そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.134  とんどうさん 

 13日に「とんどうさん」をした。
「とんど」「とんどう」「どんど」地方によって言い方は違うようだが,正月の締めくくりの行事である。酒津のとんどさんのように有名ではないが,どこでも行っている。
 
 勝見のとんどうさんは,以前は14日朝にしていたのだが,勤めの関係で落ち着いて見ることもできず,ただ持って来て火の中に投げ込んで立ち去る人が多かった。また,ずいぶん早く始めていて,決められた時間に行ってみると,もう終わろうとしているということもあった。
 子どもたちも学校があるから参加できない。

 日にちを変えてほしい,という要望が強くなって,成人の日に変更になったのが2年ほど前のことである。ところが今度は成人の日が動き出した。まだそこまで考えている人は少ないかもしれないが,2006年には1月9日にすることになる。もちろん変更した時点では考えられなかったことなので,これから考えていけばよかろう。

 さて,今年のとんどうさんは,我が家を含む近所の8班が担当することになった。区長さんもこの班から出ているし,聞けばこの仕事は総務である私の担当になるという。
 これまでよりも少しでもいいとんどさんにしよう,との区長さんの発案で,竹を組んで正月飾りなどを高く積み上げて焼くことにした。
 竹取りは前日区長,班長,私の3人で行い準備をする。

 当日の朝,空はよく晴れて空気がすがすがしかった。
 1時間ほど早く行って場づくりをする。飾りを持ってやってくる人が「ほう,今年はいい具合にしてある。」と言っている。
 もう一つ私には役目があった。前任者からは,「始めます」と言って火をつければいい,と聞いていたのだが,去年から祝詞の奏上もあるという。どんな進行にすればいいのだろうと思っていたら,前区長さんがちゃんと文案を持ってこられた。これは綴って残しておこう。

 火をつけると竹で組み上げてあるから,高く勢いよく燃え上がった。竹も熱が高くなってはじける音が「パン,パン」と派手で,なかなかおもしろい。今年のとんどさんはまずまずの成功と言えよう。
 しかし,子どもたちの参加は少なかった。このような地域の行事は大人だけのものではないのだから,子どもたちを巻き込むことを考えていかなければなるまい。(2003.1.16)