そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.409  春を待つ

 次男が月末に帰省していたので、その相手をしていたら新しい原稿を書くのがおろそかになってしまった。寒波がやってくるというので、次男の行き帰りをちょっと心配したが、寒波が2・3日ずれたため何の支障もなく勤め先の地へ帰って行った。

 さて、題材を何にするか。このページの原稿と、自然観察会の原稿も考えておかなければならない。今度の観察会には参加できない仕事が入っているので、何について書こうか。そうだ、同じ題材で書いてしまえ。今咲いている花、つぼみの花、昆虫たちの冬も集められない。写真はこのページには1枚しか載せないとしても、自然観察の原稿には何枚か載せるようにしよう。

 そう考えて家の周りをカメラを持ってうろうろする。
 ハクモクレン。3年前に私の退職記念にもらって植えたのだが、一昨年、去年はあまり花が咲かなかった。今年はずいぶん多くのつぼみがついている。春には木が真っ白になるくらいになりそうだ。
 アセビ。これはまだ小さな木だが、これもつぼみをいっぱいにつけている。この間鳥取での観察会のときには咲いているものもあったが、あれは暖冬につられて咲いたもの。暖かくなってから咲くのが普通だ。
 レンギョウ。この間の観察会のときにも使ったが、これまたつぼみがぎっしり。

 アジサイの枝にびっしりと産みつけられた白い卵を見つけた。何の卵かわからないので、本で調べる。「オビカレハ」「老熟幼虫は体長5cm程度になる。夜間、幹をはい登って葉を食い荒らし、すべてを食べてしまう。」「冬期の剪定時、枝に産みつけられた、リング状の卵塊を見つけたら取り除いて処分する(NHK趣味の園芸)。」これは大変だ。すぐに処分。
 サンシュユの枝に蓑虫がぶら下がっているのを見つけた。広辞苑を引くと「みのが科の昆虫の幼虫をいう」とある。さらに世界大百科事典(平凡社)で調べると、鱗翅目ミノガ科は全世界に広く分布し約400種を含むという。日本にも約10種とか。
 春を待てないスイセンやビオラはもういっぱいに咲いているし、プリムラ・マラコイデスももう咲き始めた。

 1月31日から降り出した雪は、2月1日起きてみると15センチばかりの積雪。寒さが厳しいのでとけないから、昼間降る雪も積もる。車を出す用事があるので、家の近くの雪かきをする。その後も雪は降り続けもう20センチになっているかもしれない。如月寒波というのかな。