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「正月三ガ日の朝,餅を入れた汁(または味噌汁)を家族で食べ,新年を祝う。汁には餅のほか海山さまざまのものを入れるので雑煮というが,種や作りかたは各地各様。」(「俳句歳時記」平凡社) 正月といえば餅である。我が家でも毎年餅を搗いていた。いや,臼も杵もないから機械搗きだった。もっとも,若いころは杵で搗いていたのである。正月前には何臼か搗いていて,私も2臼(1臼は2升)や3臼は搗いていたように記憶している。しかし,家庭での餅つきの風習は次第になくなってきた。食生活の変化ということもあり,家庭の生活習慣の変化ということもある。餅搗き機の開発ということもあるのかもしれない。 1964年が私の就職の年であるが新任の地は山間地で,さまざまな行事がまだまだ残っていた。もちろん餅つきは当たり前に行われていた。私も何臼か搗いたことを覚えている。 今年は我が家の息子たちは,正月を少しずらして帰省するというから,ご馳走もあまりしないことにした。たいていお節の少しは作っていたが,それもやめて雑煮を食べるだけ。 今日は3日。暮れに煮ておいた小豆がなくなったので,黄粉で食べることにした。これはこれであっさりとうまい。私はずっと若いころには7・8個は食べていたものだが,現在では2・3個でちょうどよい。 |