そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.214  夏町立図書館(市町村合併あれこれ1)

  市町村合併についてはこのページでも3回取り上げてきた(No.91,110,136)。来年10月の合併をめざすというのだから,次第に現実味を帯びたものになってきた。
 もっとも今になって合併協議会を設置してほしいと言い出す町があったりして,まだまだ流動的な要素は多いが,気高町としては遅かれ早かれ確実に合併に向かって進んでいるようだ。この話が始まってから私が関係したことについて触れておこう。

 一つは図書館開設問題である。気高町は平成6年度くらいから図書館開設準備委員会を立ち上げて,図書館を開設する準備を進めているかに見えた。「日本一の図書館を創るのだ」というような声も聞かれた。「日本一」というのがどんなのかは知らないが,少なくとも意気込みだけは感じられた。

 私は学校図書館協議会に関係していたので,学校図書館の充実と同時に公立図書館との連携という立場からその開設を待ち望んでいた。学校図書館については,図書の充実が文部省(当時)の努力もあってかなり進み(問題はあるが),学校図書館法が改められて司書教諭が配置された。
 学校司書の配置も次第なされるようになり,気高町でも現在3名配置されている(2校兼務2名を含む)。

 ところが気高町立図書館は何年たっても話が具体的にならなかった。
 何が問題で図書館の開設ができないのか町民には示されなかったが,絶望的というところまでになってしまった。地域感情云々の話があったが,なんという狭い量見だと思った。
 それでもようやく昨年度公民館の分室として図書室を作る(実際には独立した建物を図書室とする),ということになった。
 しかし,公民館活動の一部としての図書室を作っても,いわゆる図書館としての施設としては程遠いではないか。サービスも十分に受けられないだろう。さらに鳥取市に吸収合併ということになると,その先の存続さえ怪しくなる。

 まあそれでも何とかして合併までに「町立図書館」という名前を取れば,合併以後は「市立図書館気高分館」になるだろう。何しろ現在の気高郡内に図書館がないのだから,この辺りの図書館活動の拠点になることは間違いない。
 ぜひ町立図書館として開設してほしい。また,「日本一」とまでは行かなくても,県一をめざすことくらいはできるはずだ。県内の市町村図書館はまだいろいろな面でしっかりしていないようだ。小さくても県内に誇れる図書館の実現を,合併前に果たしてほしいものだ。      (次回は保幼一元化について)