そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.267  書記の退職大学時代の同窓会2)

 昨年から地区の役員を引き受けている。もう1年任期があるが,少しは慣れたから何とかやっていけるだろうと思っていたら,書記が家の都合で辞めたいという。
 何しろ勝見の多くの仕事が書記あって成り立っているので,慰留に努めるがどうも気持ちは変わらないようだ。後任を探すがなかなか見つからない。仕方がないということでしばらくは書記なしでやっていかなければならなくなった。

 これまでにも書いているが,勝見は行事・祭礼の多いところだ。私が知らないままに受けた「総務」はまさにそれを実施する中心になる。計画,話し合い,交渉などはこれまで聞きながら相談しながらやって来た。
 今度はこれに,供え物の購入から準備品の調達までしていかなければならなくなる。これまででもいっぱいいっぱいだったのに,それ以上となるととてもできるものではない。

 早速「初薬師」という行事がある。私は区長に申し出た。
「薬師講の方にお願いしたらいけませんか。」
 薬師講というのは,薬師如来を信仰し,勝見薬師堂の本尊をお守りしている人たちのこと。勝見にある施設であり,春祭りもここの祭りなので勝見がいろいろと面倒を見ている。薬師講の人が何人いるのか知らないが,ご詠歌のときなどに見ていると10人近くはあるのではなかろうか。この人たちは行事の内容も,準備する物もすべて知っている。私のような者が準備をするよりよほどうまくできるはずだ。
「よし,頼んで見よう。」
 区長も賛成し,了解が取れた。

 考えて見ると,そのような行事・祭礼が多すぎるような気がする。春祭りなどは薬師講の人だけの行事ではないから,協力しながらやっていくとしても,関係者だけでできることもたくさんある。たまたま書記があるばかりに,また,少しの手当てを出しているために,それに頼ってしまっている面がありはしないか。また,やってもらって当たり前だ,と思っている人もある。
 そのあたりの見直しを,書記の退職を機会に考えていくのがよいだろう。
 次は篭り行事二つ(これについても以前に書いた)。これは地区の人が主体になるので,こちらが準備をするのが筋だろうか。それまでに新しい書記が決まるのを願っている。

 コピー機がもう駄目になったので新しくしようということになった。業者が来るので立ち会ってほしいという。
 こんな突然の仕事も舞い込む。忙しさが倍増の年の初めだ。