そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.315  東京行進曲2

 ホテルは表参道駅から5・6分のところにある。公立学校共済組合の宿泊施設なので,ここを利用することは多い。OB会員として安い料金で宿泊ができる。駅から歩きながら,「ずいぶんおしゃれな店が多い,さすが青山」と改めて感心する。これまでそんな目で見たことがなかった。ま,今回はちょっと時間的にもゆとりがあるということか。

 長男は都合で来られなくなったが,夕食の会場は予約してあるという。表参道駅の近くらしいが,場所がわからないので事前に行ってみることにした。目印になる建物は見つけたし,だいたいの見当はついたのだが,かんじんの店が分からない。通りを2・3本丹念に見た(つもりだ)が分からない。ビルの前に立っていた警備のおじさんにも尋ねたが「分かりません」。「都会の人間なんて近所のことも知らないんだから」とひとりごとを言いながらホテルに引き返す。3人の目で見れば見つかるかもしれない。

 次男がホテルまでやってきた。八王子からだから,ここに来るのに1時間もかかっただろうが,元気な様子なので安心する。
 さて夕食会場,3人で探して歩く。やはり分からない。携帯電話で店に電話。この近くには間違いないのだが。
「あった」。
 私はこの場所を3度くらいも通ったはずなのに,さっきは3人で確かに探しながら通ったはずなのに,分からなかった。初めての土地というのは,そんなものなのかもしれない。知っていれば当たり前。知らなければ,未知の土地。

 前にも書いたと思うが,次男はアニメの制作に関る仕事をしている。
「アニメ制作の動かせないスケジュールは,声優さんのアフレコの部分。だからこれをもとにして全体のスケジュールを組むことになる。シナリオとか作画とか全体のスケジュールを決め,進行していくのが制作の仕事。」
ということなのだそうだが,よく分からない。小さい会社ながら今のところ順調だそうだし,仕事も楽しくやっているみたいだからよかろう。
「早く結婚しなさい。」
と,妻が盛んに言っている。

「居酒屋風」と長男が言っていたこの店は,注文をとっては一品一品出してくる。刺身を二人頼めば一皿に二人分入れてくる。一品600円から1000円くらいで,そう高い方ではない。味も関東風のこってりではなく,どちらかというと京風のさっぱり味。居酒屋といってもちょっと洒落た店で,若者が次々入ってくる。8時ごろまで親子水入らずでしゃべり,食べ,飲む。(写真・店の前で)

 明日は,午前中青山散策をするか。はとバスの適当なコースがあればそれを使うか。資料を探して考えよう。