そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.458  実りの夏

 もうすぐ梅雨に入る。その前の天気が今年はちょっと異常なくらいで、晴天続き。こんなことも珍しい。県内では渇水で鮎が干上がっているとニュースに出ているくらいだ。
 我が家の小さな菜園も、水遣りが忙しい。朝は鉢物と植えたばかりの夏野菜に、夕方は、畑全体にやることにしている。しかし、花壇全体にまではにはなかなか行き届かない。2・3日前に少し雨が降ったが、お情け程度。梅雨に入る前に少し全体にやらなければならないようだ。

 今年は梅がたくさん実をつけた。なり年というのがあるのかもしれないが、確かにいっぱい実をつけている。いつもアマコ(アブラムシ類の害虫)にこの時期にやられてしまうので、毎日見回りをして、少しでも見つけたらその部分の消毒に努めた。それが効いたのかあまり広がらず、実は少しずつ大きくなった。
 こんなにたくさんなっても大丈夫かいな、と思っていたが、少しずつ実は落ち始めた。ははあ、ちゃんと自分の身の程を知っていて、自分の力に応じたほどの実を作るのだな。そう思っていた。それでも残った梅の実はまだまだたくさんある。妻が言う。
「今日は実をとったけど、まだ倍以上ある。しごがたいへんだわ。」
 梅酒にするのかどうか、とれれば「うれし忙し」である。

 キュウリも今日は初物を食べた。夏野菜の初めての収穫だった。といってもわずかに3本しか植えてない。でも、今のところは順調。30センチほどしか伸びていないのに花が咲いて実がなって、トントーンと大きくなった。初なりのキュウリは甘くてうまい。調理の工夫も何にもいらない。とれたのはたった2本だったがうれしいものだった。

 イチゴはもう終わってしまって、これからトマト、ナス、ピーマン、オクラ、ゴーヤがとれだす予定になっている。でも天気しだい害虫しだい。どうなることやら。
 ジャガイモ、タマネギもそろそろ収穫の時期になっている。タマネギなんて、玉の上からパタッと倒れて、「もうとってくれ」と訴えている。「分かった分かった、とってやるよ。食べてやるから安心しな。」

 庭木の剪定もボチボチ。サザンカ2本を済ませて、次はイトヒバとモッコクか。これはこれからの雨の止み間を見てボチボチ。