そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.276  趣味悠々大学時代の同窓会2)

 私の趣味はまず読書。図書館ができて読書の時間が以前よりずっと多くなった。借りた図書はこの4ヶ月間で60冊に達している。小説,詩集,エッセー,紀行文など,できるだけ幅広く読むようにしている。これまで芥川賞,直木賞の受賞作品はできるだけ買って読むようにしていたが,これからは少し遅くなってもいいから借りて読むようにしよう。調べるための読書には,ちょっと蔵書が少ない。

 旅行。年1回以上の海外旅行ももう10年にもなるだろうか。訪れた国(地域)は,中国,台湾,香港(中国返還前),カンボジア,マレーシア,シンガポール,インドネシア,オーストラリア,イギリス,フランス,イタリア,ギリシャ,スイス(教員時代の派遣研修は含めない)。
 これも後何年続けられるかわからないから,元気な間にせっせと世界を見て歩こう。アジアではベトナムを候補に上げていたが,「鳥インフルエンザ」でちょっと二の足を踏んでいるところ。カナダ,スペイン,ポルトガルもいいなあ,と思っている。「北欧でオーロラ見物ももいいなあ」と言うと,妻に「寒いからいや」と拒否された。
 国内も行ってない所がたくさんあるから,車なり,飛行機なり暇を見つけて行こう。

 このホームページへの取組みも趣味かもしれない。書けば題材はいくらでもあるから不思議だ。最初のころは何を書こうかどう書こうかと悩むことも多かったが,最近は書くことに苦労しない。但し,何かの都合で2日間連続でつぶれてしまうことがあると,仕方なくお休みとなる場合もある (26日の休刊はそのためでした) 。

 次は妻の趣味。と言っても本人に確かめたわけではないが。
 生け花。これは何十年続けているから,趣味の域を出ているのかもしれない。「華道の世界はものすごいからたいへんだ」と本人は言っている。内田康夫の推理小説だったか取り上げていたように,「道」と名のつくものにはいろいろと面倒なことがあるらしい。まあ,妻はあまり深入りしないようにしてはいるようだ。

 藍染。これは去年から始めたもの。それまでから考えていたのか,そのとき思いついたのか,鳥取のある画廊で作品展を見,作者の話を聞いて入会を決めてしまった。
 それ以来である。妻は我が家で染めの前の準備に余念がない。いくつかの技法があって,それらを一通りマスターしなければならないわけだが,その度に一つの作品ができ上がる仕組みになっている。当日,染め上げた作品を持ち帰っては,家で仕上げて玄関にも飾る。(写真)
 このような伝統工芸は全く同じものはできない。したがって作品ができれば,技法は師匠のものであっても作品は作者のものである。

 それらの作品を教室の生徒が持ち寄って展覧会を開くという。展示即売をして,多少なりとも材料代に充てるのだそうだ。
「じゃあサクラになって買いに行かなきゃならんじゃないか。いくらするのだ。」
「知らない。」
 まあ見るだけでもいいか。ギャラリー見て歩きも最近の私の趣味。皆さんもどうぞ。
 藍染作品展示会04年2月20日(金)〜24日(火) 会場 鳥取市栄町651鳥取民芸美術館