そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.210  貝がら節祭り 2 

 今年の貝がら節祭りは8月1日(金)2日(土)の2日間行われた。
 1日目は,気高町の最も西になる船磯海岸が主会場である。「貝採り物語」(海に入って貝を採る),「芸能ステージ」,「カワイヤ夢太鼓」,「水中花火大会」が午後から夜にかけて行われた。船磯は我が家から3キロメートル以上も離れていて,シャトルバスが出てはいるがちょっと不便なので,これまで一度しか見物したことがない。今年も花火の音を聞くだけだった。

 2日目が「貝がら節総踊り」である。祭り実行委員会から地区や団体に呼びかけがあり,今年は23連,1200名の総踊りということであった。
 これには「踊りの部」と「シンボルの部」に分けて賞金が出ることになっている。勝見も毎年参加している。公民館中心の行事かと思っていたら,役員も一緒にやらなければならないというので,準備から練習からしなければならないことになった。

 踊りは女性部が中心になって練習・準備,シンボルは青年会が中心になって製作に当たる。踊りは何年か前から早いリズムになり,続けて踊ると結構たいへんだ。役員はシンボルにつけばいいということなので,あまり熱心に練習しないことにした。
 シンボルは例年祭りの屋台を使っている。それをどうアレンジするかだ。若い人のアイデアで「竜宮城」に仕立てようということになった。

 浦島さんと亀と乙姫様の役も決まってシンボルもできあがり,さあ当日夕方出発。
 ところが思いがけないことが起こった。屋台の回りに貼りつけた竜をかたどったハリボテが,振動で剥がれるのである。ホチキス針で留めるがすぐに取れてしまう。踊り開始までに何とかしなければせっかく作ったシンボルが台無しになってしまう。両面テープでそこらじゅう貼りつけてなんとか安定した

 踊りは10分間の休憩をはさんで約1時間半,本部前で点かせぎをしようとする連があるのかなかなか進まない。私は先頭を灯篭をもって歩く。灯篭自体そんなに重いものではないが,時間がたつに連れて重さを感じるようになる。
 屋台の後ろには踊り子が一生懸命踊っている。すれ違う別の地区や団体の連も一生懸命だ。
 ようやく終了。直ちに成績発表。勝見は踊りの3位までに入賞できなかった。しかし,シンボルの部で見事優勝。みんなの努力が実った瞬間だった。よかった,よかった。