そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.391  第1回鳥取市気高町文化祭

 合併して初めての文化祭が,11月6・7日の両日開催された。偶然なのか合わせたのか,JA鳥取気高支店と鹿野支店が売り出しをしている。近所の電気屋さんも売り出しをして,ずいぶん賑やかなことだ。しかし,他地区の人がそんなにやってくるはずがないから,同じ人間があっちこっち動くだけの話で,それほどの賑やかさでもないだろう。まあそれにしてもちょっと忙しい。

 先ず,JAに行ってみる。ここはうちの近所なので,毎年寄ってみることにしている。何より花の苗のサービスがある。新聞の折り込み広告のサービス券を使うと,普通の店で1ポット100円くらいはするビオラ・パンジー3ポットが50円で買える。。今年は猛暑だったからこぼれ種はあてになりそうにないと,ビオラを6ポット買ってプランターに植える。あとほしい物があれば,2日間のうちに来よう。
 電気屋さんではパソコンのインクを買って(30%OFF)年賀状に備える。

 町文化祭は体育館で行われる公演会に参加することにしていたので,ついでに見ることにした。中央公民館が主会場なので,児童生徒の作品や,盆栽,書道,陶芸などをいちおう見る。今年は教育委員会の事務室が分室となったため,人員が半分になった。また,合併の忙しさもあった。そのためということでもないかも知れないが,作品がちょっと少ないような気がする。準備やアピールが十分できなかったのかもしれない。

 公演会は,人権・同和研究集会を兼ねて,落語家の桂文福,腹話術の千田やすしがやってくる。あまり聞いたことはない名前だが,文福は上方落語協会会員なども勤める落語歴30年のベテラン,やすしは文福一座のレギュラーメンバーとか。
 この公演会の前には,地元住民の文化サークルの芸能発表会が行われていた。毎年この発表会はけっこう賑う。知人・家族・親戚・近所の人が出演するのだから,まあ見に行ってやろうかというわけだ。ところが,そのあとに人権・同和研究集会となると,とたんに観客は少なくなる。

 今回も少し早めに席に着いたときには,50人くらいしかいなかった。「あ,これはネタにされるぞ」と思っていたら案の定,
「こんなに大勢のお客様に歓迎の拍手をいただいて………」と,やすし。それでもだんだん観客も増えて,100人以上にはなっていた。「人権・同和研究集会」という言葉を聞いただけで堅苦しく感じてしまう人が多いのかもしれない。「真の笑いは平等な心から」というキャッチフレーズなのだが,「笑い」ってもっと自然でおおらかなものじゃないかなあ。けっこう楽しめた2時間だったけれど。

 2日目は,図書館フレンズが「ボランティアフェスティバル」をするので協力してほしいという。何かと思ったら,子どもといっしょに「伝承遊び」をするのだそうだ。行ってみると6・7人の幼児がいて,何か作っているところだった。面子やビー玉などの遊びをいっしょにする。ルールも何も分かってない(というより今の子どもの中にはない)のだから,ちょっとやりかけては次に移り,また移り。昔の遊びに今の子どもたちが本気になって面子やビー玉をしなくてもいいけど,じゃあ,今の子どもたちが本気になることって何。