そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.212  8月の自然観察会

 台風10号の影響をまだ少なからず受けている。沖縄の島袋先生が来られなくなったことは既に書いたが,9日(土)に予定していた8月自然観察の会も内容を変更せざるをえなくなった。岩美郡の雨滝での観察の予定だったのが急きょ文化センターの教室で行うことになった。色鉛筆を準備してくださいとのこと。

 ほとんどの会員が鳥取近辺在住で現地集合,20人足らずのグループなので,こんなときは当日電話連絡で変更ができる。
 さて,こんなとき何をするのかどうするのかなあ,と思いながら出かける。まだ台風の影響がすっきりとは抜けず,濃い霧雨が車のガラスを濡らす。

 県立図書館で「まついのりこ原画展」をしていたのでそちらを初めに覗く。ぜひ見たいと思っていた原画展だったので。
 まついのりこさんは和歌山県生まれの絵本作家。
「自分の子どものために制作した,手づくり絵本を出発点に,多くの絵本を出版。」と紹介されている。ああ,そういえばこの絵はどこかで見たかな,と思いながら見る。明日の「松井エイコさんの講演会」には残念ながら行けないので,その分丹念に見て回る。

 文化センターには10分ばかり早く着いたが,清末先生などがもう準備をしておられた。
今日の活動は化石の標本を作ることだという。粘土と石膏を使って,アンモナイトや貝の化石の標本を作るのだそうだ。
そんな方法で標本を作ることは知っていたが実際にしたことはない。

 しかし,実際にしてみるとそんなに難しいことではなかった。粘土で型を採って石膏を流しこみ,乾いたら着色して(ここで色鉛筆が要るのだそうだが,普通の色鉛筆ではだめ)ラッカーをかける。こんな作業結構みんなが楽しめる。私はアンモナイトの標本に取り組んだが,まずまずうまくいった。

 この日,沖縄観察旅行の記録集ができあがった。カラー印刷で写真も豊富に掲載されているなかなか立派なものである。
 参加した二十数人の記録や感想が寄せられているのだが,全部で70ページほどのうち私の文章が10ページ以上にも及んでいて,ちょっとページの取りすぎ,申し訳ない。ほんとは「書き過ぎたかも」と少し遠慮はしたのだがそのまま載ってしまった。
 2冊もらったので1冊余分あり。ほしい人は先着1名のみ,申しこまれた方のみ。