そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.449  夏野菜

 毎年少しずつ夏野菜を作る。今年も霜の恐れがなくなって、いい天気が続くようになった。植え時がやってきた。といっても二人で食べるのにどれほどいるわけでもない。1種類3本から5本も植えれば十分だ。
 今我が家の畑ではソラマメとエンドウがもうだいぶ実が入ってきているし、タマネギももう少しで収穫することになるし、ジャガイモも芽が全部出揃って大きくなりつつあるところだ。

 1週間ほど前から畑の準備をする。
「トマトとキュウリとナスとコショウと、ゴーヤも植えたい。」「そんなに植える所はない。」
「少しずつだから、花壇を一つ畑にしてもいいし。」「ネットの所を増やさんといけんなあ。」
「ネットなんて安いもんだが。」「そらまあそうだけど。」
というわけで5か所の畑作りをする。

 元々畑地ではなく、宅地を畑にしているので、深く掘ると何が出てくるやら、というより、石やコンクリートが出てくることがよくある。花咲じいさんの話ではないが、「♪瓦や瀬戸かけ(欠片)がーらがーらがーらがら♪」というわけだ。
 鍬で少し深めに打って石灰をふって、しばらくそのままにしておく。それからもう一度打って低く畝を立てて、中に溝を掘って、しっかり元肥を入れる。そしてまたしばらく置いといて、その間に苗を準備する。

 種まきからは難しいので、ポット苗を買ってくる。近くの種苗店で毎年買っているので、今年もそれである。最近は、大型店でも売り出しているので、品物によってはそこで買ってもよいのだが、苗物などは購入先をあまり変えない。
 畑の準備ができると植えつけである。苗の大きさを見て穴を開けて植える。支柱を立てる。まだこれから寒さも考えられるから、ナイロン袋で回りを覆ってやる。もちろん水もしっかりやっておく。後は水の管理と、気温を見ながらのナイロン袋のかけ外し。テレビの気象予報の最低気温には十分注意。まあ今のところは順調。

「オクラも植えたいから。」「どこに植えるんだよ。」
 また何とか場所を作る。ゴーヤは蔓が延びだしているから、急いでネットもしてやる。キューリはもう少し大丈夫かな。
 さて、手作りの野菜は口にできるまで育つかな。