そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.153  勝見ミニ通信(勝見シリーズ5) 

  「何をしているか,どんな状況なのか,実態をできるだけ伝えて知ってもらいましょう。」多少はマイナスのことであってもみんなに知ってもらう。その上で協力をお願いする。これは学校に勤務しているときからの私の持論である。地区役員になっても変わっていない。
 隠しちゃいけない,嘘つきはもっといけない,当たり前のことではないか。

「よらしむべし 知らしむべからず」俗に言われる「人民は従えばよいのであって,理由や意味を知らせる必要はない」という解釈をとったとしても(※参照),そんなことが通用する世の中ではない。外務省のようなところはいざ知らず,120世帯ばかりの地区の中で,何を隠すことがあろうか。
※ 論語から取った言葉。「べし」を命令の意にとって,強権的あるいは愚民政策的な意であるとする説もあるが,適切ではない……旺文社「成語林」

 校長時代も初め2校の「学校だより」は私が出した。もっとも,最後の1校は私自身まだパソコンがあまりできなかったし,他の面で忙しいことも多かったので,情報担当に任せることになった。それでもトップ記事は,当面する問題・課題についてきっちりと私の考えを書いた(つもりである)。

 地区役員になっても「広報活動をしましょう」私はいつでもそう言っている。そうは言っても実際に活動を始めなければならないから,「ミニ通信」を出すことにした。区長には原稿を見てもらうが,内容についてはすべてを私に任せてもらう。基本線を次のように決めた(個人的に)。

・ 月1回発行,その月にあった地区行事,対外行事の様子と結果を知らせる。
・ 次の月の主な行事予定を上げておく。
・ 検討を要する問題・課題があるときは,要点だけでも掲載して知らせる。
・ A4版1ページとし,特に必要がなければ回数やページを増やすことはしない。
・ できるだけ写真を載せ,カラー印刷の紙面を工夫する。
・ 個人のあいさつ等は載せない。
・ 班に1部配布し,回覧して読んでもらう。

 1月から始めてまだNo.2。反応は多くない。しかし,読んでもらえているという感触はある。勝見には,今考えなければならない問題がたくさんある。そのきっかけを作っていくこともできるのではないか,地域理解もしていただけるのではないか,との期待感も持つ。何はともあれ続けることだ。継続は力なり。(2003.2.26)