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アカシアの花 針槐(はりえんじゅ) にせアカシア アカシア(ここではニセアカシアのことをアカシアということにする)の季節である。この気高町、特に浜村地区にはアカシアが多い。これは、明治、大正から昭和にかけて行われた砂丘地開墾の名残である。砂丘地を開墾した高田亀三郎、田中芳次郎、木下六蔵などが砂防植林にクロマツ、アカシアなどを植えたのである。 木下六蔵の植林したアカシアだけでも17600本と記録されている。もちろん砂に埋もれてしまったものもあろうし、枯れてしまったものも多かろう。しかし、現在も浜村海岸一帯にあるアカシアの林は、これら開拓者の戦いの証だといっても間違いない。そして、浜村から八幡、姉泊にかけての村々は、飛砂(北からの強風によって飛ばされ移動する砂)の害を受けることが少なくなった。 飛砂は大きな被害をもたらす。 気高町は町の木としてアカシアを選んでいた(「いた」という書き方は変だが、自治体としての気高町がなくなったのでそういう書き方をする)。町のイメージソング「ときめきmy
town」にも「さつき アカシア 咲く道を ゆけば清水もわいてくる」とある。 今、アカシアが満開である。 |