そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.461  宮島・錦帯橋

 今年の勝見納税組合の旅行は宮島・錦帯橋である。この事業については、一昨年のこのページに次のように書いている。
〜〜 納税組合という団体がある。税金を完納することを奨励している団体として,年間いくらかの金が下りてくる。その金で組合員が何かの厚生事業を行うのである。私はこれまで加入せずにいたが,勧められて加入することにした。個人で支払ってもなんの恩典もないからである。これまで勝見納税組合では,旅行をすることが多かったと聞くが,不景気のせいかだんだん下りてくる金が少なくなって,今年は羽合町のホテルで芝居見物日帰り旅行となった。 〜〜

 それでも昨年は神戸に旅行することができ、今年は宮島・錦帯橋ということになった。ただし、組合がこれまでに貯めてきた蓄えを次第に崩しての旅行なので、どうもこのような事業は今年限りだという。先日も銀行で固定資産税の振込みをしていると、
「納税組合への優遇措置はだんだんなくしていくということですよ。」
と、銀行の店員も言っていた。市町村合併が原因かどうか知らないが、「どうも合併していいことが一つもない」というのは大方の意見だ。

 それはそれとして、今年の旅行には33名の参加者があった。朝6時前出発。日曜日といっても中国自動車道は空いているから、予定よりも早く宮島に到着。早速厳島神社を見学。
 鳥取県中部の小学校の修学旅行は、広島・宮島コースが多かったので、私はここにはよく来ていた。昨年の台風で壊れた箇所の修理中で、まだ何年かはかかるという。引き潮で大鳥居が丸見えの状態だった。
 中で結婚式をしていた。多くの見物人に囲まれての結婚式もいいものだろう。式のあと雅楽の演奏などが舞台であったりして、合わせて費用は20万円とか。
「それ安いじゃない。」との声も上がる。
 どうも現地ガイドがあまり上手じゃないと思ったら、昼食会場になる土産物屋の店員がやっているのだった。いっぱいやりながら昼ごはんを食べてもらい、その後土産物を買ってもらうという寸法だ。

 その後バスは岩国錦帯橋へ向かう。ここには5年ほど前に研究会参加のため来たことがあったが、ちょうど橋の架け替え工事中のため渡ることができなかった。昨年工事が終わり新しく模様替えをした橋を渡る。渡ると歴史公園のようになっていて、資料館や史料館、寺社、重要文化財の住宅、美術館、文学碑、白蛇観覧所などかある。
 そういえばずっと以前来たとき白蛇を見た記憶がある。でも、こんなに多くの施設はなかったと思う。岩国は観光に力を入れているのだろう。
 空梅雨の状態がここ2週間ばかり続き、暑い観光の一日であった。