そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.184  沖縄旅行7沖縄本島2 

 沖縄の旅4日目。最終日である。
 東南植物楽園は,東京ドーム8個分の広さを持つ南国情緒いっぱいの植物園である。観覧車で回ることもできるが,私たちは植物を観察しながらゆっくり歩いてまわる。
 ウォーターガーデンは,「錦が池」「緑が池」「ポリネシアンレイク」の3つの池を中心に,ハイビスカス,ブーゲンビレア,サンダンカ,イジュ,スパティフィラムなど熱帯・亜熱帯の花々が美しい。池には水鳥がいる。鯉もいる。餌を買ってやってみるとザワザワと何百匹も集まってきた。
 エキゾチックアートフォレストは、ハーブガーデンやヤシ並木,トックリヤシ並木などまさに東南アジア風の異国情緒いっぱいである。
 しかし,暑い。ガーデンカフェで冷たいジュースを1杯。
「うまい。」

 島袋先生が,せっかくの機会だから自宅に来てほしいと言われる。東南植物楽園のすぐ近くで,家族そろって待っているとのこと。
 庭にテーブル椅子を並べて,日よけのテントまで張って私たちを迎えてくださった。門にはガジュマルが植えてある。デュランタも咲いている。トケイソウには実がなっている。手作りのお菓子や西瓜もある。そして,なにより温かい歓迎の心が嬉しい。
「ぜひまた来てください」の声に送られて最後の見学地首里城公園に向かう。

 県庁所在地那覇,人口約30万人。交通通信の面でも重要な地点と言われる。
「首里城は14世紀末に創建された中国や日本の文かも混合する琉球独特の城。沖縄戦で焼失したが,1992年11月3日に復元された。」とパンフレットにある。琉球王朝の象徴とでもいうのだろうか。
 朱塗りの城を一通り見て回って出発しようか,というときに琉球舞踊が始まった。時間の許す限り見学することになった。「たおやかに,悠然と,時に陽気に,軽快に。さまざまな表情をみせる琉球舞踊。」(『るるぶ』より)
 
 那覇空港にて最後のお別れ。土産は,デイゴの種一つ(ガイド・運転手さんにもらったもの)育つかどうかはわからないが播いて見よう),キバウミニナの標本,サンゴのかけら少々。
コーヒー茶碗(人間国宝金城次郎さん作と言いたいが,そんなのはとても手が届かない。      娘さん作とか。でもいいものだ。妻への土産)。泡盛3本(もちろん私が飲む)。(2003.4.29)
沖縄の旅シリーズはこれで終わります。ご愛読ありがとうございました。