そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.246  落ち葉の季節

 寒暖を繰り返すが,気温は少しずつ下がって冬近しの感が強くなってきた。庭の銀杏も緑から黄色に変わりつつある。黄葉した葉を北風がふるい落としてしまうと,本格的な寒さがやってくる。

 鉢物はほぼ屋内に入れたが,路地物の中で囲いを必要とするものもある。我が家の庭は風が厳しいので,ユズなどもススキを刈り取って軽く囲ってやる。ソテツには菰まきをするのが普通だが,菰が無いので不織布を巻いてやる。白っぽい不織布なので,できあがるとちょっと変な感じだがここ数年それで過ごしている。

 問題はエンゼルス・トランペット(ダツラ)である。鉢植えのものでも,葉が全部落ちてしまうので,茎の半分以上を切って屋内に入れるのだが,10号鉢をいくつも入れることはできない。小さい鉢だけサンルームに入れて,大きいものは物置へ。去年もこれでなんとか越したから多分大丈夫。

 さて,路地に植えてあるものをどうするか。囲い程度では冬を越せない。
 これまでは,茎を全部切って3・40cmずつにし,水につけておく。春になると芽を出してくるのでそれを植える。この方法でなんとか過ごしてきた。
 しかし,根をつけたままなんとか冬を越させたい。今年は妻が新聞かなにかで知った冬越しの方法を,試して見ることにした。

 先ず落ち葉拾いである。近くの観音山には小学生を連れて行ったこともある。毎年勝見地区の作業で,遊歩道の雑草や笹を取ったり,落ち葉を拾ったりして掃除をするのだが,そんなことではとても落ち葉は無くなってはいない。ゴミ袋3杯15分ほどで取れた。

 その落ち葉をエンゼルス・トランペットの回りに積み上げて,さらに回りを囲ってやるのだという。落ち葉を積み上げるのはいいが,何で囲ってやろうか。考えた挙句ゴミ袋を使うことにした。
 風で飛ばないように太い支柱を中心に立て,回りに細い支柱を4本立てる。底を抜いたゴミ袋をかぶせて中に落ち葉を詰め込む。水を通す蓋(プランターの網底を適当に切って使用)を支柱に針金で留めてできあがり。回りに少し砂や土を寄せておく。

 ふかふかの落ち葉に囲まれて冬眠するエンゼルは,春に目を覚ますか。楽しみなことである。