そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.353  暑い!

 梅雨が明けて暑さが続いている。連日最高気温が32〜3℃になる。7月21日には甲府で40.4℃を記録した。これまでの国内の観測(気象官署)の最高は1933年(昭和8)7月25日,山形で40.9℃を記録している。
 鳥取の記録は10年前の1994年(平成6)7月23日の39.1℃。前の年が記録的冷夏だったので2年連続の冷夏を心配したのだが,それをとり返すような猛暑だったのを思い出す。

 世界記録を見ると58.8℃。1921年7月8日,イラクのバスラで記録されている。おそらく家の中にいても外にいても,煮えるような暑さだったのではあるまいか。いまだ戦火くすぶるイラクでは,このような厳しい自然との過酷な戦いもあるのだ。だからこそ圧倒的な現代兵器を駆使する連合国軍にも,果敢に立ち向かっていく精神力が育っているのかもしれない。

 雨が降らないから水遣りも大変だ。鉢物はすぐに乾いてしまうから,朝夕たっぷりやらないとげんなりと萎れる。
 暑さには強いはずのランタナやデュランタ,ガジュマルも水を欲しがる。植え替えて土を新しくしたものは,保水力があるが,植え替えせずに根が回ってしまったものは特に水が保てないようだ。
 その点鉢から地に下ろしたエンゼルス・トランペット(ダチュラ)は元気だ。鉢植えのままの物が何枚かの葉をつけてやっと生きているのに対して,2度目の花を15個も咲かせた。来年は鉢植えを止めて全部路地植えにしようと思っている。

 畑のキューリ,ナス,オクラ,ピーマン,トマト,ゴーヤにも毎朝ホースで水遣りをする。今のところ実をたくさんつけてくれる。キューリはたった2本しかない(時期をずらして植えるつもりだったが,その後苗が売られなかったため2本だけになった)が,次々と実をつけるので,毎日テーブルに乗る。ゴーヤはこぼれ種から芽を出したものを育てたもの。ちょっと遅かったためかまだ2つばかりしか味を見ていない。

 今日(7.25)は雷発生。山の方には稲光も走る。風も少し涼しくなって,「夕立が来るかも」と期待したが,音だけでどこかへ行ってしまった。
 アブラゼミが鳴き出した。あのジリジリとした鳴き声を耳にするとますます暑さを感じる。そう言えばアブラゼミの鳥取の初鳴きの平年は7月15日となっている。あまり暑くて気がつかなかった。