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6月。すっかり夏の気配。山の緑に日の照り返しがまぶしい。私にとってほぼ1ヶ月ぶりの我が家の庭も,暑い夏を迎えようとしていた。 道路と花壇の境に植えているガザニアが満開だ。これは非常に繁殖力の強い花で,どこかからもらったものを植えておいたのがどんどん増えて,見事な花を見せるようになった。花期が長いので株分けをして道路べりに植えて,花壇の範囲を示す花としている。 なでしこの仲間の小さな赤い花もよく増えた。これは園芸の通販で3年ほど前に買ったものだが,名前を忘れてしまった。バーベナ,ノコギリソウ,繁殖力の強いこれらも今を盛りと咲いている。黒種草(ニゲラ)は,一時庭中に種がこぼれて広がっていたが,自然に減ってきて,それでもあちこち残って咲いている。「アガパンサスも株分けをしたのが蕾をつけた」と妻が言う。 ジャガイモとタマネギが取り入れの時期になった。少し植えてあるだけだが,掘り上げたばかりの野菜が食べられるのがいい。 一本の葡萄は,もともと鑑賞用の鉢物でたいして実をつけないのだが,それでも5・6房は食べられる。毎年「素朴な味がする」と妻の評価をもらいながら,だいぶ枝を伸ばしてきた。今年も間もなく花が咲き実をつけるようになるだろう。 |