そらのやま「旅行記」Yukito Shimizu

旅行記6『輝きは驟雨(スコール)の後に』(マレー半島の旅)

あとがき

 この度の旅行はこれまでよりもずっと楽だったように思う。それは私たちが多少旅に慣れてきたことがあるのかもしれない。
 しかし、やはりガイドに頼るところは大きい。今回4人のガイドに出会った。マレーシアのジョンさんは日本語がかなり達者だし、冗談も出るいいガイドと思ったが、私たちは少ししか相手していただけなかった。
 タンさんにはクアラルンプールとマラッカからタンピンまでの案内をしていただいた。言葉がわかりにくい点は残念だったが、マレー鉄道の急行列車に乗り込むまで一生懸命の案内だった。
 マークさんにはマラッカの町を案内していただいた。かなり年配と思うのだが、とても丁寧に親切に説明をしていただいた。
 シンガポールはサニーさんだった。途中にも書いたが、社会や政治や教育に対する自分の意見を持っていて、私たちに語りかけてきた。もちろん案内や要所要所でのサービスもよかった。
 こんな彼らに支えられて私たちの旅行が成り立っているいることに感謝しよう。

 この旅行記のシリーズも今回で終わる。来年からは何にしようか、旅の計画さえないけれど、未知のもの、新しいことに対して見ていこう、挑戦していこうという姿勢だけは持ち続けたいものだと思っている。

   2001年9月  清水 行人・清水 稔子