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ゴールデンウイークには,どこかに行かなければとか,何かをしなければとか考えるのは,そんなときしかゆっくり休むことができなかった長年の勤めからくる習癖か。あるいは,すっかり商業ペースに乗せられてしまっているためか。 ちょうど兵庫県の村岡町で「染織・書 作品展」をやっているというので,妻と出かけた。草木染めの作品を出している中田さんという人が妻の知り合いで,この作品展のことを知ったのだ。 但馬のこの道は国道9号線だから,どこかへ出かけるときにはちょいちょい使う道だ。昨年も出石に皿蕎麦を食べに行ったものだ。そうだ,あの時は店に財布を忘れて,帰ってから大騒ぎしたものだ。 ここ2・3日少し気温が低いが天気はよし,絶好の行楽日和。常緑樹の深緑と,落葉樹の淡い緑のコントラストが美しい。普通の観光コースとは異なるので交通量も少ない。何もわざわざ賑やかいところを求めて行かなくてもいいのだ。 染織は中田さんの草木染めのほかに,二階堂さんのインド藍・柿渋染め,書は上地さんの作品であった。染織にも書にも,温かさとやわらかさがにじんでいて,この季節にふさわしい作品展であった。因みに作品展のテーマは『みどりの風にのって』。 染織・書 作品展「みどりの風にのって」4月27日(土)〜5月6日(月) |