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No.165「勝山さん」で取り上げた勝山城跡は勝見の南,長泉寺の裏山にある。毎年春・秋の2回,共同作業で掃除を行う。今年の春は5月11日の日曜日に行うことにしていた。大型連休が分断したため1週間ずらしたのだが,あいにくの雨になってしまった。次の週にはお寺の行事が入っているので,作業を強行しなければならないのかと心配したが,結局14日(水)ウィークデーに実施ということになった。異例のことである。 勝山城は14世紀ごろ築城されたらしい。『因幡誌』によると城主は首藤豊後守であったという。その後16世紀になって毛利と尼子の勢力争いがあり,毛利方についた首藤豊後守は尼子正久に亡ぼされる。 勝山城本丸跡は勝山の山頂にある。広さは東西約54m,南北約13・4mある。現在「勝山城跡公園』として整備され,観音像(昭和30年建立)や東屋も立てられ,藤棚も花のころは特に美しい。 うちの息子達が子どものころには「子どもの日の行事」で,ここで運動会をしたこともあった。昼には飯盒でご飯を炊いて,みんなで食べたりもした。小さな広場だが,あのころには子どももいっぱいいて,家族みんなが子どもたちを中心にして楽しんだものだった。今は子どもが少なくなって,また,家庭単位で過ごすことが多くなって,そのような行事がもてない。 今回の共同作業は,平日ということで出席は少なかったが,みんながよく働き例年と変わらない時間で終えることができた。大きく伸びたたけのこを取り除き,芽を出している笹を刈り取り,たまった落ち葉を掃き出して,山道や広場は見違えるようにきれいになった。 |