鳥に色がつきました。
 カラスを除いては、カラスはみんなから離れたところに立っていただけでしたから、どんな色ももらえませんでした。
 これが鳥が色を得たお話です。
 そう、そう、小鳩はすぐによくなってオームに感謝しました。そして、飛べるようになりました。