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3月の演劇鑑賞会は,『喜劇キュリー夫人』(青年劇場 作/ジャン=ノエル・ファンウィック 訳/岡田正子 演出/であった。飯沢匡)であった。 〜〜「1891年頃,冬のパリ。物理学校を改造した貧弱な研究室に,ピエール・キュリーと友人であり研究所員のギュスタ−ヴ・ベモン。科学しか頭に無いような生真面目なピエールに対し,べモンはずけずけ物を言うタイプの人間だ。二人の研究成果はなかなか上がらないにもかかわらず,研究所のシュッツ所長は名誉ばかりを求め,二人にポーランド生まれの若い女子学生マリーを援軍として迎えることを告げる。」(「演劇界隈」あらすじより) ピエールとマリー,研究している中で結ばれ,さらに研究を深め,また,毎日ピッチ(アスファルトの一種)を熱を加えて煮詰めてラジュウムを発見することになる。その辛苦が笑いのうちに語られる。 主役のキュリー夫人は黒柳徹子。「トットちゃん」という愛称もよく知られている。なぜトットちゃん?。 平和を求める姿は,ユニセフ親善大使として世界の各地を訪問して表した手記にうかがわれる。彼女は1984年から1996年までの13年間内戦や戦争に巻き込まれている地域を訪ね,子どもたちを励まし続けている。テレビで見るとしゃべりまくっているタレントだが,意味のある仕事をしている方なのである。 そんなことを考えながら演劇の舞台を見ていた。いや,面白いのである。最後の最後まで,笑わせる。カーテンコールのあいさつのその後に,またもっと長いあいさつがあった。 |