そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.309  大型合併へ

 最近になって「気高町は大型合併をすべきではない」という論が持ち上がった。合併についての気高3町の協議会が公開され始めたのは3年ほども前になろうか。私が現職の最後の年の頃で,退職した年には協議会の傍聴に出かけたものだった。しかし,町内で傍聴している人はほとんどなかった。そんな中で鹿野町の鳥取市との合併宣言があり,気高郡3町ともその方向での合併協議が進んできた。

 鳥取市を中心とする大型合併についての説明会は何度か持たれた。ときたま参加したが,3町の協議会で出されたことと似たようなことであった。そして,今年10月には合併の実現というこの時期に町議会の「造反」ともいえる議決があったのだ。その前から各地域へ「大型合併反対」の働きかけもあった。勝見の役員会でも,区長がそれについての役員の意見を求めたことがあった。あまり意見が出なかったが,私は言った。
「町内会としてまとめた意見を出すことではないと思います。第一,今になってそんなことが出てくるのはおかしいのではありませんか。協議会や,説明会に参加して意見を述べる時間は十分あったはずです。」
 勝見として賛成とか反対とかいう意見は出さないということでまとまった。

 大型合併といいながら,鳥取市への編入合併であるから,ほとんどのことについて鳥取市の体制に合わせることになる。そしてそれは,現状よりよくなることは一つもなく,現状のまま,あるいはサービス低下になることは大いに予想されることである。それは分かっていたことなのに。

「大型合併反対,青谷町との合併を進めよ。」という声が出たのはそんな中でだった。
「今になって何を言う。」多くの人が思った。
「そんな声が出るだけでもいいですよ。」という青谷の人の声も聞いた。。確かにその通りだ。2年間何も言わないから今のような状況が出てきた。反対の声があることを知らしめる必要はある。しかし,協議会の傍聴や説明会への参加もろくにしないで「反対」はおかしいではないか。
 そういう場所でどんどん意見をいうことが大切なのではないか。また,行政側は,そういう場所を積極的に作るべきではなかったのか。

 議会の決定により住民投票が行われることになった。「鳥取市との合併に賛成か,反対か」というものである。祭りでたいへん忙しいしている時期であった。しかし,この投票はしなければならない。普通の選挙と同じように「期日前投票」が設けられているので,私は2日前に投票を済ませた。

 投票日,やはり気になった。祭りの行事がすべて終わって,気高町のホームページを何度も開いて開票結果を見た。
 投票率は50%をはるかに越え,開票の結果賛成票が反対票の2倍以上になった。方向は定まった。しかし,これで終わりではない。これからの論議が大事なのだ。