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朝5時鳥取駅南集合。これはつらい。郡部に住む人の宿命である。4時に起きて4時半家を出る。車の置き場所がないので妻の運転である。5分ほど走ったところで眼鏡がないのに気がついた。眼鏡がないのは致命的,観察どころか生活にも困る。引き返す。結局鳥取駅南には1分ほど遅刻で到着した。バスに駆け込んですぐ出発。ああ,間に合った。 大阪伊丹空港から那覇まで約2時間,那覇から乗り継いで石垣島まで約50分空の旅。石垣港から西表島大原港まで高速フェリーで約45分,大型連休初日ということで,飛行機の混雑から多少の発着の遅れはあったが,那覇で同行の島袋守成さんとアイちゃんを合わせて25名は,順調に西表島に到着した。 西表島。面積288.15平方キロメートル,沖縄本島につぐ大きさの島だが,人口は1900人,牛の方が数が多いと言う。島全体の90パーセントが亜熱帯のジャングルに覆われている。船を下り旅館に荷物を置いて,私たちは仲間川のマングローブ観察に出かけた。 遊覧船の運転・ガイドはマングローブについて船を近づけながら説明してくれた。さらに私たちのグループには,島袋さんという現地の研究家,清末さんという私たちの会の指導の先生がいるから,大変詳しい説明が聞ける。 私は,一昨年のマレーシアのホタル観賞(旅行記参照)を思い出していた。あの時は夜だった。カメラのフラッシュもなく真っ暗な中をエンジンの音もなく,息を潜めてできるだけ静かに,蛍の光を求めたものだった。 |