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昔の詩の先輩の井上さんから「船井武彦展」の案内が来た。どうして井上さんからというつながりは分からないが,先日国民文化祭で出会ったから思い出して案内をくれたのかもしれない。 船井武彦氏は昭和35年鳥取大学に入学した仲間である。私は小学校教員養成課程,彼は中学校教員養成課程だったが,美術をやっていた彼は文芸部とも多少の交流があり,話し合うことも時々あった。だからあえて「仲間」と言わせていただくことにする。船井氏は「迷惑だ」と言うかもしれないが。 せっかくの案内である。喜んで出かけた。初日の展覧会会場には数名の訪れがあった。 120枚あまりのドローイング・ユニットの1枚1枚にも一つのイメージを感じることはできるが,それが壁面を埋める構成となると,そこには連続する流れがあり,変化を見る思いがし,相対する不思議な空間が生まれる感じさえする。一つの壁面から訴えてくるものと,他の壁面から訴えてくるものがぶつかり合っているのだ。 「そろそろ仕事もやめて,悠々自適です。この会を持つのにはそんな気持ちもあるので す。」いやいや,まだまだこれからですよ,自分の力を発揮するのは。船井さん。 船井武彦展ドローイング・スペース2002 |