なかなか梅雨が明けない。暑い日差しを避けようと,今年は日よけの工夫をして夏を待っている。
サンルームは特に三方から日を受け,屋根も日を通す材質のものだから,冬は温室として使えていいのだが,夏は暑くてたまらない。東側はトケイソウが這いあがって蔓を延ばしているので,これを日よけとしている。南側と西側は葦簾で囲んだ。屋根には遮光幕が引けるようになっている。
全部閉めると少し暗くなるが,やむをえまい。
ダイニングキッチンの掃き出しガラス戸の外には,フウセンカズラを植えた。これは栽培が簡単で,しかもよく増える。わざわざ種まきをしなくても,去年のこぼれ種があちこち芽を出しているから,拾って植えておけばいい。
麻ひもの棚にか細い蔓が這いあがり,白い小さな花が咲いて,緑色の実がつき始めた。緑の葉と実が風にゆれる姿はじつに涼しげだ。この実が茶色になると中に黒い種ができる。
花言葉は「あなたと飛び立ちたい」(西良祐著『花を贈る事典366日』より)。誰かに言ってみたいような言葉だ。
東側の窓の外にはアサガオを植えた。
小学校の1年生は,決まってアサガオの栽培・観察をしていた。鉢に種をまき,毎日毎日晴れの日も雨の日も水をやり,支柱を立て,絵を描き,花を数えていたものだ。夏休みには,家に持ち帰り,観察を続ける。夏の花の代表といってもよかろう。
「学名はファルビチス属ニル種。属名のファルビチスはギリシア語のフィル(色の意味)に由来,種名のニルはアラビア語で「藍色」という意味をもっているといわれます。」花言葉は「愛情の絆,仮装」(『花を贈る事典366日』より)。
朝顔は,種類が多くその数は分からないくらいだという。我が家のものは店から5本の苗を買って植えた。学名の通りの藍色に,縦の白い線が入るものが今多く咲いている。早咲き種だったのか6月終わり頃から早々と咲き始め,暑さが来るまでに終わってしまいそうな勢いだ。
朝顔や紺の彼方の月日かな 石田波卿
暑さ対策,用意は万全。さあ,夏よ来い。
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