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毎年4月の第3日曜日はこの辺りの祭りである。浜村駅南側にある勝見薬師堂の例祭を賑やかに行う。 「昔は秋の彼岸の中日であった。氏神の加知弥神社の祭礼が10月21日で間隔が近いのと,9月は食べ物が腐り,洪水まつりといわれるほど雨が多く,養蚕で忙しいこともあって,昭和2年以降,4月24日に変わった。また,昭和30年気高町の誕生を機に浜村温泉まつりとして新泉・温泉・浜村のまつりと統一されて,4月21日に早まった。さらに昭和47年からは,4月の第3日曜日をあてている。」 (『いで湯の里 勝見のあゆみ』勝見郷土誌発行委員会) 今年は朝から雨だった。 午後になって雨は上がり,日もさしてきた。舟形の屋台も予定通り出た。「かつてこのあたりは沼沢地で,多く舟を使っていたことから」屋台もその形をとっている,という説と,「薬師如来が海から上がってこられたことによる」という説の2つが,前述『いで湯の里 勝見のあゆみ』に上げられていて,定かでない。 〜勝見勝山 からりと晴れて 薬師祭りの鐘が鳴る〜 豊作や豊漁を神に祈願し,感謝し,ますますの繁栄を願う気持ちを,みんなでご馳走を食べ,酒を酌みかわしながら語り合う。我が家でも親しい人たちを招いて,わいわいやりながら祭りを祝う。昔も今もその点は変わらないだろう。 |