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カーナビの電源をいれて,画面を見ると,前回の目的地島根県立美術館が出てきた。そうじゃないんだ,今回は帝釈峡だと入力しようとするが,どうしても受け付けてくれない。なんだ,いざというときには役に立たない。こんな物使わなくても行けるだろう。とあきらめて,地図を頼りにすることにした。 中国道は妻と二人でたびたび走っているから問題ない。途中の街路樹の紅葉を見ながら,目的地の紅葉を想像しながら,大佐(おおさ)で休憩を取っただけで10時半過ぎには東城着。確か帝釈峡休暇村の電話番号が載っていたと考えて,標識に従って左に車を向けて走るとその施設はあった。 昼近くなっているが,一周してこようか。湖(と言えるのかどうか,下の方にある水にボートが浮かんでいる)の遊歩道を廻る。今年の紅葉は,たびたび襲った台風のためにあまりよくないと言われていた。確かにそれは否定できない。葉が吹きちぎられていたり,風にもまれたためか黒ずんでいたりで,きれいに紅葉していないところが多い。自然を相手のことだ,なかなか難しい。それでも休日とあって多くの観光客が駐車場を埋め,遊歩道を散策していた。昼食も予約していなかったのでかなり離れたところでないととれなかった。 帰り道,コースを蒜山の方にとる。こちらはよかった。山が全部染まっている。わざわざ帝釈峡まで行かなくても蒜山でよかったのかな。でも,帝釈峡休暇村の辺りの紅葉の美しさを見つけられただけでも収穫だった。 |