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ここになって30℃を越える暑さが続くようになって,やっと夏らしくなったかなと思ったら,もう秋になっていた。 「もっとも, 5月30日が梅雨入り,梅雨明けが特定できないまま7月・8月が過ぎ,たいへんな冷夏になった1993年の記録は番外である(日本気象協会中国支店『平成13年山陰の気象の暦・統計』より)。このときの冷害はたいへんな問題となった。米不足となり,地球が氷河期を迎えるのではないか,とも言われたほどである。」 ただ,少し長期的に見ると簡単に異常気象と決めつけるわけにもいかない。昨年の冬は11月には初雪を見て,どうなることかと心配した。しかし,1・2月の雪は少なく,その面では楽な冬を過ごした。といっても去年のように春が早くやって来たわけでもなかった。桜は4月になってからの開花だった。 こうして見ると天気はどこかでバランスをとっているのかもしれない。私達は少し極端な現象に出会うと,「異常だ」と思ってしまう。確かにその現象そのものは「異常」に違いないが,長いサイクルの中の一事象かもしれないのだ。 それでも7年目に顔を出した蝉は,どこかの木にしがみついて盛んに自己主張している。短い夏であるだけに蝉たちも必死なのだろう。 |