そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.280  立春大吉大学時代の同窓会2)

 今年も勝見の節分行事に参加した。薬師堂に集まって近くのお寺の住職が読経の後豆をまく,という簡単なもの(写真)。
 去年はその後役員会を持って遅くなり,妻に一言もらったが,今年の役員会は私が進行して早く済ませたので,家の豆まきもきちんとできた。

 翌日は立春。
 校長をしていたときの全校朝会講話では,季節に関する話もよくしたものだ。
〜〜 節分の次の日,昨日2月4日は「立春」でした。こんな字を書きます。「立春には卵が立つ」なんて言って,でもやってみてください。本当に立ちます。別に立春でなくたって,こんな平らな所にだって立ちますから。まあそれはそれとして,立春の前の日が節分と言った方がいいでしょう。立春は「春になりました」という意味です。そして,その前の日を「節分」といったのです。季節の分かれ目の日です。では,夏,秋,冬にも節分はありますか,という疑問を持ちますね。あったのです。暦の上で「立夏」「立秋」「立冬」もあって,その前の日は節分なのです。でも,今は節分としての行事も名前も2月しか残っていません。
 さて,立春,立夏,立秋,立冬と4つの言葉をあげましたが,これは二十四節気という季節を表す言葉です。一年間を24に分けて言い表しています。立春から立夏まで紹介しましょう。年によって日にちが一日ずれることはありますが,今年の場合,立春2月4日,雨水2月18日,啓蟄3月5日,春分3月20日,清明4月5日,穀雨4月20日,そして立夏5月5日という具合です。漢字を見ても何となく季節を感じるでしょう。〜以下略

 というような具合。話の中の「卵が立つ」のは,私は何度もやってみているからほんとうのこと。やってみてください。
 1月ごろの暗い1日と較べて日差しに明るさと強さを感じる。と言っても「節分過ぎて七雪」の言葉があるくらいで,寒さはまだまだ続く。でも,もう20日もすれば3月。ほんとうの春はすぐそこだ。

 ♪♪春が来た 春が来た どこに来た 山に来た 里に来た 野にも来た♪♪
                (「春が来た」高野辰之作詞・岡野貞一作曲)

 じゃあ春はいったいどこから来るのだろう。
  東風(こち)ふかば にほひおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな 菅原道真
 そうか。東の方から風に乗ってやってくるのか。