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昨年4月から仕事にかかった町誌編纂であるが、大方10か月たってようやく原稿の量が見えるようになった。といってもここにくるまでにはさまざまな苦労もあった。編纂委員8名の原稿はほぼ目途はついたのだが、それ以外の人に頼んでいる原稿がさっぱりわからなかった。 まず動植物関係のことをお願いしているという人たち。頼んであるというものの、具体的なことが話してないというのだ。専門的な知識を持っている人だけにいろいろと忙しく、なかなか話をする機会がないという。2月に入ってやっと話ができて、7月まで待ってほしいとのこと。仕方がない。そのスペースを空けて、進行するしかなかろう。 編纂委員のうち、パソコンの使えない人が4人。原稿用紙に書いたものに直しを入れてもいいが、ページ数もはっきりしたいので私がパソコンに入れる。私の受け持ち分も入れて300ページ分くらいあろうか。 ここまではそれでも何とか予定できる原稿になる。問題はそれ以外の原稿である。行政のこと、産業のことなどは主に元役場の職員にお願いしてある。ところがこれが当てにならない。合併で本業のほうが忙しくて書けないというのだ。それはそうだろうが、当初はみんな書くといっていたはずなのだ。 52年版町誌以後のことを調べるには、現場に出ることも増えてきた。ところがなかなか理解してもらえないことも多い。こちらが希望する資料も「出せない」ということがある。図書館で資料を探すことも多い。「出せない」といわれた資料も見つかることがある。 |