そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.414  町誌ラストスパート

 昨年4月から仕事にかかった町誌編纂であるが、大方10か月たってようやく原稿の量が見えるようになった。といってもここにくるまでにはさまざまな苦労もあった。編纂委員8名の原稿はほぼ目途はついたのだが、それ以外の人に頼んでいる原稿がさっぱりわからなかった。

まず動植物関係のことをお願いしているという人たち。頼んであるというものの、具体的なことが話してないというのだ。専門的な知識を持っている人だけにいろいろと忙しく、なかなか話をする機会がないという。2月に入ってやっと話ができて、7月まで待ってほしいとのこと。仕方がない。そのスペースを空けて、進行するしかなかろう。

編纂委員のうち、パソコンの使えない人が4人。原稿用紙に書いたものに直しを入れてもいいが、ページ数もはっきりしたいので私がパソコンに入れる。私の受け持ち分も入れて300ページ分くらいあろうか。
パソコンのできる人からは、フロッピを借りて編纂室のパソコンに落とす。一太郎でもワードでもとにかく入れておく。

ここまではそれでも何とか予定できる原稿になる。問題はそれ以外の原稿である。行政のこと、産業のことなどは主に元役場の職員にお願いしてある。ところがこれが当てにならない。合併で本業のほうが忙しくて書けないというのだ。それはそうだろうが、当初はみんな書くといっていたはずなのだ。
中には文章はとても書けないからといって、資料だけ出してくるのもある。編纂委員会にもそのことを何度か出したが、どうすればいいのか結論が出なかった。仕方がないから私が原稿にする。といってもオールマイティじゃあないから、わからないことだらけだ。それはそうだろう。住宅のこと、消防のこと、ごみ処理のこと、農業のこと、水産業のことなどなど、全部わかるわけがない。
とにかくわかるところまでを原稿にして、担当者に読んでもらって直しを入れてもらう。また、必要な資料を請求する。12月ごろからはそれに没頭している。

52年版町誌以後のことを調べるには、現場に出ることも増えてきた。ところがなかなか理解してもらえないことも多い。こちらが希望する資料も「出せない」ということがある。図書館で資料を探すことも多い。「出せない」といわれた資料も見つかることがある。
あと1か月。3月終わりごろまでには原稿と資料の大部分をそろえたいと思っている。