そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.204  梅雨明け 

 梅雨明けは7月20日ごろとなっているが,今年の梅雨はなかなか明けそうにない。ジメジメとシトシトと,時にはザーザーと降り続き,雨が上がっても2日と持たない。たまの晴れ間は異常に暑く,まさに「梅雨の晴れ間」である。
 日本の梅雨時から夏にかけての蒸し暑さは世界でも珍しいくらいだそうだ。確かにあちらこちらの夏を経験したが,気温は40℃ほどあっても,湿度はそれほどではなかった。日陰は涼しくてさらっとしている。
 日本に来ている外国の人に聞いても,日本の夏は過ごしにくいとほとんどの人が言うから,間違いないところだろう。

 梅雨について調べると,最近では,1998年6月2日に梅雨入り,8月3日まで62日間が梅雨の期間だったという記録がある(1941年からの統計では3番目に長い梅雨)。もっとも, 5月30日が梅雨入り,梅雨明けが特定できないまま7月・8月が過ぎ,たいへんな冷夏になった1993年の記録は番外である。(日本気象協会中国支店「平成13年山陰の気象の暦・統計」より)このときの冷害はたいへんな問題となった。米不足となり,地球が氷河期を迎えるのではないか,とも言われたほどである。

 しかし,その翌年はたいへんな暑さになった。私はこの年(1994年)インドネシアに県内の教員仲間と旅行をした。赤道近くのインドネシアは予想外に涼しく,帰国して福岡空港の外に出たときの暑さは異常と思えるほどだった。氷河期も来なかったし,熱帯化もなかった。天気予報,地球全体の気象の変化の把握は難しい。

「梅雨末期の豪雨」はよく言われることであるが,今年もその様相を呈してきた。ここ2・3日の雨は雷を伴い,集中豪雨ともいえる降り方である。
 そう思っていたら九州では列車の脱線事故があった。これが雨と関係しているかどうかは現段階では不明だが,「落石が原因の可能性もある」と報じているからやはりそうかもしれない。

 ここ数日の雨続き,読書かパソコンに向かうかの日々である。外での仕事もできないから草は延び放題。やっと家のまわり全体を取りおわったところだったが,またまた梅雨が明けたら草取りに追われるだろう。
 作物にもよくない。特にトマトは過去最高の出来かと思っていたが,この雨続きで病が発生したらしく,下葉から枯れてすっかりだめになってしまった。キュウリも然りである。
 部屋の中も過ごしにくい。除湿機で部屋の水分を集めてみると一部屋で満水になってしまう。もやもやと過ごす毎日である。