そらのやま「通信」     Yukito Shimizu


No.469  町誌あれこれ

 またまた町誌の話。
 発行が1年延期になったことはすでに書いた。そのことについては余裕ができたともいえるし,ちょっと気が抜けた面もある。それはそれで,やるときにきちっとやればいいわけだからそんなに心配はしていない。それよりも体裁が大きく変更になるというから困る。

 昨年までは,「A4判2段組,1200ページから1300ページ,資料編を別冊でつける」予定で執筆していた。ところが,「すべて鳥取市が出している『鳥取市誌』に合わせてもらう」というのだ。
『鳥取市誌』はA5判規格で,「1200ページまでとする」。しかも,資料編は考えないという。これまでどんどん書いても「余裕,余裕」と言っていたのが突然窮屈になってしまったのだ。字数計算をして新しい規格になれば何ページになりそうか調べる。
 昨年の段階で文章だけで約900ページ,表・図・写真を加えると1200ページを越えそうな感じであった。さらに,まだ執筆中の原稿があるので私は編纂委員会の席で私の試算を上げながら,
「オーバーしますよ。」
と,警告してきたのだが,あまり耳を傾けてもらえなかった。

 6月の編纂委員会の席で,ようやくページ数のことが本気で取り上げられることになる。
「オーバーする場合,どこをカットするのか」
「写真や図表にはそれなりの意味があるのだから,むやみにカットしてはいけない」
「誰がそれを指摘して,誰が作業を行うのか」
「われわれが執筆者に,この原稿をカットせよ,などとはとても言えない」
「原稿推敲の段階で,それを専門にする業者に頼めないか」
 結論は出ない。

 結局実際の数字を知りたいと言うことになった。文章だけでなく,図表・写真も含めたものが知りたいということである。委員長は,
「何とかやってみてえなあ。」
と,私に言う。
 自信はない。写真はともかく,図表をどんな方法で入れていくか私にはわからない。1200ページ(たぶんそれ以上になる)の本(見本)を今から2・3か月で作れ,というのだろうか。

 まあそれでも向かってみるかと,私の全知全能を引き出して,パソコンに向かっている。200ページくらいはできたから,次回の編纂委員会には400ページくらいはものになるかもしれない(でも,それでは全体像はつかめませんから議論は進まないかも)。