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明けましておめでとうございます。 気高郡のほとんどの地域でその山容を見ることができ,姿も整って美しい。いかに地元の人に親しまれているか,小学校の校歌を見れば明かである。 南に高き鷲峰の雄々しき姿仰ぎ見て (逢坂小学校) 窓より仰ぐ鷲峰の羽ばたく姿日々に見て (勝谷小学校) 鷲峰の谷に雲わき 河内川瀬の音響く (小鷲河小学校) わしがねをはるかに望み 海がなるみどりのおかに(浜村小学校) 鷲峰の峰雲流れ 明るい日ざし受けながら(青谷小学校) いずれも私が勤めたことのある小学校の校歌の一節である。呼び方はいろいろだが鷲峰山が詠み込まれている。子どもたちはこの歌を歌い,6年間学ぶ。鷲峰山を見て育つ。 私が30年以上前に出した小さな詩集に『空の山』がある。 たくさんの日々がぼくらの中で過ぎた ぼくらは何をしなければならないか ぼくらの中でかすむ山がある ぼくらは背負わなければならない ぼくらは登らなければならない ぼくらの出発はいつでも始まっている (以下略) この中にある「山」は私にとっての原風景とも言える鷲峰山である。 人は誰でも原風景を持つ。しかし,いま子どもたちにわたせる原風景はあるか,これがこのページの課題である。 このページを通して話し合うことができ,思いを伝え合うことができたら,私にとって大きな幸せだと思っている。 |