そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.181  沖縄旅行4竹富島 

  3日目午前は竹富島観察,というより観光というべきか。
 竹富島は周囲9.2kmの小さな島である。初めにバスでミニ観光。ここは,赤瓦屋根の住宅と白砂の道が印象的である。
 西表島がマングローブに代表される自然いっぱいの島と言うのなら,竹富島は沖縄の民俗,歴史,習慣を大切に残している島と言えよう。

 重要伝統的建造物群保存地区に指定されているため,新しく建てる住宅もその様式を守らなければならないそうだ。
 ビーチもとても美しい。水がきれいだ。海底まで透き通って見えるようだ。星砂の浜で砂を採取。西表島でも集めたが,ここの砂にもたくさんの星砂がある。

 高齢者が多いという。今年百才の〇〇爺は畑で仕事をしながら我々に手を振っていた。どうしてこんなに元気なのだろう。食べ物か,空気か,泡盛か。いや,あくせくせず自然の中で暮らしている,そんな生活全体から来るものなのかもしれない。
 水牛車観光をする。我々のグループ25名を乗せて,水牛はゆったりと引いて行く。たいした力だ。御者兼ガイドのおじさんの指示もほとんどなく,コースを回って行く。

「ここに住む人は,毎日掃除をします。この島ではとにかくきちんとしなければ,ここには住んでいることができません。……都会からこちらに家を建てて移り住む人もあります。そんな人たちもこの島の家の建て方や暮らしの決まりを守らなくてはなりません。」
 そうだ,こんなに自然や民俗が守られているのなら,それなりのことは守られなければなるまい。

 ガイドの説明は慣れたもの,水牛の扱い方よりもうまいのかもしれない。
 沖縄民謡「安里屋ユンタ」のクマヤ生誕の家もある。ガイドは三線を弾きながら歌ってくれた。なかなか味のある水牛観光である。
 ♪♪♪サー君は野中のいばらの花か サーユイユイ
    暮れて帰ればヤレホニ引きとめる
    マタハーリヌツィンダラカヌシャマヨ
 ♪♪♪サー嬉し恥ずかし浮名を立てて サーユイユイ
    主は白百合ヤレホニままならぬ
    マタハーリヌツィンダラカヌシャマヨ    (2003.4.28)

 〜〜以下次回に続く〜〜