そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.453  資料収集

 新しい町誌の発行が一年延びることになって、編纂委員は何となく気が抜けたような感じだ。私の仕事場にもほとんど姿を見せない。私には全体の原稿に目を通し、付け加えたり、カットしたり、訂正したりする仕事があるから、それはそれで結構忙しいし、発行延期になったのをいいことに原稿を出さない人もあるから(断っておくが、編纂委員の原稿は95%以上出ている。それ以外の人の原稿が揃わない。)、それも気になるところだ。

 また、原稿は出しても資料については何も考えていない人がある。それでも統計的な資料は付けてあることが多いが、写真などのことは考えていないらしい。その人に「写真も入れたほうがいいからとってきてほしい」などとは言いにくいから私が足を運ぶことにする。一年延びたのだから、いい天気の日を選んで資料集めだ。いちいち担当課に言わなくても机の上に書き置きをして出かける。

 近くの農協と野菜市は先日も撮ったのだが、午後だったので逆光になってしまった。撮りなおしをしようと思っていたところだった。このあたりが時間に余裕があるいいところだ。
 次に、逢坂小学校の方向に向かって行く。圃場整備事業の関係で、大堤のことが書いてあったのでその水門付近を収める。また、事業の記念碑も写しておく。
 林業に関係して、山の景色も撮っておいたほうがよいだろう、と思ったが、どんな景色を撮ったらいいのかが分からない。造林といえばスギだろう、と考えてそれと分かる方角の山を撮っておいた。

 旧国道を船磯に向かう。姫路から国道に出る道路は、今自動車道へのアクセス道路をつくっている。長尾に自動車道のトンネルができて、今年中には通れるようになる。長尾峠は急勾配で特に冬の交通はたいへんだったが、ずいぶん便利になりそうだ。
 船磯は漁業をしているところである。長尾岬の東側の付け根にあって、そこに漁港を開いている。ここでは、漁港と漁業協同組合、遊漁センターを撮る予定にしていた。

 遊漁センターは、海産物の販売、食事処、部屋での会食などもできるようにしてある町営(今は市営か)の施設だ。
漁港には漁船が停泊していたが、テトラポットに邪魔されて、全体を見ることができなかった。また今度、高いところから見ることにしよう。

最後に図書館によって、ここもカメラに収める。施設といえば外から建物をとることが多いが、中の様子もいいかな、と思ったのだ。まあいろいろやってみて、いいのを選ぼう。時間はたっぷりあるのだから。