そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.115 12月の庭 

  めっきり寒くなって,庭は寂しくなった。銀杏や白木蓮などはすっかり葉を落としてしまったし,秋を彩ったコスモスやキクももうおしまい。
 畑では,ダイコンがよいできで(写真),もう半分くらいは食べてしまった。なにしろ掘りたてだからあまくておいしい。ブロッコリーも収穫期を迎えた。
 雪が降る前にしっかり育つようにと播いたエンドウが芽を出した。これで春になればぐんぐん伸びるだろう。

 車庫の南側に広さ約一坪半,高さ2メートルほどの棚を作った。太さ5pくらいの単管パイプを使っている丈夫なものだ。新町に住んでいる兄に頼んで作ってもらった。ここにはキウイを植えて,その下をちょっとしたくつろぎの場所にしようと思っている。苗はもう注文済みなので,そろそろ届くだろう。
 棚の下になってしまった花壇は畑の南側に移した。移した,というより新しく作ったという方が正確かもしれない。レンガで区切り,新しい土や砂や落ち葉を入れて手をかけた花壇だからだ。宿根のブルーサルビアなどはもう移した。

 寒さに弱い鉢物はすべて室内に入れた。湿り気を好むアジアンタムやフクシアなどは,風呂場に鉢棚を置いて並べた。これまで足の踏み場もなくなるくらいだったサンルームには,手作りの棚を増やして床のスペースを確保するようにした。おかげで去年までより少しゆとりができた。
 今年は寒さの訪れが早いので,こちらも早め早めの対応をしなければならない。暖房は,吊り下げ型の電気温風暖房機を使っているが,極端に寒いときは十分でないので,部屋の暖房をそちらにも回すようにしている。

 マツやヒイラギなどの庭木には肥料を施した。
「マツの葉先が茶色くなっているのがありますよ。」
と近所の人が心配して声をかけてくださったが,これはマツクイムシではなさそうだ。冬にはそんな枝がちょいちょい見られることがあるから,多分それだろう。マツについては,業者に頼んで剪定から消毒までしてもらっているから大丈夫だ。
 鉢植えしていたアジサイなど少し地に下ろした。これで大きく元気になるだろう。今年はなぜか山茶花の花が少ない。私の都合で剪定の時期が遅れたからだろうか。

 気象庁が12月予報を修正した。「北日本で平年並みのほかは高い」としていたのを「北日本で低いほかは平年並み」に改めたという。雪対策もしなくてはならない。(2002.12.2)